芬陀院は東福寺の塔頭の一つで、雪舟作の庭園を伝えることから、雪舟寺の名前で知られています。
鎌倉後期の元寇年間(1321ー24)、関白一條内経公が創建し、以来一條家の菩提寺として今日に至っています。
その後二度の火災にあい、現在の建物は1899年改築のものです。
入り口


雪舟作と伝える鶴亀の庭があるところから雪舟寺で知られる。元 享年間(1321-24)に関白一条内経が創建。庭園は禅院式枯山水。‘茶関白’一条 恵観ゆかりの茶室図南亭が有り、遺愛の勾玉(まがたま)の手水鉢が残されて いる。
大玄関

玄関を入った内部

禅寺らしい「照顧脚下」の文字

中に入ります。
まずは庭園を拝観します。


南庭
鶴亀の庭と呼ばれています。雪舟(1420ー1506)の作庭です。
雪舟が少年期を過ごした備中(岡山県)宝福寺は東福寺の末寺であり、雪舟が東福寺来山のおりは 芬陀院に起居したと伝わっています。
一條兼好公の所望で雪舟が 作庭しました。
禅式枯山水で京都で最古の枯山水庭園の一つとされています。
向かって左「鶴島」は折り鶴を、右「亀島」は二重基檀で亀の姿をあらわしています。



室内から見た庭園

室内の襖絵






坪庭の手水鉢と崩家形燈籠

図南亭
「図南」の扁額は石川丈山





茶室から東庭

障子の意匠

海北友樵(1815ー1868)四季花鳥図屏風(1854年)


朝の気温がグッと下がってきました。
紅葉も進みそうです。