京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

建仁寺六月坐禅会

2015-06-16 05:23:27 | 坐禅会


毎月第二日曜日に開催される建仁寺日曜坐禅会、今回も大勢の方が参加されていました。
観光客の方々も多く、京都に来たついでに坐禅体験というわけでしょうか。





毎回、お坊様が座り方、手の組み方、驚策の受け方を説明します。
その後20分坐禅、10分休憩、20分坐禅が行われます。
禅寺ごとで坐禅の時間は異なりますが、建仁寺は短いほうです。
坐禅の後は読経(般若心経、白隠坐禅和讃)があり、それが終わると茶礼です。
茶礼の後、建仁寺管長の提唱があります。

今回の小堀管長のお話は、碧厳録57則「趙州田庫奴」です。
漢文を意訳すると以下のようになります。

僧が趙州に質問しました。
「至道無難、唯嫌揀択とありますが、揀択(れんじゃく)しないとはどういうことですか。」
趙州和尚が言います。
「天上天下唯我独尊だということだ」
すると僧がまた質問します。
「それこそ、選り好みではないでしょうか?」
それに対し趙州和尚は云った。
「この田舎者め!どこが選り好みだ!」
僧は、言葉が出なかった。

これだけだとちんぷんかんぷんです。
至道無難、唯嫌揀択とは
仏の説く道は決して難しいものではない。選り好みせずただありのままに見ればいい。
既にありのままで完璧なのに、良い悪い、美しい醜いと人が勝手に選り好みするから苦悩が生じます。
人は現実と理想の間で、どうしても矛盾したことをしてしまい、そこから迷いや苦しみが伴います。
この苦しみを逃れるには、現実を徹底的に見つめる以外になく、その現実のなかにこそ、
素晴らしいものを発見するというのが禅の教えのようです。

私は建仁寺以外にも東福寺、相国寺、南禅寺、妙心寺、天龍寺などにも参加しました。
いずれも「超二元(好き嫌い、美しい醜いなど対立する考えを越える)」について分かりやすく様々な公案を使い、お話されます。

最後にお坊様より、7月緑陰講座(7/10~12)のご案内がありました。
通常月は坐禅会は8時開始ですが、来月は6時半開始です。
坐禅の後、著名人の方のお話があります。
私は3日間は無理ですが、可能な限り参加するようにしています。
3日目は管長のお話があり、その後参加者に禅寺の朝食(粥)が振る舞われます。
これが終わり、四条烏丸に行きますと祇園祭の鉾建てが始まっています。
祇園祭の到来です。

建仁寺の庭園です。
私の好きな潮音庭





○△□の庭






方丈西の枯山水










茶室です。










青紅葉がきれいです。





庭園にはクチナシの花が見頃です。





方丈前庭です。





庭の紋様を作る道具です。