京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

相国寺散策と『伊藤若冲と琳派の世界』承天閣美術館

2015-06-03 05:22:13 | 美術・博物館

今年は 伊藤若冲(1716ー1800)生誕(数え)300年、琳派の創始者とされる、
本阿弥光悦が洛北鷹峯に芸術村を築いて(1615)400年です。
この節目の年を記念し、相国寺、金閣寺、銀閣寺に伝わる若冲と琳派の名品が、
相国寺の承閣美術館に展示されています。
若冲は相国寺と深い関係にあり、多くの作品が寄贈されています。

相国寺は明日まで春の特別公開でしたので、今の相国寺の景色もお届けします。


相国寺総門、入口です。





参道の奥に方丈、庫裏が見えています。





法堂です。





境内のアジサイが色づいてきました。










今回の主目的の展示会です。





承天閣美術館入口です。





美術館までのアプローチ、青紅葉がきれいです。









美術館に入ります。
作品は撮影禁止ですので、私の手持ちの画像でいくつか紹介します。

第一展示室に入るとまず目に入るの作品

本阿弥光悦の赤楽茶碗 加賀





ここには本阿弥光悦、尾形光琳、俵屋宗達、鈴木其一、酒井抱一らの絵画が展示されています。
工芸品では光悦の赤楽茶碗の他、楽長次郎、楽一入、楽得入、楽了入の赤楽茶碗、
野々村仁清の作品などが展示されています。

私のお気に入りは、 俵屋宗達の『蔦の細道屏風』です。
伊勢物語の最後の一場面、業平東下りを描いた作品です。
人びとがさまざまな思いを胸に通りすぎてゆく峠の細道、それを緑と金の世界で表現しています。極めて斬新な構図に驚きます。





第二展示室に向かう途中の景色です。

十牛の庭です。














第二展示室は、伊藤若冲の絵画を中心に、野々村仁清、尾形乾山の工芸品が展示されています。

『釈迦三尊像』三幅





美術館を出て、方丈に入ります。
白砂の方丈南庭です。















西の庭です。





ダイナミックな枯山水の南庭です。