鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2555回】 マックのV字回復

2017年12月28日 | 住宅コンサルタントとして
マクドナルドの業績回復がすごいようです。

リアルタイムでは見ることができないのですが、
12月21日放送のカンブリア宮殿で、
日本マクドナルドHDのサラ・カサノバ社長が取り上げられていて、
テレビ東京のビジネスオンデマンドで見ました。

もう、今の住宅会社の経営者が参考にしなければならないポイントが
番組の中で随所に取り上げられていました。

カサノバさんが社長になられたのは、原田泳幸さんの後です。

引き継ぐ時には、原田政権の勢いも失速し、
更には使用期限切れの鶏肉の使用問題、異物混入問題など、
本当に会社として最大の修羅場を迎えたカサノバさん。

当時の経済紙には、「彼女に立て直せるのか、はなはだ疑問」というような内容の記事が
多々あったような記憶が自分にはあります。

しかしながら、2016年頃から業績は回復し、
2017年は1店舗あたりの売上が相当伸びた様子。

業績回復の要因はいろいろとあるでしょうが、
大きく分けるとポイントは2つ。

1つは、経営陣と現場の距離を無くす取組みをカサノバさんが取り続けたこと。
時間があれば、各店舗を回り、スタッフとコミュニケーションを取って、
現場のスタッフさんに感謝の気持ちを伝えると共に、
マクドナルドが大切にしなければならないことを訴え続けたことが大きいと思います。

年商100億もいっていない住宅会社で、
経営陣と現場の距離感がメチャメチャあって、
一体化できていない会社がなんと多いことか・・・。

経営者が自ら現場に下りていっていないのです。

その点、カサノバさんは本当にすごかった。

番組の中で、マクドナルドの店長に対し、
マクドナルドにとって本当に大切なお客様とクルー、
この方たちを大切にしてくれている、各店の店長に感謝の気持ちを伝えているシーンは、
本当に日本人の経営者も見習うべきだなぁ、と思いました。

それと2つ目のポイントは、お客様の声に徹底的に耳を傾け、
お客様が求める商品と接客、売り場をつくりあげたこと。

商売の基本は常にお客様が求めていることに対応すること。

それをやり続けるためには、お客様の声に耳を傾け、
スタッフに指示を出し、スタッフがその指示に忠実に動いてくれること。

極めてシンプルなのです。

経営者が自分一人、もしくは気の合う数名でやる分には簡単なのですが、
たくさんのスタッフさんを雇用してこれを実現することは難しい。

そのむずかしさを見事にやり切ったカサノバ社長。

一気に好きになってしまいました。

という訳で、早速本日、マックグランを食べに行ってきます(笑)。

ビジネスの本質を見失うことなく、
日々、お客様のため、スタッフさんのために経営していきたいですね。
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