鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2547回】 素晴らしい経営者の下で働けたことが財産

2017年12月20日 | 住宅コンサルタントとして
12月23日に大学時代の友人が遊びに来るので、
少しずつ片付けをしている鬼山です。

「新しい家が完成したら、見せてね」
と依頼されていたのですが、忙しさにかまけて時間を取らなかったのですが、
同期の女友達が年明けに関西を離れるので、

「あいつには見てもらう時間をつくらないと・・・」

とようやく重い腰が上がり、23日に友人たちを招く準備を進めております。

で、本棚を整理していたところ、
社会人になって最初に働かせていただいた会社の、
当時の経営者(でもあり創業者)が定期的に発信して下さっていた、
企業文化論という冊子が出てきました。

その内容を十数年ぶりに読んだのですが、
20代そこそこの年齢でこうした経営者の考え方に触れる機会を
自分自身が得ていたことに、本当に何てツイているんだ、と感じました。

例えば1997年3月17日の内容は、こんな感じ。

「日本人はルールを決めても、ルールを実行しているかは実行しない。
日本は信頼社会で、人の良識を前提に仕事をする。
農耕時代はそれで良かったが、今日の高度技術時代には
バラツキをチェックしなければ事故が多発し、企業基盤を崩壊させることになる」

「チェック機能がつくれないのは○○の重大な制度欠陥である。
ISOはチェックしているかをチェックする。
チェックの記録をとり、相互監査と外部専門家のダブルチェックが決められている」

「次にマニュアルとチェックの関係を述べる。
マニュアルはその時点での最もよい方法を決めた仕事のルールである。
マニュアルは100%実行することで効力を発揮する。
100%実行することでマニュアルの改良もはじまる。
しかし日本人はマニュアルを守らずに自己流に仕事をするため、
マニュアルはメンテナンスができないまま、死滅化する」

「マニュアルやルールに、チェックの制度を同時に組み込み、
チェックを継続して完全に行うという新しい企業文化をつくらない限り、
3ppmは達成できない」

今、読んでもとても勉強になることばかりですし、何より本質をついている言葉です。

こうした創業者の哲学を毎週のように浴びる環境がありました。

それをありがたいと感じ、食い入るように見ていた社員もいれば、
全く読まずにシャチハタだけ押して次の人に回す社員もいました。

私、毎週、食い入るように読み、自分に活かせる部分を盗ませていただき、
更に仕事をする上で、ベースとなる考え方をつくることができました。

まったく伸びずに、ビジネスパーソンとして通用しないレベルの人もいましたが、
こういう環境をつくることができれば、可能性のあるスタッフさんは伸びるものです。

「良い企業文化をつくる」ということが、経営者の仕事である、ということを
最初の会社で学ばせていただけたことが、本当に幸運でした。

皆さんの会社には、良い企業文化はありますか?
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