鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2551回】 性能の良さは伝わりにくい

2017年12月24日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は大学時代の友人を自宅に招いての食事会をやっておりました。

2年前に新築してから、学生時代の友人に

「マジで見たい」
「ホンマ、見せてな」

と言われていたのですが、基本、あまり休みが無い暮らしを送っていて、
お盆や年末年始、ゴールデンウィークなどは海外に行ってしまうので、
みんなを招く時間があまり取れないのです。

ただ。同じ年の女友達が関西を離れるということを
先日、京都駅でばったり会って聞いたので、
これはマジでお招きする日をつくらなければ、と思い、それが昨日だったということです。

料理をつくって、お花を飾って(と言っても、私、何もしておりませんが・・・)、
友人たちが来て、家の中に入って一言、

「あったかいなぁ~
というかちょっと暑いなぁ・・・」

ということを言っておりました。

我が家、南側に大きな窓がたくさん並んでおりますので、
晴れの日はその日を家の中に取り込めば、エアコンは冬でも不要なのです。

しかも高気密高断熱なので、温度差が少なく、
トイレの中、廊下、脱衣室やお風呂、寝室など、どこも冬は暖かく、夏は涼しいのです。

我が家が特別なのでは無く、
断熱・気密・換気・冷暖房に関して正しい知識がある住宅会社さんで家を建てれば、
こういう家を建ててもらえるのです。

でも、日本の住宅会社の90%以上は、断熱や換気の勉強不足。
70%以上は、デザインの勉強不足。

デザインと性能を両立できる会社は、全体の5%くらいでしょうか・・・。

この家の性能のことをもっと知ってもらいたかったのですが、
皆の関心は料理と家のデザインに行っておりました。

やっぱり人間、目に見えるところに関心がいくのですね。


私の自宅、壁はオール漆喰ですので、年月が経過しても味わいが増しますし、
何より家の中の空気は抜群に良いです。

昨日も室温23℃、湿度50%という感じ。

そして換気システムも高性能なので、春先は花粉をシャットアウトしますので、
家の中では快適に過ごすことが出来ます。

昨日、来てくれた友人たちがどこまで理解できたかどうか、分かりませんが、
日本の住宅の質を高めていくために、仕事をしていきたいと改めて思いました。

人間、どうしても目で見たものの方が分かりやすいし、気持ちもそちらに傾きます。

自社の家の性能が素晴らしい、ということをお客様に伝えたい住宅会社は、
逆にデザイン力を高め、見た目を華やかにしていかないと、
自社の良さが伝わらないかもしれませんね。
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