鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1112回】 分母の時間を短くすることも成長

2014年01月16日 | 住宅コンサルタントとして
カットに行く時間がなかなか取れず、
髪がドンドン伸びている鬼山住宅コンサルティングの鬼山です。

12月上旬の最後のお休みから年末のオーストラリア旅行までは休まずにお仕事があって・・・。
そしてオーストラリアではゆっくりできましたが、帰国してから今日までずっとバタバタしております。

日本に居てゆっくりしたのは11月後半以降無いような・・・。

2月中旬には時間が少し出来るので、その時にカットに行ってこよう!
それまでは、髪が伸びていたとしても、ファッションだと思って見逃して下さいませ。

さて大した取り柄の無い私にとって、唯一の自慢出来ることと言えば、
素晴らしいクライアント様とのご縁を頂戴出来ていることと、
クライアント様同士の仲がメチャメチャ良いこと、
それと長くお付き合いをさせていただいているクライアント様が多いことです。

昨日、お伺いしていたクライアント様だと、事業の本格立ち上げの頃からご縁を頂戴していて、
今の営業スタッフではマネージャー以外全員新卒入社。
で、入社された時からずっとその成長を拝見しております。

スタッフさんの中にはご結婚される方、ご出産された方もおられます。
スタッフさんの成長を感じられることは、本当に嬉しいことですし、
時折、スタッフさんを自分の娘を見るような感覚になっているような気がします。

スタッフの皆さんは素直で一所懸命にお客様のことを思ってお仕事をされています。
人間性の部分も素晴らしい方が何人もおられます。

もっと成果を出していただけるように、
いろんなスキルをお伝えさせていただいてきました。
しかしながら最近感じるのは、
スキルアップよりも時間短縮の方が、このクライアント様にとって重要なのではないか、ということです。

ドンドン新しいことにチャレンジすることも大切。
でも、同じ能力であったとしても、1つの仕事を完結するのに時間を50%短縮出来れば
結果、パフォーマンスは倍になります。

能力を上げることは時間がかかりますが、
仕事の質を落とさずに時間を短縮することだと案外、簡単かもしれません。

業務が効率的に進むよう、組織やルールを変えることに継続的に取り組み、
結果も出るしスタッフの方のワークライフバランスも改善出来れば、言うことないですよね!

スキルアップも、時間短縮も、より高いパフォーマンスにつながります。

時間短縮のための取組、皆さんの会社は出来ていますか?
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【第1111回】 自分達のストライクゾーンは?

2014年01月15日 | 住宅コンサルタントとして
皆さんの会社で家を建てて下さるお客様は、どんな方ですか?

年収、年齢、職業、価値観、性格など、いろんな点で分析をしていくと、
ある特定のお客様の比率が高いということが発見できるかもしれません。

それが発見出来たとしたら、
なぜそういったお客様が自社に家づくりを頼んで下さるのかということを
徹底的に分析すると、そこから自社が評価されている部分が見つかるでしょう。

昨日、お伺いしていたクライアント様には、すごい特徴があったのです。
それは、ここ数年で自社に家づくりをして下さったお客様の半数強が公務員さんで、
更にその大半が学校の先生や大学教授といった方なのです。

なぜ、先生が自社に家づくりを頼んで下さるのか?
ここに自社がお客様から支持されている強みが隠れているのです。

そうしたポイントを市場に対し、発信していかないともったいないですよね?

更に「学校の先生や公務員の方に支持される理由」という見出しをつくって、
そこに関連して自社の家づくりの強みを訴求していくと、お客様に伝わりやすいと思うのです。

優秀な営業マンは、自分が得意とするお客様をよくわかっています。
自社に家づくりを託して下さるお客様のパターンを掴んでいます。
だからこそ、動きに無駄が無く、時間を有効活用できるのです。

皆さんの会社に価値を感じて下さるお客様はどのような属性の方ですか?
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【第1110回】 お客様の目で自社を見て、自社をつくりかえる

2014年01月14日 | 住宅コンサルタントとして
今年、自分の中でとても重きを置いているのは、

「(各クライアント様に)特定のお客様にとって、ダントツの住宅会社になっていただく」

ということです。

数多くの情報や経験を通じて、お客様は本当に賢くなっています。

賢いお客様は、売り手の小賢しいテクニックには敏感で、
そういういやらしい部分を感じた瞬間に
「頼みたい」「相談したい」という気持ちが萎えてしまいます。

更にお客様が成熟化すればするほど価値観は多様化し、
売り手側はすべてのお客様に対応できなくなります。

セブン&アイの鈴木会長も著書の中で
「4割のお客様に目を向けよ」とおっしゃっているくらいで、
その4割のお客様の心を掴むことが出来れば、ダントツになれるということでしょう。

住宅で言えば、2割のお客様に選んでいただければ、地域でダントツになれるのです。

その2割のお客様の多様なニーズに対応できるよう、
自社をつくりかえていくことを徹底していかなくてはなりません。

例えば、私がお客様の立場の場合、スタッフの方の姿勢や所作、
仕事をされている際の動きなどがとても気になります。

更にそのお店そのものやスタッフから感じられるセンスにも目がいってしまいます。

接客に関して言えば、
こちら側の視点でのメリットとデメリットを具体的に伝えてくれる方に惹かれます。

ベタな言い方で言えば、「売り込みではなく、客観的なアドバイス」です。

そのうえで、決断できるように導いていただけたら、最高です。
(って、私の場合は自分で即決できますが・・・)

しつらえ。
ファッション。
名刺や封筒などの小物。
接客。
品揃え。

自分達がお客様になってほしいと思うタイプのお客様の視点で
自社の改善点を挙げ、コツコツと取り組んでいきたいものです。
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【第1109回】 感性が合う経営者との仕事は楽しい

2014年01月13日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は朝から移動し、とあるエリアで新築事業に参入するクライアント様と
モデルハウスを建築する土地を決定するために、現地におじゃましておりました。

実際にクライアント様で抑えておられた土地は、立地的にも申し分なし。
駐車場もしっかりと確保出来ますし、方位的にも完璧でした。

更にモデルハウスを建てた後の売却のこと、建設して1~2年後のことなど、
いろんなことを想定しましたが、すべての面で最高の土地を押さえていただいておりました。

後はモデルハウスオープンまでのスケジュールですが、
これも個人的に私がベストだと思うタイミングでOPENするつもりだった、と
事前にお考えだったとのこと。

現場管理をどうするのか、ということも、個人的にベストだと思う手法をお考えだったとのことで、
とにかく基本的な考え方がピタッと合う感じなのですね。

そもそも、本業は建設ではないのですが、

「今、このタイミングでこういう商品を武器に新築市場に参入しないと先行き不安です」

というご提案をしてから事業決定まで1か月もかかっていません。

ご提言をさせていただいたことを素直にすいすいとやっていかれる感じなのです。

こういう感覚を持てるクライアント様は何社かありますが、
いずれも短期間で非常に成果を出されています。

そしてこういう経営者様とのご縁は、最高に嬉しいのです。

増税後の反動がある中で、新規参入していただきますが、
絶対に成功されることでしょう。

景気や市場縮小に関係なく。成長することはいつだって可能なのだということを
証明出来れば最高だなぁ、と思っています。

2年後、良い報告が出来るよう、このクライアント様としっかりと戦略を練り、
確実に結果を出したいと思った1日でした。
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【第1108回】 講演を聴くことで、気づくことがいっぱいある

2014年01月12日 | 住宅コンサルタントとして
日頃、人様の前でいろんなことをお伝えすることが仕事なので、
私が取り組み続けなくてはならないのは、

・どんなことをお伝えするのか(=内容)
・いかに分かりやすくお伝えし、素直に受け取っていただくか(=伝え方)

を磨き続けることです。

いろんな試行錯誤、勉強の中で、今の自分のスタイルを身につけましたが、
これが最終完成形ではもちろんありませんので、まだまだ進化させなくてはなりません。

そのためには、本当はいろんな方の講演を聴きに行くことがベストなのですが、
平日に関して言えば、年間スケジュールが埋まっていますから、参加出来ないのです。

ですから夜の勉強会、それから土日祝で、自分の予定が入っていない日にある講演会に関しては
参加することが出来るので、可能な限り参加するようにしています。

昨日はとある方の講演を聴かせていただいたのですが、
その中で本当に勉強になることが多々ありました。

話の組み立て方。
場の空気の掴み方。
講演のスピード。
聴いて下さっている方とのかかわり方。

自分とは全く違う組み立ての仕方をされたり、
話し方が異なる方の講演を聴かせていただくことで
自分自身が取り組んだ方がいいことが再認識できました。

私自身、気を付けなくてはならないと自分で思っていることは、
時間が無いということを言い訳にして、いろんなことを体験しなくなることです。

「時間が無い」という言葉を禁句にし、
いろんなことを自ら経験し、そこから自分の課題や改善すべき点を見つける。

2月には、栗城史多さんの講演にも行ってきます。
自分の専門分野だからこそ、たくさんの方から学ばせていただきたいと思っております。
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【第1107回】 余裕があるから長期的な視点で戦略を考え、手が打てる

2014年01月11日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は経営状態が非常に良く、ここ数年の決算も絶好調なクライアント様でのコンサルティング。

いつもそうなのですが、「目先の問題をどうするか?」ということについて、
お話をする時間は全体の30%も無いと思います。

それよりも3年、5年先の市場を予測し、その予測と自社がなりたい姿との差を確認し、
その差を埋めるために年単位でどんなことをやっていかなくてはならないか、
ということの打合せの時間が圧倒的に長いのです。

どの市場に進出するか?
どの事業に力を入れるのか?
スタッフの数はどうか?
採用を来年、再来年とどうするか?
M&Aは出来ないものか?
良い企業は無いか?

こんなことを毎回、擦り合わせをしながら、
前回、決定したことの進捗を確認し、軌道修正をするなどしています。

こうした思考で経営出来る企業は、本当に強いなぁ~、と思うのです。

住宅業界は今、衰退期真っ最中で、
街中のお肉屋さん、米屋さん、八百屋さん、服屋さんが昭和60年代に入って一気に無くなり、
大手チェーン店が市場を独占していった、あの当時と同じ現象が起こっています。

市場が大きく変わるので、これまでの発想で商売をやっていてはうまくいきません。

このクライアント様の市場では、後3年間猶予があります。
3年間は、盛況な市場のままでいると思われます。
ただ、その後は一気に市場は縮小し、ペンペン草も生えていないくらいの状況になると思われます。
ですからこの3年の中で、業態転換したり、新規出店をしたりして
経営が成り立つだけの粗利益を稼ぐ構造を変えないといけない、ということです。

4年先のことを考えて、今から手を打てているからうまく乗り越えられるのであって、
4年後の不況になってからハンドルを切ったり、アクセルを踏んでも間に合わないのです。

このお仕事をさせていただいて、9年近くになりますが、
余裕がある間に次々と手を打てる企業が乗り越えられるのだと思います。
(ここで言う余裕とは、資金的な余裕ということです。
資金的余裕がある企業が、時間的余裕を持って、全力で準備をするイメージです。
ですから、鼻歌を歌いながらラクラク仕事をするというイメージではありません)

経営とは病気と同じで、かかってからどう治すかではなく、いかに予防するかが重要なのです。

皆さんの会社は、余裕がある間に次の一手が打てていますか?
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【第1106回】 新しいテーマ

2014年01月10日 | 住宅コンサルタントとして
経営コンサルタントになって9年半。
まずは住宅会社さんのコンサルティングに取り組み、
マーケティングやセールス、商品開発、ビジネスモデル構築などのお手伝いを
させていただいてきました。

もちろん、今もずっと続いております。

そして2年目に建築資材(建材・サッシ・木材など)の販売会社さんのコンサルティングをスタートし、
営業マネジメント体制の確立や別事業の立ち上げ、取引先工務店さんの勉強会などのサポートを
させていただいてきました。

もちろん、今もずっと続いております。

そんな中、土地活用をされている会社さんのお手伝いをさせていただく機会があったり、
更には資材のメーカーさんからオファーを頂戴したりと、
2013年には仕事の幅が広がりました。

そして2014年は、とある住宅VCのスーパーバイザーさんへの
研修・勉強会をさせていただくという機会をいただき、また仕事の幅が広がりました。

なんぜ初めてのことですので、自分が日頃、どのようにクライアント様とやりとりをしているのか?
それから現状の数値で何を抑えるのか?
更に数値の傾向がこういう場合にはどう考え、何をやっていただくのか、などについて、
私が知っていること、取り組んでいることをお伝えさせていただきました。

新しい領域のお仕事をさせていただくと、事前の準備やお仕事の後の調べものなど、
通常のお仕事よりも時間がかかってしまいます。
しかしながら、「自分の仕事はここまで・・・」と自分で枠をつくってしまうと
当然ながら成長が止まってしまうと思うのです。

クライアント様に常日頃、「常に成長、常に進化」「時流適応」などと言っている以上、
自分自身も成長しようという気持ちと行動を持ち続けなくてはなりません。
ですから、住宅業界というフィールドは絶対にはずしませんが、その中でのいろんなテーマに
これからもチャレンジし続けたいと思っております。

現状に満足してしまうと、人の成長は止まってしまいます。
常に成長し、お客様のお役に立てるよう、新しいテーマに常に取り組みたいですね。

皆さんは、今年どんな新しいテーマに取り組まれる予定ですか?
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【第1105回】 細かいことも指摘していく

2014年01月09日 | 住宅コンサルタントとして
この年末年始に、個人的にはいろんなことを考えていました。

クライアント様がもっと強い会社となり、力をつけていただくために、
自分としては何をしなくてはならないか?

これまでの自分の仕事を振り返って、欠けている部分は何か?

実は年末年始に勉強する中で、思いっきり反省することがありました。

自分自身、クライアント様の屋号やそのロゴ、名刺、のぼり、足場シート。
更には現場の綺麗さ、社有車のデザイン、事務所内部や事務所ファサードなどについて、
指摘を十分に出来ていない、ということです。

各クライアント様の歴史やこだわり、現状などを知れば知るほど、
「こうした方がいい」と思うことでも十分にお伝えせず、
クライアント様の事情を優先する思考になっていたのかもしれません。

でも商売の原則は、「お客様の都合」で自社を変えていくことです。
それなのに、私自身の思考も「クライアント様の都合優先」となっていたのでは?と思うのです。

事務所や現場、完成現場はもちろんのこと、
名刺や封筒、屋号、ロゴ、のぼり、スタッフ自身、社有車など、
実際に見える様々な部分から、お客様は自社を判断されます。

だからこそ、こうした部分について、一貫性を持たせなくてはなりません。

今年は耳の痛い、細かい部分もしっかりと伝えていこう、と決心しました。
お客様都合で、自社のさまざまな部分を見て、変えるべき部分は変えていきましょう!
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【第1104回】 「危機的な状況になる前にどうするか?」を考えるのが経営者

2014年01月08日 | 住宅コンサルタントとして
病気や怪我をした場合、最も良い治療法は何か?

個人的には、「病気や怪我を予防する」ということが、最良の方法だと思っています。

「どうやって治すか?」ということよりも、
「いかに予防するか?」ということの方が数段、レベルが高いですよね。

経営も同じことが言えると思います。

すなわち、「このままだと、当社はやっていけない(=倒産してしまう)」という状況に陥る前に、
それをいかに予防するのかが大切なのです。

「昨年の秋からの受注がイマイチだった」という会社の場合、
会社が危機的な状況に陥る前に手を打たなくてはなりません。

そういう会社がもしあったとしたら、
経営者は正月に思いっきりオフを満喫している場合ではありません。

「このままだと、我が社は非常にまずい状況になってしまう・・・。
その前に、今出来ることは・・・」

と方策を考え、何がベストなのかを検証するくらいのことはやっておくべきです。

しかしながら、危機感が薄かったり、経営者としての資質が低い経営者は、
危機的な状況なのにも関わらず、オフを満喫したりしてしまうのです・・・。

こういうスタンスで経営していては、会社が近い将来、傾くことは必然なのです。

会社が危機的な状況になると、近視的なモノの見え方になってしまい、
長期的戦略を立てることはまず不可能になります。

そうなったら、もう最期。
万にひとつ程度の確率しか、生存出来ません。

そうなる前に必死に手を打ち、
そのレッドゾーンに突入しないようにするのが経営者の仕事なのです。

うまくいっていない場合、頭を休める暇など、経営者には無いのです。
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【第1103回】 良い住宅会社の見極め方

2014年01月07日 | 住宅コンサルタントとして
良い住宅会社か、ダメな住宅会社かを見極める上で、私が最も重要視するのが、
「日頃の取引業者さんから家づくりをどれだけ依頼されているか?」ということです。

これ、いろんなハウスメーカーさんがやっている、
「年に数件、紹介案件を持ってこないと取引を停止する」
という、強制的なことを言っているのでは、もちろんないですよ。

純粋に、

「(その住宅会社さんの担当者である)私が家を建てるので・・・」
「ウチの若いスタッフが家を建てるので、ちょっと相談にのっていただけませんか?」

というような依頼をどれだけいただけているか、ということが大事です。

取引先である協力業者さんのスタッフさんは、
住宅会社・工務店を非常に近いところで日々、見られています。

良い材料を使っているか?
施工技術は高いか?
家づくりに対する姿勢は真剣か?
クレームが発生した際の対応はどうか?
経営者や社員さんの人間性は良いか?一生付合いたいか?

商品が良いかどうかだけでなく、人間性もバッチリ見られている訳です。

例えば、クレームが発生した際、業者さんに丸投げして自分達は一切動かない住宅会社は
協力業者さんからしたら、「無責任」と映ってしまいます。

また、一度取り決めした価格や約束を守らない住宅会社は、
協力会社さんからしたら、「嘘つき」そのものの会社になります。

工程管理がずさんで、段取りが悪い住宅会社は、
協力業者さんからしたら、「いい加減な家づくりをしている」というように見えます。

仕事を出す側だからということで、橋梁業者さんに対し、常に上から視線の住宅会社は、
協力業者さんからしたら、「絶対にこの会社には頼みたくない」と思ってしまいます。

こうしたことがちゃんと出来ていない住宅会社は、
どれだけ素敵な名刺を作成し、どれだけ品の良いパンフレットをつくったりして、
外ヅラを良くみせていたとしても、本当の信用を市場に蓄積していけません。
(昨日のブログに書いている内容は、あくまでもこうした企業として当たり前のことが
出来ていることが大前提になります)

業績が上がらない住宅会社には、上がらない理由があります。

営業力が無い。
価格が高い。
集客力が低い。
ついつい、そういう点にばかり目が行きがちですが、
そもそも社員さんや協力業者さん、会社の近隣の方など、
身近な方々に信用され、地域に良い評判がたくさん流れている状況をつくっておかないと
どんな施策もうまくいかないのです。

業績が安定して高い会社。
景気悪化により多少業績が下がっても、景気が回復するとすぐに業績も回復する強い会社。
こういう会社は、いろんな取引先や市場から信用されるという、
当たり前のことが出来ているのです。

皆さんの会社では、協力業者さんからの紹介が多いですか?
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【第1102回】 時代の流れに合わせて・・・

2014年01月06日 | 住宅コンサルタントとして
いよいよ仕事スタートです。
年末年始はゆっくりリフレッシュしたので、仕事がしたくてうずうずしておりました。

今年もチャレンジすること、やるべきことが山積みですが、
それらを全て達成できれば、また成長できるのではないか、と個人的にワクワクしています。

さて、アベノミクス効果で、景気が改善されていることが連日報道されています。
そんな中で、百貨店で高級時計が貴金属の売れ行きが好調とか、
外食産業でも高級メニューが売れていたり、
お寿司やフレンチなどの高級店の予約が盛況だったりしているようです。

その一方で、相変わらず安さで勝負しているさまざまな業界のお店もにぎわっているようです。

消費の二極化の流れは、今後もますます進み、中途半端な業態のお店・企業が、
結局は市場から淘汰されていくのでしょう。

それが時代の流れでもあるのです。

住宅業界も、どちらの道を進むのか、トップが決めなくてはなりません。

徹底的にローコスト路線でいくのか?
それとも付加価値をしっかりと訴求していく路線でくのか?

まあ、コスト競争力がない会社は、付加価値訴求でいかないとダメだと思っています。
その際、いろんな部分で自社の見せ方を
これまで以上に工夫していかなくてはならないと個人的に非常に強く感じております。

業界的にはそこそこ良い価格帯の家をつくっているにも関わらず、
センスがイマイチの見せ方をしている会社が非常に多いのです。

例えば名刺・のぼり・HP・チラシ・封筒・スタッフのファッションや髪型など、
お客様からどのように見えているのかを日々、意識していくことが重要です。

二極化がますます進む中、時代の流れに適応した改革を常にしていきたいですね。
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【第1101回】 増税後の影響は?

2014年01月05日 | 住宅コンサルタントとして
増税後の影響について、さまざまな業界紙、それから新聞やTVでいろんな予測がされています。

今日の日経新聞には、「増税 『影響 限定的』52%」という見出しが載っていました。

景気も株価もいろんな企業の業績も非常に改善されていますから、
こういう見方になるのは、ある種当然かもしれません。

ただ、私は住宅業界においては、全く当てはまらないデータだと思います。

特に地方都市の住宅会社の経営者は、これらの情報を全くあてにしてはいけません。

2013年における業界の駆け込み受注状況は、明らかに異常だと個人的に思っています。
そもそも、人口は減少し続け、若い世代の持ち家取得の意欲は減少しています。
そんな中での、あの駆け込みだったのです。

需要を思いっきり先食いしただけのことです。

先食いの後に待っているものは、干からびた市場・・・。

だから、今、住宅会社としてしなければならないことは、
これまでの成功体験に酔うことなく、新たな市場の開拓であるはずです。
もしくは、新たなビジネスモデルへの挑戦のはずです。

これまでの成功体験に酔っていては、2014年、15年は撃沈してしまうのです。

経営とは、常に最悪のことを想定し、それでも会社を潰さないように手を打っていくことです。
お客様、従業員さん、取引先の業者さんを守っていくことです。

増税後、市場が冷え込む前提で、経営の戦略を立てたいものです。
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【第1100回】 野生の勘

2014年01月04日 | 住宅コンサルタントとして
このオフの間に、これまで発注はしていたのに読むことが出来ていなかった本を何冊か読んでいました。

その中で「今更ですか???」と突っ込まれそうなのですが、じっくりと読み込んだのが、
一橋大学の楠木建教授の「ストーリーとしての競争戦略」。

約2年前に買っていたのに、なかなか読む機会がなかったので、
ずっと本棚に飾ってあったものをオーストラリアに持参して読んでいました。

この中で、私が「ホンマ、その通りやな~」と思ったのが、

「経営は二割の理屈と八割の野生の勘」

という、著者の本音が出ている部分と、

「戦略ストーリーは動画のように伝わることが重要」

という二点でした。

住宅業界に、思いっきり当てはまるなぁ、と思いながら、読み進めていました。

そもそも住宅ビジネスは、建物(=商品)だけで勝負がつかないのです。

その理由は、建物は土地が無ければ建てることが出来ないからです。

土地の価格は、例えば東京や神奈川の一等地のように坪単価100万をラクラク超えるエリアから、
地方の都市のように坪数万円から数千円まで、あまりに差がありすぎるのです。

一方、お客様の世帯所得は首都圏でも1000万円を超えているケースはそれほど多くありません。
600万~1000万未満、というケースが多いです。

また土地が安い地方都市の世帯所得は、300万~500万のゾーンが多いです。

当然、35年の住宅ローンでは、年収の5~7倍が、無理なく返済出来る上限ですから、
主力のお客様ターゲットの年収から、建物にかけられる予算の上限は決まってきます。

更に地域によって平均的な宅地の大きさはことなりますから、
その土地の大きさに合わせた商品開発が必要になるのです。
(ちょっと住宅業界ではない方には分かりにくいかもしれませんが・・・)

地域の平均的な土地、更にメインターゲットが買える予算枠に
収まる商品を開発することが住宅会社にとって欠かせません。

更にそこに競合企業が存在するのです。
ある程度のエリアになれば、分譲マンションやローコストの建売がライバルになりますから、
それらと比較した差別化も求められるのです。

このように住宅における商品開発は、複数の要因が複雑に影響しますから
どんな商品がお客様に支持されるのか、理屈だけでは判明しないのです。

ある種、野生の勘とも言うべきものが、とても重要になるかと思います。

だからこそ、住宅会社の経営者・経営幹部・営業マンは
日頃からいろんなところに足を運び、いろんなモノを実際に見て感じ、
直感を磨いておくことが欠かせないのです。

皆さんは、自分の勘を磨く行動が出来ていますか?
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【第1099回】 日本に無事帰ってきました

2014年01月03日 | 住宅コンサルタントとして
昨日、朝4時にパースのホテルを出て、自宅に帰ってきたのは、夜の11時半でした。

日本時間の方が1時間、進んでいますので、ホテルから自宅までのドア to ドアで
実質18時間30分。

移動が仕事の一部になっている私は、
片道6時間程度であれば、そんなに疲れはしないのですが、
流石に18時間というのは体に堪えました・・・。

自宅に帰ってきて、まず最初にしたことは、ワンコの娘、杏を家族全員で抱擁すること。
約1週間、家内の母に預けていまして、ずっと会えなかったことに子どもたちも辛かったようで、
みんなで杏を取り合い、抱擁しまくっていました。

その後、小腹が空いていたので、家族揃って天下一品のラーメンを食べに・・・。
普段だとこの時間からラーメンを食べるとお腹がもたれてしまうので絶対に行きませんが、
お正月ということで、特別に食べました。

いやいや美味しかったです。

海外に行くことは大好きですが、海外から帰ってくると

「日本に生まれてよかった~」

といつも思います。

今回、オーストラリアでつくづく感じたのは、
ここ数年のデフレの影響で実は日本の物価はかなり安いということと、
日本全体のライフサイクルは世界最高レベルで進んでいるので、
今日本で起こっていることがこれから世界の先進国で起こるのではないか、ということです。

そういう意味で、今後、世界でもっと稼げるのではないかとも思うのです。

我が家の子どもたちの人生は自分で決めればいいのですが、
個人的には世界でバリバリ活躍するビジネスパーソンになってほしいなぁと思います。

さて、弊社では今年は1月6日から仕事がスタートなのですが、
それまでに頭の中にイメージが明確に出来ている経営計画書を仕上げたいと思っています。
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【第1098回】 住宅会社にとっての理想的なマーケティング

2014年01月02日 | 住宅コンサルタントとして
タイトルにも書いたように、今年、個人的に追求したいテーマは、

「住宅会社にとっての理想的なマーケティング」

です。

今日の朝6時40分の飛行機に乗ってシンガポール経由で関空まで帰るのですが、
ホテルのベッドでウトウトしている時に突然、
住宅会社の理想的なマーケティングを展開していく上で、
私がチャレンジしたいあるテーマを実現するためのアイデアがひらめきました。

これが実現できるかどうか、これから検証していかなくてはなりませんが、
ひとまず成功するための仮説がひらめいたのは良かった・・・。

情報が溢れまくっている今、金額が高く、購買頻度が非常に低い住宅。
この住宅という商品を扱っている住宅会社が市場のお客様に自社の家づくりを知っていただき、
更に好印象を持っていただくのは、年々難しくなっていくなっていくと思います。

更に今、家を建てている中心世代である30代前半~40代前半と、
今から10年後、家を建てる中心であろう20代の方とは、
これまた価値観や情報収集のスタイルも異なっていると思います。

住宅会社がこれからやっていくマーケティングも、その世代に適応していかなくてはなりません。
その実現のために、我が社も新しいことにチャレンジしつつ、
そこで構築したノウハウをクライアント様にご提案していければ、とも思っています。

私一人では何も出来ませんが、さまざまな方のお力をお借りしながら、
理想のマーケティングを追求していければと思っています。
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