鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1121回】 入社一年目に師匠から学んだこと

2014年01月25日 | 住宅コンサルタントとして
私は2005年7月26日に、前職のコンサルティング会社に転職しましたが、
その年の年末までに、これまで体験したことが無いことをたくさん体験することが出来ました。

そのきっかけをつくってくれたのは、私の師匠でした。

コンサルタントを目指していた時に、自分なりにいろんな本を読んで勉強していたつもりでしたが、
転職して師匠に進めてもらった本は、中村天風さんの本でした。

1冊1万円以上する本がこの世にあるとも知らず、
本を読む前にかなりビビってしまった私。

師匠は自ら買って、何度も読み返してぼろぼろになった本を

「返すのはいつでもいいですから、是非読まれるといいですよ」

と貸して下さいました。

中村天風さんの本は、私がこれまで読んできた本とは全く視点が異なる内容が多々あって、
日々の時間の過ごし方などについて、如何に自分が甘かったかということを思い知らされ、
また人として次元が高い方は「こういうモノの見方をするのか!」と
ひたすら感動しながら読ませていただきました。

師匠は右も左も何も分からない私に、細かな指示など一切出さず、
自由にさせていただいておりましたが、当時の私はクライアント様が1社もない状況。

正直、サボろうと思えば、いくらでもサボれる環境でした。

しかしながら、3年で成果が出なければ、自己破産するように住宅ローンを組んでいた私は、
とにかく一人前にならねばならず社内のいろんな方にお願いして仕事をいただく日々を過ごしていました。

貪欲に、がむしゃらに仕事をして、週の半分は会社に泊まり込み、
頭はギトギト、かなり臭い異臭を放っていたと思いますが、
そうした結果、全社研修の中で「中途社員大賞」という名誉ある賞をいただくことが出来ました。

これは、その年に入社した中途社員の中で最も頑張った人に贈られる賞で、
正直、「何で俺やねん?」と思いながらも、とても嬉しかったことを覚えています。

そんな中、師匠は私に、

「東京の一流のレストランで食事をしましょう!
是非、奥様もお連れ下さい。
新幹線のチケットや宿泊するホテルはこちらで用意しますから、是非来て下さい」

と食事に誘ってくださいました。

連れて行ってくれたお店は、当時の私では絶対に利用出来ない「カシータ」でした。

師匠はポケットマネーで私たち夫婦を招待して下さり、
一流のサービスを体感する機会を作って下さいました。

そこで得たサービス、感動がきっかけとなり、
一流のサービスを年に数回、身銭を切っていくようになったのです。

当時、年収は低く、かなり厳しかったですが、
コンサルタントはとにかくいろんなことを体感することが大切だ、ということを教えていただきました。

今でも日本各地や海外に足を運んでいろんな経験をするようになったのも、
一流店や一流の人を知るきっかけをつくってくれたのも、
全て師匠のおかげなのです。

コンサルタントも、住宅営業マンも、
絶対に一流のサービスを受けておくべきだと個人的に思っております。

一流を知っておくことで、自分がどこを目指すべきかに気づくことが出来るからです。

皆さんは最近、一流のサービスを受けられましたか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする