鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第4154回】 商売の原点に立ち戻る良い機会

2022年05月15日 | 住宅コンサルタントとして

住宅業界は、コロナ禍の中、

かなりの追い風が吹いておりました。

 

お家時間が長くなることで、

今の住まいの不満に

いろんな方が気づき、

家を建てることが経済的に可能な方は、

この時期に一気に家づくりに動かれた。

 

結果、しっかりと発信ができている会社には、

多くのお客様がアプローチされ、

弊社のクライアント様も皆、

本当に集客に困らなかった期間が続きました。

 

そして今年に入り、緊急事態宣言も解除され、

多くの方がコロナ前のように

アクティブに動き出された。

 

旅行に行きたい。

美味しいご飯を食べに行きたい。

ショッピングを楽しみたい。

 

飛行機や新幹線の搭乗率の上昇と共に、

住宅会社のモデルハウスに来て下さるお客様は、

コロナ以前に戻ったなぁ、と感じます。

 

コロナ禍の時は来場が殺到していた住宅会社も

今年に入り、来場数が落ち込み(コロナ禍前に戻っただけ)、

入場制限をかけていた会社もそれが無くなったりと、

以前の業界の風景が戻ってきました。

 

ここ2年以上、追い風を経験してきた

住宅会社の経営者や営業責任者の方は、

やや不安を感じるかもしれませんが、

元に戻っただけです。

 

そしてそのタイミングで、世界的インフレ+円安という、

ダブルパンチを日本経済が食らってしまい、

消費者の財布の紐は固くなりつつあります。

 

追い風から向かい風に、風向きが変わったのです。

 

でも、こんなことを我々は過去、

何度も経験してきたはずです。

 

こういう時に何が大切かというと、

商売の原点に返ることです。

 

それは何かというと、

もうここに書く必要もないくらい、

基本中の基本を徹底するということ。

 

自社の商品をもっと良くするために、

商品の改善改良を繰り返す。

 

場合によっては、ゼロベースで見直したり、

新商品を開発する。

 

お引渡しをさせていただいたOB様や

今、建築中のお客様に満足していただける、

フォローやコミュニケーションが取れているか、

ちゃんと対応できているかをチェックする。

 

できていなければ、即動く。

 

本来、市場に発信していなければならない情報が

ちゃんと発信できているか、チェックする。

 

情報の質、媒体選定、頻度に問題は無いか?

 

もしあれば、秒で改善する。

 

事務所やモデルハウスの清掃は行き届いているか?

特にお客様がお使いになるトイレや、

ご来場されてすぐに目にする玄関は、本当にキレイか?

 

こうしたことを徹底していくと、

大抵の場合、状況は良くなっていきます。

 

そして今の時代、とにかく会社の雰囲気が重要で、

これは確実ですが、とにかく社員さんが楽しそうに

お仕事をされている会社にお客様は引き寄せられるのです。

 

こういうことをまずやることが大切なのですが、

この商売の本質を理解していない会社、経営者は、

こういう時に変な情報商材を購入したり、

胡散臭いFCやVCに加盟したり、

もしくはやたらと広告を打ったりするのです。

 

広告を強化するにしても、

まずは基本を徹底してから行いたいものです。

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