鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1293回】 外部環境が悪い時こそ、実力が結果に出る

2014年07月16日 | 住宅コンサルタントとして
住宅業界は増税後の反動が未だに続き、業界全体的には景気が良くないです。
大手ハウスメーカーの受注状況も9か月連続で前年割れだったりします。
建材店さんのクライアント様に現状をお聞きしても、見積量は昨年より大幅に下がっています。

まあ、こうなることは業界で働いている人であれば、誰しも予測出来たことですよね?

では、全ての住宅会社の業績が下がっているかというと、そうでもない訳です。

地力がある会社は、業績が下がらず、むしろ上がっている。
もしくは下がっていたとしても、同業他社とは比較にならないくらい、下落幅が小さかったりします。

市況環境が良くない時に、その会社の本当の力が出るのです。
それはチームが最悪の状況の中、真のエースがここ一番で最高のピッチングをしたり、
4番バッターがホームランを打ったりするのと同じことです。
力が無い選手は、プレッシャーに押しつぶされ、全く結果が出ませんよね?

では住宅会社にとって、真の実力とは何か?

これは極めて本質的なことでもありますが、

性能の良い家をつくる。
外観・内観のセンスが良い。
間取りが使いやすい。
スタッフの対応が親切。
自社の家の特長を数値や具体例でもって分かりやすくお伝え出来る。
OB様や協力業者さんから応援してもらっている。
図面どおりの品質の家を工期を守ってお引き渡し出来る。
仕様や性能に対する価格が抑えられている。

そして何より、お客様の要望を汲み取って、知りたいことを教えてくれる、
困っていることを解決してくれる、提案力がある。

ここに尽きると思うのです。

楽な方法を追求し、簡単に契約が取れるやり方を追求している会社もありますが、
「時代の流れや政策が変われば、通用しなくなるのになぁ」
とちょっと心配してしまったりもします。

そしてこういう向い風の中、次の仕掛けが出来る会社が大きく飛躍するのです。

結局、日頃から地力をつけ、良い家を設計し、提案し、
品質の高い家を建てられる会社が絶対に勝ち残る訳です。

そういう会社を目指したいですね!
コメント
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