鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1292回】 つべこべ言わずにやる

2014年07月15日 | 住宅コンサルタントとして
人間誰しも、常に好調な訳ではありません。

うまくいかないこともしょっちゅうですし、壁にぶち当たることも多々あるでしょう。

そういう時にいろんなアドバイスをもらったりすると思いますが、
周囲の方からアドバイスをもらった際のその後の行動で、
ビジネスパーソンとして伸びるか伸びないかの差が大きく開くことになります。

伸びる人は、周囲の方からアドバイスをいただいたら、
まずは素直に即、それを試してみる人です。

逆に伸びない方は、すぐに実行する前に自分の中でさまざまなシュミレーションをして、
出来ない理由を探し、素直に実行しない人です。

そもそも、やる前にどこからどう分析してもうまく行くことなんてないのに、
いらんシュミレーションをやっちまっているんですね、伸びない人、伸びない会社は・・・。

私が社会人になってすぐに勤めさせていただいたメーカーで、
私の役割はこれまで自社で扱っていなかったシステムキッチンやシステムバスなどの住設商品を
サッシルートでビルダーさんに販売することでした。

ビルダーさんは既にキッチンやバスに関して、すでに先行販売しているメーカーの商品を
懇意にしている木建ルートや管材ルートから購入していて、
後発メーカー、しかもサッシルートから買う必要性なんて無い訳です。

しかも、後発メーカーなのにもかかわらず、価格は最も高かったですから・・・。

売れない理由を100個挙げろ、と言われたら、簡単に100個言えるような環境下で
私は営業デビューをさせていただきました。

見積依頼を1件いただくことですら大変でしたが、
「とにかく訪問、面談してお客様と仲良くなれ!」
という上司のアドバイスにひたすら従って行動しました。

すると、何度も行くうちに迷惑にがられるケースが続出し、
訪問することに対し、足が重くなっていきました。

そんな時、

「そもそも、忙しい時に来られたら面倒だろ!
お客様がゆっくり話せる時間帯に、差し入れの1つでも買っていくんだよ!」
「1回や2回、行った程度で話なんて聞いてもらえる訳ないだろ!
不在の時を見計らって、名刺にメッセージを書いて毎回、置いて来るんだよ!
『こいつ、一所懸命、来てるな』ってお客様に覚えてもらえるくらい、やり続けるんだよ!」

と先輩からアドバイスをいただき、朝7時に訪問したり、夜8時以降に訪問したりと、
訪問時間を変えながら、1日15件~20件のお客様を訪問し、
更には名刺がお客様のキーマンの机に20枚以上、溜まるくらい、徹底して訪問しました。

すると、うっとおしがられないような訪問のやり方、
コミュニケーションの取り方が自然と身に着いたのです。

で、徐々にお客様から買っていただけるようになりましたし、
何より営業スキルが上がりました。

まだ20代の若僧だったこともあり、とにかくつべこべ言わず、
上司からのアドバイスを愚直にやったからこそ結果につながったと思います。

でも、伸びない営業マンも、周囲には多々いました。
その人たちは、出来ない理由をやっぱり探す癖がある人たちでした。

周囲からのアドバイスに、つべこべ言わずに素直に即、やる。
皆さんは出来ていますか?
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