田中川の生き物調査隊

平成12年3月発足。伊勢湾に注ぐ田中川流域の自然と生き物を調べ、知らせる活動をしています。三重県内の生き物も紹介します。

ハマボウのカメムシ

2009-07-01 | 田中川
ホソヒョウタンカスミカメ
カスミカメムシ科のホソヒョウタンカスミカメ Pilophorus erraticus Linnavuori,1962

田中川干潟の若いハマボウの蕾周辺に小さなカメムシが居る。アリも居るがアリと同じような動きをするカメムシも居る。ヒョウタンカスミカメの仲間だ。

日本原色カメムシ図鑑第2巻によると、ホソヒョウタンカスミカメは
「体長は4~6mm。体は比較的細長く、頭部と前胸背は一様に黒っぽい。触角第2節はやや太まり、3節のほぼ3倍長となる。極東ロシアではハンノキ類に多いという」

農業環境技術研究所が公開している「日本産ヒョウタンカスミカメ族の図説検索」によると、ホソヒョウタンカスミカメは次の特徴を有する。
「触角第2節は筒状か先端で僅かに膨れる。
前胸背板は長さの2倍より細く、側縁は湾入する。
体背面は匍匐毛のみで起立毛は頭部後縁、前胸背板前縁および半翅鞘後縁のみに生ずる。
触角第1節は全体淡褐色。触角第2節はやや膨れる。
後脛節は多少とも曲がる」

逃げ回ってばかり。少しもじっとしていてくれない。また、会いに行かなくっちゃ。

2009.6.28

ホソヒョウタンカスミカメ
後脛節は多少とも湾曲する

ホソヒョウタンカスミカメ
ホソヒョウタンカスミカメの幼虫。まるでアリに見える。アリだと思って撮影していた。

ホソヒョウタンカスミカメ
2009.7.4

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