![ハマボウ若木](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/ac/9b238c615a16954857a2c351251298f9.jpg)
2008.11.28 田中川干潟のアイアシ群落の中でハマボウ若木が育つ
田中川干潟の西端部は高潮線に沿ってアイアシ群落が続いている。干潟内で最も漂着物が多く集まってくる場所である。住宅団地からの排水が干潟内に入ってくるが量的には少なく、田中川は満潮時に防潮水門が閉じるので、高潮線付近にまでたどり着く水は海水とほとんど同じ濃度のものである。
今年の春、このアイアシ群落の中に4本のハマボウ若木が育っているのを見つけた。古木のある場所から南へほぼ一直線に並んで生えている。生息地の標高は約1m、古木も同じ標高の所に生えている。
この場所は上の写真を見ると、人が踏みつけたように見えるが、そうではない。20年ほど前、ここには廃船があった。その廃船がほとんど朽ち果てて、船底の部分だけ未だに残っているのである。
その船底の板の割れ目から生まれたハマボウの若木が育ってきているのである。
5月18日に三重県立博物館のサポートスタッフの人たちによってハマボウ若木の計測が行われたので、その結果をここに記録しておく。
4本共に花は今年咲かなかった。
この4本の若木が黄色い花を咲かせるのは何年後になるのだろう。楽しみだ。
![ハマボウ若木](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/34/7253c5b59e5f531121774e3c53ec83cc.jpg)
赤く紅葉しているのがハマボウ若木。写真左上の奥にハマボウ古木が見える。
![ハマボウ若木](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/ca/6e6b0bc777e42de43ce90d7859024fb0.jpg)
2008.10.13 3本の二年生苗が古木の樹冠外側で生き残っていた。
2006年に生まれた樹冠内の苗は全滅してしまったようだ。ハマボウは耐陰性に極めて乏しい陽樹なのだろう。