田中川の生き物調査隊

平成12年3月発足。伊勢湾に注ぐ田中川流域の自然と生き物を調べ、知らせる活動をしています。三重県内の生き物も紹介します。

ハサミシャコエビ

2005-04-13 | 田中川
はさみが無いので何エビかが分からなかったが、専門家に教えてもらって謎が解けました。はさみが欠損したハサミシャコエビと判明。本来なら柔らかい毛がいっぱい生えているはさみが左右にある。はさみが無いのは脱皮前だからとの事。どおりで、手のひらに載せて眺めていたところ、他の脚も1本ぽろっと抜けてきた。赤銅色で、締まった体格はオキナワアナジャコに似ているが、この伊勢湾に生息しているとは考えられなかったので、ひょっとしたらはさみが無いハサミシャコエビもありえるかなと思ってはいたものの、実はこのようなはさみの無い個体を前にも見たことがあり、ハサミシャコエビとは別種の生き物ではとも思い、いろんな図鑑に当たってはいたのだが、数年間分からないままであった。 はさみがあるハサミシャコエビとは未だ出会っていない。
早く会いたいなあ。15cm前後の山型の巣塚を作っているので、それを探せば見つかるのかな。

2005.5.14生体に会えた。小粒ながらも五体満足。

クシノハクモヒトデ

2005-04-07 | 田中川


クシノハクモヒトデ  投稿者: 田中川の生き物調査隊  投稿日: 4月 7日(木)00時11分33秒
河芸町の海岸に時々たくさんのクモヒトデの死体が打ちあがってきます。乾燥したものは真っ白くなっています。一個体だけほとんど五体満足で波打ち際でうごめいていました。いろいろ調べたところによりますと、クシノハクモヒトデの特徴と一致しました。


盤の径は1cm弱くらいです。県内では伊勢湾と的矢湾に多いそうです。白くなるのは体の成分である炭酸カルシウムによるもののようです。



2枚目、3枚目の写真は2005.5.7
この日にはカノコキセワタガイ、ウミフクロウなどと一緒に打ちあがっていました。