シオヤアブ 2007-07-28 | ハエ目(双翅目) シオヤアブ♂ 2007.7.16 海岸の草むらにて オスの腹部末端に白い毛の束があり、これが塩にみえることから塩屋虻の名が付いた。 シオヤアブを見つけた複数の場所(いずれも砂浜海岸地帯)で、トラフムシヒキも見つけた。 ムシヒキアブ科 シオヤアブ亜科 シオヤアブ♂ 2007.7.16 シオヤアブ♂ 2007.7.16 シオヤアブ♀ 海岸堤防近くの草むらにて。2007.6.28 シオヤアブ♀ 2007.6.28 トラフムシヒキ♂を襲うシオヤアブ♀ 海岸の草むらにて 2007.7.2
アオメアブ♀ 2007-07-27 | ハエ目(双翅目) 30度を超える炎天下。砂浜で飛び回っていたのはトンボやムシヒキアブの仲間。 ムシヒキアブ科 クシヒゲムシヒキ亜科のアオメアブ♀を何度も見かけた。 複眼が緑色又は金緑色に輝いている。 植物の茎などに止まり、待ち伏せして、近寄ってくる甲虫、ハエ、アブなどを捕らえて体液を吸っている。それほど高い位置には止まらず、後方や斜め上方向などに飛んで動く虫たちを捕まえているのを何度も目撃した。 2007.7.26 捕らえた甲虫の体液を吸っているアオメアブ♀
マルバガニ♂ 2007-07-26 | カニ 鈴鹿沖での底曳き網で採れたマルバガニ♂ 生体である。 底曳き網で採れたものを県民に公開して紹介してくれるような機会をどんどん増やしてほしいと思う。 2007.7.21
トゲモミジガイ 2007-07-26 | 三重の生き物 漂着個体ではトゲがほとんど取れている。これまで漂着個体しか見ていない。こんなにトゲが残っている個体は初めてである。これでも多くのトゲが取れてしまっている。 鈴鹿沖での底曳き網で採れた物の中で、ヒトデ類はスナヒトデ、キヒトデ、モミジガイ、クシノハクモヒトデ、そしてこのトゲモミジガイを見つけた。 通常、背側は暗褐色。 良く似たモミジガイには背側のトゲがない。 水中での移動速度はかなり速いらしい。夜明けや夕方の薄暗い時間帯に活動しているようである。 フグ毒と同じ成分を体内に持つので食べられない。 2007.7.21 口側
サメハダヘイケガニ 2007-07-24 | カニ トリガイの殻を背負うサメハダヘイケガニ♂ オスのはさみ脚は右側が大きく、太い。この日、調べたオスはすべて右のはさみが大きかった。 ある図鑑には、オスのはさみは左右不同と記されていたから、大きいのは必ずしも右だけとは限らないのかもしれない。 鈴鹿沖での底曳き網で採集されたサメハダヘイケガニ。数も多かった。二枚貝ばかりでなく、スナヒトデを背負っている個体も居た。昼間から、みんな元気に動き回っていた。 ヘイケガニ科 甲面は小粒でおおわれている。甲長は約25ミリ。 2007.7.21 サルボウガイを背負うサメハダヘイケガニ♀ 後ろ2対の歩脚は指部がかぎ爪状となっている。 サメハダヘイケガニ♀ メスの左右のはさみ脚に大小の差は無い。 2007.7.15 河芸町の海岸に打ちあがったサメハダヘイケガニ♀ 2007.7.15 河芸町の海岸に打ちあがったサメハダヘイケガニ♀
フタホシイシガニ 2007-07-23 | カニ フタホシイシガニ♀ 「海からのメッセージ2007 in鈴鹿」というイベントに参加した。 底曳き網による採集物の観察会をのぞいてみた。 鈴鹿沖の伊勢湾にて採集したものの内、カニでは、アミメキンセンガニとサメハダヘイケガニが数多く採れていた。次に多かったカニはフタホシイシガニ。 ワタリガニ科イシガニ属 内湾の砂泥底や砂底に生息する小型種。 甲の鰓部域に紫褐色の小さな円紋が2つある。 額に4歯、前側縁には幅広の6歯が有り、第6歯は側方を向く。 日中は砂の中に浅くもぐっていて、夜間は表に出て活発に活動する。 田中川周辺の海岸では、生体はもちろんのこと、死亡個体もこれまで見たことが無い。 2007.7.21 フタホシイシガニの抱卵♀ フタホシイシガニ♂ フタホシイシガニ♂のはさみ
セイタカアワダチソウのアブラムシを食べる幼虫たち 2007-07-20 | 田中川 海岸堤防際の水路の土手に群生するセイタカアワダチソウ。その茎葉に赤色のセイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシがたくさん居る。このアブラムシを食べていた3種類の幼虫たちを紹介したい。 2007.6.26 ヤマトクサカゲロウのタイプAの幼虫。 頭部や胸部背面の斑紋の大きさにかなりの個体変異があるようだ。 タイプBとは幼虫の斑紋ばかりでなく、成虫の鳴き声も違うようで、雌雄のコミュニケーションも両タイプ間ではうまくいかないらしく、別種の可能性が高いようである。 脈翅目クサカゲロウ科 脈翅目 ヒメカゲロウ科Micromus属の一種の幼虫 脈翅目 ヒメカゲロウ科Micromus属の一種の幼虫 右の個体が上の写真と同一。 左の個体が下の写真と同一。 脈翅目 ヒメカゲロウ科Micromus属の一種の幼虫 ヒメカメノコテントウの幼虫 ヒメカメノコテントウの幼虫
砂浜のコハンミョウ 2007-07-19 | 甲虫 近くの砂浜海岸に、スナガニの様子をのぞきに出かけた。スナガニの姿は見かけなかったが、砂浜を歩き回る一匹のコハンミョウを見つけた。砂浜でコハンミョウを見るのは初めてであった。 ハンミョウ科 ハンミョウ亜科 地上性あるいは飛翔性の小昆虫や小動物を食べるそうだ。 カワラハンミョウは、居ても不思議は無いような環境はあるんだけども、まだ前の海岸には現れない。
バカガイの中に 2007-07-18 | カニ バカガイがたくさん獲れた。茹で汁が少しでも濁らないように、まず貝を水洗いする。お湯が沸騰してから、その中へ貝を入れる、その方が味が良い。 沸騰した湯の中へバカガイを入れていたとき、一匹のピンノを発見。 バカガイの中に隠れ住んでいたカギツメピンノ♀ 甲幅は約8ミリ ある図鑑には甲幅13ミリと記されていたが、そんな大きな個体はこれまで見たことが無い。 成長して体が大きくなったメスは二枚貝の外へ出られなくなる。オスは体が小さいので、貝の中には住み込まず、メスの居る貝から貝へ渡り歩いているらしい。 長い間、バカガイの中で寄生生活をしていたpinno、ようやく貝殻の外へ出られたと思ったら、そこはブログ管理人の台所であった。 2007.7.16
マルバガニ 2007-07-17 | カニ エンコウガニ科 マルバガニ(右♂、左♀) 左上はバカガイ はさみ脚の腕節と掌部の間に軟毛が生えている。 甲面はなめらかである。 甲の前側縁にある4つの歯は先が尖らずに丸みがある。 甲面に2個の濃い赤褐色の円紋がある。 水深18~110メートルの砂・砂泥域にすむ。 台風一過、多くの個体が打ちあがった。アミメキンセンガニやイボイチョウガニよりも多かった。 2007.7.15 眼の斜め下辺りにも濃い赤褐色の円紋が左右に各1個ある。 ♀の腹部
アイアシ群落 2007-07-14 | 草花 イネ科 アイアシ属 アイアシ 海辺の湿地に生える大型の多年草。高さは80~160センチ。 田中川干潟では干潟の西部、堤防際に沿って群生している。漂着した流木やごみ類が最も堆積している辺り。 葉身の幅は1~3.5センチもあり、触ってもざらつかず、ススキのように手を切ることは無い。 アイアシは蛾や甲虫などが住処としているし、株元付近はカニや貝もひっそりと暮らしている。 2007.7.9 若い花序。白くカールしているのは「めしべ」。 各小花に3個の「おしべ」を持つ。 受粉を終えた花序は赤みを増していく。
ハマボウフウ盗掘される 2007-07-13 | 草花 7月10日早朝、葦原海岸のハマボウフウが盗掘された。男女4人によって採集、雨の中 運ばれた種子はトラック2台に山積みされた。悪質な盗掘から3年。ようやく60パーセントほど再生したハマボウフウは、数時間ですっかり持ち去られてしまった。 「ここが駄目ならよそで採るだけ…」まだ若い種子ばかり、いったいどうするのだろう。「私たちの生活を保障して」どう見ても生活に困っている様子ではない。 誰のものでもないハマボウフウ。乱暴なこずかい稼ぎはやめて欲しい。自然海岸が減る中、ハマボウフウも近畿希少種とされている。 「毎年採らしてもらっている、どれだけ採ったか全部撮影してもらっても構わない」と開き直る。 ハマボウフウの盗掘を取り締まる法はまだ無い。私は、カリフラワーのようなかわいいハマボウフウたちがまた、目の前で連れ去られたことが哀しくてならない。 2007.7.10 ハマボウフウの群落 2007.5.27
コガシラアワフキのカップル 2007-07-12 | 田中川 田中川をさかのぼり、鈴鹿市に入ったあたりでは川幅はもう2メートルも無い。 川岸に大きなアカメガシワの木がある。その葉裏に2匹の黒い虫を見つけた。 体をくっつけあったまま、少し回転するように動いた。恋人同士みたいに仲の良いカップルだなあと思った。どうやら交尾しているようだとは後で気づいた。真上からしか見ていなかったので、この時は気づかなかった。 コガシラアワフキ科 コガシラアワフキ 体色変化があるアワフキムシで、全身が赤褐色から黒色までといろいろ。 翅端部は丸みがあって、この2匹のように赤く縁取りが見られる個体もある。 林に近い草むらなどに居る普通種とのことだが、これまでに出会った記憶は無い。 2007.6.26
ハマナデシコ咲く堤防 2007-07-11 | 草花 田中川干潟が一望できる堤防の斜面に、ピンクの花を咲かせたハマナデシコが見られる。干潟の中にでも咲いている。白花も見られる。 志摩半島の岩場海岸にも咲いているのを見ている。 田中川干潟のハマナデシコは野生種ではなく園芸品種かもしれない。田中川沿いのある家でハマナデシコをたくさん咲かせている。その種が干潟内に流れ着いて繁殖したものと考えられる。でも、もう20年以上も干潟に咲いているから、ルーツを探らなくてもいいんじゃないかなあ。 ナデシコ科 ナデシコ属 ハマナデシコ 2007.7.9
マダラバッタ 幼虫と成虫 2007-07-08 | バッタ類 バッタ科 トノサマバッタ亜科 マダラバッタ属 マダラバッタ属は日本にはマダラバッタ1種のみが分布。 海岸や河原などに生息している。 田中川干潟では、南端や東側の砂浜で見つかる。ヤマトマダラバッタの生息地とクルマバッタモドキの生息地との中間あたりで良く見かける。成虫はヤマトマダラバッタよりも早く、6月末から見られる。 チュルチュルチュルとかわいい声で鳴くらしいが、まだ聞いていない。 マダラバッタ幼虫 2007.6.27 干潟のハマサジの株元にマダラバッタ幼虫 2007.6.27 干潟のハママツナにマダラバッタ幼虫 2007.6.27 マダラバッタ♂ 2007.6.29 マダラバッタ♂ 2007.6.29 干潟のアイアシが茂る辺りで見つけたマダラバッタ♂ 2007.7.9 マダラバッタ♀ 2007.6.28 マダラバッタ♀ 2007.6.28