ホソバセセリ 2013-07-19 | チョウ セセリチョウ科のホソバセセリIsoteinon lamprospilus 津市美杉町太郎生の高原地帯でホソバセセリと出会った. 『広島県蝶類図鑑』によると,出現時期は6~8月で,幼虫の食餌植物はススキ.暖地性の種で,雑木林やの林縁や林内の草地に生息し,成虫はセセリチョウ科としてはきわめてゆるやかに飛翔し,各種の花で吸蜜する.翅裏面の地色は黄色味が強い個体から黒化した個体まで様々な変異があり,個体変異が著しい. 2013.7.17
ナチシダ 2013-07-18 | 草花 イノモトソ科の暖地性シダ植物 ナチシダ Pteris wallichiana 熊野市紀和町の林道で,シダに詳しい方からナチシダを教えていただいた.葉は5角形に広がり,高さは1メートルほどもあり,庭に植えておいても見栄えがしますよとのこと.ナチとは那智のことなので,この地方ではさほど珍しいものでもないようだが,私は初めて見た.鹿が食べないのだとも聞いた. ナチシダは本州の関東以西から九州に見られる大型の美しい種で,葉の長さが2メートルにもなる.葉は三つに分岐するが,側方の二つはさらに二つに分かれる.(山渓フィールドブックス14) 2013.7.7
干潟固有のスズキキイロアブ 2013-07-11 | ハエ目(双翅目) アブ科キイロアブ属のスズキキイロアブAtylotus suzukii 2013.7.5 田中川干潟でスズキキイロアブの生態写真がようやく撮れた.捕獲には失敗した.個体数も少ないと思われ,干潟の砂の色と同じ体色なので一度見失った個体を見つけるのは容易でない. 上の写真はハクセンシオマネキ♀の巣穴の横で見つけたもの. スズキキイロアブは九州(長崎県),対馬,四国(高知県)のいずれも干潟から見つかっている.広島県での分布も確認されている. ♀の体長は14-17mm.腹部背面の斑紋が黄金色の毛によって明瞭. 干潟での産卵についても観察記録があり,産卵は礫の多い砂泥地の干潟で,干潮となり干潟が現われると産卵が開始されたという.産卵場所は,小石,生きたウミニナの外殻,中洲に生えたソナレシバの葉裏に個々に産み付けられたとう. スズキキイロアブの雌雄
ウラジロマタタビの果実 2013-07-10 | 樹木 マタタビ科マタタビ属のウラジロマタタビActinidia arguta var. hypoleuca 熊野市紀和町でウラジロマタタビと出会った. 『樹に咲く花』によると,葉裏が粉白色のものをウラジロマタタビという.サルナシの変種で,本州(関東地方以西),四国,九州に分布する. 果実はサルナシよりも少し小さ目らしい.ウラジロマタタビの果実が見られたのは幸運だと知人の植物屋が言っていた. 2013.7.7
サルナシの花 2013-07-04 | 樹木 マタタビ科マタタビ属のサルナシ Actinidia arguta 愛知県豊田市稲武町の山中でサルナシを見つけた. 『樹に咲く花』によると,サルナシは山地の林内や林縁に生える落葉つる性木本で,雌雄別株.実はキウイフルーツよりもはるかに美味という.葉柄は長さ2~8㌢で淡紅色を帯びる. 2013.6.28
ヤツボシツツハムシ 2013-07-04 | 甲虫 ハムシ科のヤツボシツツハムシ Cryptocephalus japanus 旅の途中,静岡県富士宮市の田貫湖近くの草地でヤツボシツツハムシを見つけた. 体長7.0-8.2mm.カシワなどのナラ類を食草とする。 三重県でも見つかるのかどうか判らないが,まだ見ていない. 2003.5.27