![ヤマトツルギアブ♂](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/bd/12a221a793bc885db8056cde520b3e41.jpg)
ツルギアブ科のヤマトツルギアブ♂ Dialineura albata (Coquillett. 1898)
徳島県松茂町の海岸で4月4日にツルギアブの仲間を見つけた。
ツルギアブの同定ではナンバーワンのO氏に見せると,「ヤマトツルギアブの♂。桜の花が見られる頃から出現するツルギアブで,時期的にも外観から見ても間違いない」と言う。
また,「ヨシコツルギアブも交尾器を見なくても同定が出来る」とも言っていた。
原色日本昆虫図鑑(下)によると,「体長9~11㎜,翅長7~9㎜。体は灰褐色粉でおおわれる。触角の第1節は円筒状で灰白色。第2節以下は黒色。胸部背面には灰黒色の2対の縦条がはしる。胸部側面は灰白色粉でおおわれ,部分的に白色長毛を生ずる。翅は褐色をおび,縁紋は黒褐色で顕著。♂の腹部背面には白色長毛を密生する。」などとある。また,分布は本州・四国・九州とあり,秋田県玉川で得られた個体の標本写真を載せている。
京都府自然環境目録や福井県産昆虫リストにも載っている。新潟県の海岸には普通に居るらしい。山口県では記録が無いと聞く。
京都府ホームページによると「内陸の草地にはヤマトツルギアブが見られ」とある。
千葉県白井市の白井市生物多様性調査報告書によると,「神々廻の半自然草原においては,ヤマトツルギアブ,ショウジツルギアブ,キンアリノスアブが特徴的に記録されている。ヤマトツルギアブは砂地,ショウジツルギアブやキンアリノスアブは開放的な樹林や林縁に生息する傾向がある。これらの種は,裸地や草地を伴う比較的乾燥した環境に生息する点で共通している」という。
海岸部ばかりに生息しているのではなさそうである。
はたして,ヤマトツルギアブは三重県の海岸部に居るのだろうか?
三重県の海岸にはO氏未発表のツルギアブがいるらしい。
ツルギアブは好きな昆虫なのだが,なかなか会えない。
砂浜のツルギアブ
ナギサツルギアブ覚書