青山高原には伊賀市側だけでなく津市側にもブナの木が有る。植物に詳しい方にこれがブナの木ですと教えてもらった,その株元にブナの葉がたくさん落ちていて,よく見ると虫こぶが付いている。葉表に付いているのは別物かもしれないが,葉裏にくっついている虫こぶはおそらくブナハウラカイガラタマバエによる葉の裏面にできるブナハウラカイガラフシと思われる。
虫こぶ内で越冬し、春に直接虫こぶから羽化し,6月には新しい虫こぶが見られるという。
遊歩道の脇に苔むした説明板があって,「今から数千年前ブナ林地帯は日本中に分布し,歴史的文化を形づくって来ましたが最近,ブナ林がなくなり,近くの里山では見られなくなりました。ブナの材の持つ公益的機能と生産力の豊かさを知り,Mother of Forest(森の聖母)と呼ばれる」などと書かれているが,全文は解読できなかった。「ブナ林を造り」の文字もかろうじて読み取れたので,この辺りのブナは天然のものではないのかもしれない。
2010.12.11