![アカウキクサの池](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/59/e0da9a4aaeb9a848646f401560eb9d37.jpg)
一ヶ月前に新聞で紹介されていたアカウキクサの池を訪ねた。
日本植物分類学会会員で82歳の岡与一さんが鳥羽へ向かう近鉄電車の窓から横池(伊勢市)を見て気づいたという。
池の表面は赤く、田園地帯の中で目立っている。
アカウキクサはアカウキクサ科の常緑シダ植物。根には長い根毛がある。葉は秋から初春にかけて赤く変色する。繁殖力は強く、東海地方より西に分布するが、池の埋め立てや農薬には勝てず、各地で急激に減少している。
三重県内ではこれまで8市で生息記録があるものの、現在は激減しており、三重県レッドデータブック2005では絶滅危惧ⅠB類(EN)に選定されている。
岸近くのアカウキクサを観察していたら、緑色がかった個体群を見かけた。夏にはほとんど緑白色になることもあるらしい。また、夏にも見に行こうと思っている。
横池を管理する楠部町自治会が保護に熱心と聞く。なによりだ。
池の周りを歩いていると、何匹もの蛾が飛んだ。飛んでも池の周りからは離れない。ヒメマダラミズメイガ達だ。
幼虫の食草がウキクサ科やヒシ科などの水生植物だから、この池に居ても不思議ではないが、出現月は通常7~9月の盛夏なんだけど。
♀ならもっと黒っぽくなるから、褐色のこの個体は多分♂。
2008.4.25