田中川の生き物調査隊

平成12年3月発足。伊勢湾に注ぐ田中川流域の自然と生き物を調べ、知らせる活動をしています。三重県内の生き物も紹介します。

キバラガガンボ♂

2015-06-30 | ハエ目(双翅目)

ヒメガガンボ科のキバラガガンボ Eutonia satsuma(Westwood,1876)

2015.6.29 鈴鹿市の深谷公園 あじさいの花が咲く林縁でキバラガガンボを見つけた.亀山の公園でもかつて見つけたことはあるが,撮影できたのは今日が初である.体長は23㎜ほど.

新訂原色昆虫大図鑑Ⅲによると,キバラガガンボは,体長22~24㎜,翅長18~20㎜.大型で翅に美しい斑紋を有する種である.腹部は赤褐色で,側縁は濃褐色.脚は黄褐色だが,腿節の末端,脛節の基部と末端は黒褐色.

日本昆虫目録(2014)によると,かつてLimnophilaとして扱われたこともあるという.本州,四国,九州に分布.




キノコゴミムシ

2015-06-11 | 甲虫

オサムシ科のキノコゴミムシLioptera erotyloides Bates

2015.6.7 鈴鹿市の深谷公園 この日は観察会があって,たくさんの人が参加していた.講師の一人が散策路沿いの木に体長12㎜ほどのキノコゴミムシを見つけ解説していた.珍品と言われていたこともあったが,今はさほどではないという.私は初めて見たような気がする.講師にお願いして,この美しい虫を頂戴した.標本にして鑑賞したいと思った.ところが,この黄赤色の斑紋が黒ずんできて,ちょっとがっかりしている.やはりキノコを食べる虫は標本にすると黒ずんでしまうんだと改めて思い知らされた.
なお,同じ木にタイショウオオキノコもいた.