田中川の生き物調査隊

平成12年3月発足。伊勢湾に注ぐ田中川流域の自然と生き物を調べ、知らせる活動をしています。三重県内の生き物も紹介します。

波を待つフジノハナガイ

2005-09-03 | 
9月2日、河芸町の海岸でフジノハナガイの大軍団に出会いました。満潮の3時間前のことです。波が打ち寄せる直前に、ほんの数秒間忽然と姿を現し、波に乗って波打ち際へと移動して、その波が引く直前には砂の中にもぐりこみ、波が引いた後にはその姿が見えなくなっています。
この日は幼貝が多く、成貝も混ざって、1箇所で数百個の個体が見られ、それが約200メートルの海岸線を歩くと、連続してそこもかしこも見られました。
砂浜にはバカガイとシオフキの貝殻が大量に打ちあがっていましたが、フジノハナガイの貝殻は少なく、私は5個の貝殻を拾っただけでした。

スズミグモ発見

2005-09-03 | 蜘蛛
8月6日、鈴鹿市の山道でジョロウグモくらいの大きさで、体の中央部に2個の白く光る眼のようなものがある不思議なクモを見つけました。巣網は2メートル弱くらいの高さにあり、立体的で、城壁を幾重にも持つ要塞のようでした。腹部の色もワインレッドで見とれてしまいました。南方系のクモで、北上傾向にあるようです。コガネグモ科のスズミグモです。後日、隣接する河芸町地内でも高さ3メートルくらいのところに巣を張っていたスズミグモに出会いました。あの白く光るものは何なんでしょうか、♂にもありました。