田中川の生き物調査隊

平成12年3月発足。伊勢湾に注ぐ田中川流域の自然と生き物を調べ、知らせる活動をしています。三重県内の生き物も紹介します。

ススキにタテスジグンバイウンカ

2010-09-12 | 田中川

グンバイウンカ科のタテスジグンバイウンカ Catullia vittata Matsumura

鈴鹿市の椿渓谷。ススキをスィーピングするとタテスジグンバイウンカが入ってきた。昨秋も見ているので,今年も会えるだろうと期待していた。

新訂原色昆虫大図鑑Ⅲによると,「体長(翅端まで)8~9.5㎜。体は大部分淡緑色であるが,死後しばしば黄変する。前翅は半透明で淡緑色を帯びるが,後縁すなわち縫合線に沿う部分は褐色を帯び,その前方に縦走する褐色の2条紋を装う。本州・四国・九州に分布し,秋期ススキの葉上に普通。」などとある。

2010.9.11

文献から

2010-01-11 | 田中川
田中川干潟
2009.11.15の田中川干潟

40年以上前の文献を見つけた。1967年の11月に当地を訪れた筆者が,この地の植物を紹介しているので,以下に書き写しておく。「東千里海岸の景観(安芸郡河芸町)」の小見出しの後に

「近鉄千里駅の東に広い海岸湿地帯があり,11月16日浜を歩いてみると,直径3cmぐらいの黄色い花をつけたハマニガナが砂浜をはっていた。ハマサジも小さな花をのぞかせていた,海水の浸入する湿地帯ではハママツナ,オニシバ,ホソバノハマアカザが大群落をつくっていた。ハママツナの肉質の葉は美しい赤紫色に染まっていた。
 その他ハマエンドウ,ホソバノハマアカザ,ハマヒルガオ,カワラナデシコ,ハマアオスゲ,ハマボウフウ,ケカモノハシ,コウボウムギなどがみられた。」

これらの植物の中で,カワラナデシコはもう何年も見ていない。
この日,一人の男性が干潟や砂浜を歩き回って植物を調べていた。干潟に生えているアカザの仲間について種名を尋ねると,「アカザは難しい」と言って,標本を採集していた。そして,砂浜を南へ南へと歩いて行った。豊津海岸や白塚海岸でも歩いている姿を見かけた。どこのどなたかは知らない。

文献
小林秀樹(1968)三重県の海岸植物(その2).三重生物,19,32-40.
ハマニガナ
2009.11.15のハマニガナ

ハマボウのカメムシ

2009-07-01 | 田中川
ホソヒョウタンカスミカメ
カスミカメムシ科のホソヒョウタンカスミカメ Pilophorus erraticus Linnavuori,1962

田中川干潟の若いハマボウの蕾周辺に小さなカメムシが居る。アリも居るがアリと同じような動きをするカメムシも居る。ヒョウタンカスミカメの仲間だ。

日本原色カメムシ図鑑第2巻によると、ホソヒョウタンカスミカメは
「体長は4~6mm。体は比較的細長く、頭部と前胸背は一様に黒っぽい。触角第2節はやや太まり、3節のほぼ3倍長となる。極東ロシアではハンノキ類に多いという」

農業環境技術研究所が公開している「日本産ヒョウタンカスミカメ族の図説検索」によると、ホソヒョウタンカスミカメは次の特徴を有する。
「触角第2節は筒状か先端で僅かに膨れる。
前胸背板は長さの2倍より細く、側縁は湾入する。
体背面は匍匐毛のみで起立毛は頭部後縁、前胸背板前縁および半翅鞘後縁のみに生ずる。
触角第1節は全体淡褐色。触角第2節はやや膨れる。
後脛節は多少とも曲がる」

逃げ回ってばかり。少しもじっとしていてくれない。また、会いに行かなくっちゃ。

2009.6.28

ホソヒョウタンカスミカメ
後脛節は多少とも湾曲する

ホソヒョウタンカスミカメ
ホソヒョウタンカスミカメの幼虫。まるでアリに見える。アリだと思って撮影していた。

ホソヒョウタンカスミカメ
2009.7.4

コカスリウスバカゲロウ成虫

2009-06-24 | 田中川
コカスリウスバカゲロウ成虫
ウスバカゲロウ科 コカスリウスバカゲロウ Distoleon contubernalis (MacLachlan, 1875)
芦原海岸で増え続けているアツバキミガヨランの葉にコカスリウスバカゲロウの成虫が止まっていた。
巣穴を持たないタイプのあのアリジゴクが羽化してきたのだ。
この成虫の体長は約32ミリ。前翅長は約34ミリ。
原色日本昆虫図鑑(下)によると、
「成虫は7~8月にあらわれる。砂中に20卵ほどをうみ、幼虫は海岸の松の稚樹の下など砂地にすみ、噴火口のような孔をつくらず、前後にすすむことができる。」

良く見ると、お尻から便が出ている。「成虫は羽化後間もなく、幼虫時代の宿便塊を排出する」と別の図鑑に出ていたが、これがその宿便かと思われる。
この成虫は羽化後間も無いのであろう。
2009.6.23

コカスリウスバカゲロウ幼虫

コカスリウスバカゲロウ成虫

コカスリウスバカゲロウ成虫

シランの葉にヨスジヒシウンカ

2009-06-22 | 田中川
ヨスジヒシウンカ
ヨスジヒシウンカ Reptalus quadricinctus (Matsumura)

砂浜へバカガイの貝殻を捨てにきた人と出会った。ビニールのゴミ袋は持ち帰っていく。「もっと暑くならんとバッタも出てこんやろ」と私に声をかけてきた。昆虫網とカメラは持っているが、別にバッタを追いかけているわけではない。バッタぐらいしか居ないだろうと思っているようだ。

貝殻の捨て場にシランが生えている。どうせ誰かが捨てていったんだろう。その葉にヨスジヒシウンカが何匹も居た。

ヨスジヒシウンカは翅端までの体長が5~6mm。前翅の基部と末端は暗褐色、その間に2条の暗褐色帯を装う。
本州・四国・九州の山地に産すると図鑑に書かれているが、ここは砂浜。

なお、原色日本昆虫図鑑(下)にはヨツスジヒシウンカの名で「小楯板の縦の隆起線は5本。6月下旬から8月にかけて、平地や山地のヨモギ類などに多い。」と記述されている。
2009.6.22

ヨスジヒシウンカ

ヨスジヒシウンカ

コカスリウスバカゲロウ幼虫

2009-03-26 | 田中川
コカスリウスバカゲロウ幼虫
アミメカゲロウ目(脈翅目) ウスバカゲロウ科 コカスリウスバカゲロウ 小絣薄羽蜉蝣 Distoleon contubernalis (MacLachlan, 1875)

田中川干潟に近い芦原海岸で、イネ科植物の株元に何か居ないかと探していると、砂の中からウスバカゲロウ科の幼虫が出てきた。いわゆるアリジゴクの仲間である。今まで見たことが無いアリジゴクだったので、いろいろと調べてみた。

学研の『日本産幼虫図鑑』にウスバカゲロウ科5種の幼虫の頭部斑紋が図示されている。ウスバカゲロウ科の幼虫は頭部の黒褐色の斑紋の違いによって種が同定できるという。頭部は背面も腹面も種によって斑紋が異なる。絵合わせにより、コカスリウスバカゲロウの幼虫であることが判明した。

ある図鑑によれば、「成虫は7~8月に現れ、砂中に20卵ほどを産み、幼虫は海岸の松の稚樹の下など砂地に棲み、噴火口のような孔をつくらず、前後に進むことができる。本州、四国、琉球に分布」

松良俊明著『砂丘のアリジゴク』によれば、
コカスリウスバカゲロウは「巣穴をつくらずに砂の表層部に潜むタイプのアリジゴクである。」
「頭部の形がかなり異なっている。四角張った頭部の先に集眼が飛び出たように付き、大顎はややスリムでそこには剛毛がほとんど生えていない」
砂丘性のアリジゴクには、オオウスバカゲロウとコカスリウスバカゲロウが巣穴を作らないタイプで、ハマベウスバカゲロウとクロコウスバカゲロウが巣穴を形成するタイプ。オオウスバカゲロウは大型種で終齢幼虫の体長は2センチを越え、海浜植物が疎らに生えている辺りに幼虫がくねくねと動いた跡が砂上で見られるという。クロコウスバカゲロウは小型種、コカスリウスバカゲロウは中型種。
「ハマベウスバカゲロウの全国的な分布は、現在のところ新潟県を中心とした海岸砂丘と鳥取砂丘に限るとされている」
コカスリウスバカゲロウを一回り大きくしたような灰褐色のアリジゴクにカスリウスバカゲロウ(3齢幼虫の体長15~17ミリ)もいて、巣穴を持たないタイプで乾燥した砂原にいると思われている。
アリジゴク時代のウスバカゲロウ類の幼虫はウンコをしない。羽化のとき、翅を完全に伸ばしきった成虫の尾端から、長細い一つの固まりが落とされる。アリジゴク時代に溜め込んだ宿便である。

京都府では要注目種とし、「幼虫は海岸砂丘や砂原などの日当たりの良い砂地の表面下で餌を待ち伏せしている非営巣性アリジゴクである」と解説している。
福井県のレッドデータブックでは県域準絶滅危惧とし、「河川や海岸の砂地特有の種で,幼虫は徘徊型の生活をしており,ほかの昆虫類などを捕食する」などと解説している。

次の文献はPDFファイルで読める。
田中俊彦(1979) リュウキュウホシウスバカゲロウ Glenuroides okinawensis OKAMOTO の幼虫について,昆虫,47:213-221.
この文献によれば、
リュウキュウホシウスバカゲロウは, 瀬戸内海の沿岸の砂の中にも生息することが明らかになった.
1. 幼虫の形態および生息場所は, コカスリウスバカゲロウのそれと類似する.しかし, これらの両種は, 大顎の鈎と体の色, 頭部の側縁紋, 腹部下面の紋から区別できる.
2. 幼虫は瀬戸内海沿岸の自然海岸のマツ, ススキ, ヨモギなどの植物の根の周辺の砂の中に局所的に分布する.ときどき, コカスリウスバカゲロウのそれとの混交がみられるが, 両種問にはすみわけが認められる.
3. 幼虫は, 前進および後退運動によって移動し, 巣穴をつくらず, 砂の中で餌動物を待ち伏せしている.外的刺激にたいしては, コカスリウスバカゲロウの幼虫より強い擬死反応を示す

先の『砂丘のアリジゴク』では、リュウキュウホシウスバカゲロウ=ホシウスバカゲロウとの同種説を唱えているが、未確定要素もあるようだ。

なお、『砂丘のアリジゴク』の著者である松良俊明先生が「アリジゴクの世界」というホームページをつくっているが、大学の先生のこのようなホームページは退官されると消えてしまう可能性が高いので、今のうちに名前をつけて保存しておこう。

さて、私たちの海岸には何種類のウスバカゲロウ類が生息しているのであろうか。調査はこれからだ。楽しみはいくらでも湧いてくるが、とりあえず2年間は頑張ろうと思っている。
2009.3.24

コカスリウスバカゲロウ幼虫

コカスリウスバカゲロウ幼虫

コカスリウスバカゲロウ幼虫

コカスリウスバカゲロウ幼虫

コカスリウスバカゲロウ幼虫
吸収顎(きゅうしゅうがく)は大顎(おおあご)と小顎(こあご)が癒着して管構造となったもので、獲物に刺して体液を吸う。背面からでは小顎は見えないので、一般的に大顎と呼んでいる。前脚は最も短く、中脚は最も長い、後脚は腹の下に隠れて見えない。眼は7個の単眼が集まった集眼と呼ばれるもので、光量の差を感知して、獲物の動きを捕らえることが出来ると考えられている。

ウスヒラタゴキブリ幼虫

2009-02-11 | 田中川
ウスヒラタゴキブリ幼虫
田中川干潟、ハマボウの古木際にて。
ウスヒラタゴキブリの幼虫が流木の下で越冬していた。
木の上で生活すると聞いているこのゴキブリ、やはりハマボウで生活していたのか。
成虫にはまだ会えていないが、きっとこのハマボウの樹上で出会えると思うと楽しくなってくる。

そのうち、三重大学の学生たちも底生生物の調査にこの干潟へやってくることだろう。
女の人も干潟の中で調査しているよと釣り人に聞いたことがある。私はその女性が誰かは察しが付いている。
2009.2.1

干潟のゴキブリ

ウスヒラタゴキブリ幼虫

オオウロコチャタテが走る

2008-11-26 | 田中川
オオウロコチャタテ
チャタテムシ目 ウロコチャタテ科Amphientomidae 
オオウロコチャタテ Stimulopalpus japonicus Enderlein, 1906

自宅のコンクリート壁面に細長い虫が小走りで動いているのを見つけた。カメラを向けて追い回したが、どこかへ飛んでいってしまった。体長は4ミリほど。チャタテムシの仲間ではと勘が働いた。案の定、チャタテムシ目であった。
頭部に白い斑紋が見られるのが特徴のオオウロコチャタテ。コケ,地衣類,菌類などを食べているようだ。分布は本州、四国、九州。
ウロコチャタテ科は日本に2属2種が居て、前翅長は2.5~3.5ミリ。人家の石垣やブロック塀、墓石などで良く見つかるという。
2008.11.23

オオウロコチャタテ

マツアワフキ

2008-11-04 | 田中川
マツアワフキ
アワフキムシ科 マツアワフキ 

豊津海岸。海を見下ろす土手を歩く。
クズの葉に1匹のマツアワフキを見つけた。
体長は10ミリほど。北海道から九州に分布。マツ類に寄生する。幼虫は松の木の汁を吸う。
頭部から胸部にかけて中央上部に、また翅にも斑紋があるが、斑紋の色は変異があって、もっと黒い斑紋の個体も見られる。
土手沿いには、地元小学生が卒業記念に植えた松の木がすくすくと育っている。こんな所に植えなくても良いのに。
この辺りの砂浜には元々松の木は無かった。堤防に上がると砂浜越しに海が見えたのに。
2008.11.4

松にマツアワフキ

クロミャクチャタテの集団

2008-10-25 | 田中川
クロミャクチャタテ
チャタテムシ目Psocoptera チャタテ科Psocidae 
クロミャクチャタテ Sigmatoneura kolbei (Enderlein, 1906)
翅が透明な左の3個体が雄、右端が雌。

庭のモッコクが枯れてしまったので、枯れ枝を丁寧に鋸で切リ落としていたところ、何かの幼虫が幹を右往左往していることに気がついた。さらに、枝先には成虫たちの群れが居た。散らばっていた幼虫たちはやがて複数の小集団を作り出した。そして1時間後には50匹以上の全ての幼虫が一ヶ所に集合していた。
二日間雨が続き、枝の裏側に止まる彼らの姿を目撃した。
三日後に覘いてみたら、幼虫も成虫も1匹残らず姿を消していた。
どうやらあの幼虫たちは一斉に羽化して、ほどなくして離れ離れとなり、単独生活に入っていったと思われる。

日本動物大百科(1996)によると、チャタテムシ類の特徴は「頭部が良く発達していることや長い触角をそなえること、胸部背面が大きく盛り上がることなど」で、また「チャタテ科Psocidaeは8属20種がある。樹幹にすみ、地衣類を食べる、いくつかの属では、幼虫の集合性が見られる。」という。
「Checklist of Japanese Psocoptera 」(吉澤 2004)によると、チャタテ科は12属46種あり、クロミャクチャタテの分布は北海道、本州、九州、台湾となっている。
種の同定にあたっては北大の吉澤先生にご教授いただいた。
2008.10.22

クロミャクチャタテ
クロミャクチャタテ 左♂ 右♀
サイズは♂で翅端まで約7ミリ、♀で約9ミリ

クロミャクチャタテ
クロミャクチャタテ雌

クロミャクチャタテ幼虫
クロミャクチャタテ幼虫

ミシシッピーアカミミガメ産卵

2008-06-29 | 田中川
ミシシッピーアカミミガメ
田中川干潟の近く。ミシシッピーアカミミガメがいつも見られる所。
堤防近くの砂浜で彼女たちはいつも産卵している。産卵を終えて、砂浜から堤防を横切り、堤防の斜面を滑って水路へ飛び込む姿を何度か見たことがある。
この日は砂浜ではない。山土が入れられ、砂利が置かれた排水機場の敷地内。スコップも入りにくいような場所だ。
足元にカメが居るのに気づいて、ビックリしたのは私。カメは全く動じない。
産卵巣を掘っているところだ。この場所の土がこんなに泥んこな訳が無い。彼女がおしっこをかけて濡らしたに違いない。

45分後に、産卵を終えた彼女は水路へ帰っていった。この45分間、彼女は一度も後ろを振り向くことなく、穴掘りから産卵、埋め戻しまでの作業を終えた。
産卵場所には彼女が産卵したことを暗示するようなものは何一つ残っていなかった。
ミシシッピーアカミミガメの孵化は60~70日後とのことである。
2008.6.26

ミシシッピーアカミミガメ
左右の後肢を交互に穴へ入れて、土を掘り出す。前肢は踏ん張っているだけ。

ミシシッピーアカミミガメ
産卵が始まった。

ミシシッピーアカミミガメ
卵の一部に凹みが見られる。

ミシシッピーアカミミガメ
産卵を終えて、穴を埋め戻す。左右の後肢を同時に又は交互に穴へ突っ込んで、体重をかけるようにしながら、丁寧に土を入れては押し付けていく。産卵前に掘り出した濡れた土はどこにも見当たらなくなった。

スナメリ死亡漂着

2008-06-08 | 田中川
スナメリ
体長約75センチのスナメリの赤ちゃんが河芸の千里海岸に漂着した。4~5月がスナメリの出産時期である。数日前に海が荒れていたので、お母さんと離れてしまったのであろうか。死後数日が経過していると思われ、すでにウジが発生していた。ペニスが見えているので♂。体長から判断すると、生後間もないものと思われる。死亡した漂着個体はいつも黒く変色している。
毎年、この季節は赤ちゃんスナメリの死亡漂着が多い。6月3日には白塚から町屋海岸にかけて、3頭の赤ちゃんスナメリと1頭の大人のスナメリが漂着している。三重大学生らが調査記録していた。私はその時の様子も現場で見ている。
海岸から海を毎日眺めていても生きたスナメリが見られることはない。しかし、この季節、スナメリの漂着があるたびに伊勢湾はスナメリの生息地なんだと再認識する。
河芸での今回の漂着については、三重大学の学生たちによるウミガメ・スナメリの調査グループ「かめっぷり」に連絡を入れておいた。
その翌日の午後に数人の学生たちが漂着現場にやってきた。
採寸など調査記録した後、砂浜に深い穴を掘って、いつもどおり埋葬されるのであろう。
あとは学生たちに任せた。
2008.6.6

ウミフクロウ

2008-05-26 | 田中川
ウミフクロウ
海が荒れた翌日に波打ち際を歩いていると、ウミフクロウが転がっていることがある。
丸まって波に転がされているのを良く見かける。
裏返ったまま動いているのを見て、別種かと思っていた。
頭部に一対の触覚があり、網目状の斑紋があるほうが表。
右側縁に大きな櫛状のえらがある。
貝殻は退化消失している。
背楯目 ウミフクロウ科
2008.5.20
ウミフクロウ

ウミフクロウ

トビズムカデ抱卵

2008-05-13 | 田中川
トビズムカデ
海岸部の草地。朽ちた丸太を砕いていくと、トビズムカデが動いた。
すぐ側に黄色の卵が見える。しばらく見ていると卵を抱きかかえて奥のほうへ移動していった。
トビズムカデの雌は抱卵することで知られている。
日本産のムカデ類では最大の種。頭部がとび色をしているのでトビズの名が付いた。
歩脚の先端は鋭く尖っている。大あごの力も強い。最終脚は末端から長く伸びているが、歩行には使えない脚で、曳航肢と呼ばれている。
オオムカデ科
2008.5.12

トビズムカデ

トビズムカデ

レタスのアブラムシ

2008-01-10 | 田中川
タイワンヒゲナガアブラムシ
プランターに植えておいた4株のレタスの内、1株だけにアブラムシがいっぱいついている。消毒はしていない。
アブラムシ亜科のタイワンヒゲナガアブラムシ、レタスの害虫として知られる。アキノノゲシやノゲシ、オニタビラコでも見られるという。
腹部背面に黒色の横帯を持つ。
2008.1.5