田中川の生き物調査隊

平成12年3月発足。伊勢湾に注ぐ田中川流域の自然と生き物を調べ、知らせる活動をしています。三重県内の生き物も紹介します。

モンキアシナガヤセバエ

2015-09-07 | ハエ目(双翅目)

ナガズヤセバエ科Neriidaeのモンキアシナガヤセバエ Nerius femoratus Coquillett, 1898

2015.6.7 鈴鹿市の深谷公園.樹液の出ているクヌギの木にモンキアシナガヤセバエを見つけた.同じ木にホシアシナガヤセバエもいた.

モンキアシナガヤセバエは,三重県からの既知の記録はこれまで見当たらない.本種は四国と本州に分布する.県内の複数ケ所で生息を確認しているが,個体数はホシアシナガヤセバエに比べ少ないと感じている.新訂原色昆虫大図鑑Ⅲによると,翅は透明で,r2+3とm1+2に支脈なく,灰白色の胸背に明瞭な3黒条を持つ.


2015.6.4 モンキアシナガヤセバエ  カトウトゲアシモグリバエの姿も見える.

コバノカモメヅル

2015-09-07 | 草花

ガガイモ科カモメヅル属のコバノカモメヅルVincetoxicum sublanceolatum

雨の日が続き,しばらく調査に行けなかった鈴鹿市の深谷公園に出向いた.湿地周りでコバノカモメヅルの花を見つけた.この花を初めて見たのは15年前,他の植物に絡み付いて赤紫の花を咲かせていた.美しくか弱いものが何かに縋り付いて生きている.大好きな花だ.

つる性の多年草.本州の関東地方,中部地方,近畿地方の山野の草原や湿地に自生するという.

2015.9.2