![フタスジヒメハマキ](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/1f/b40f2a51ca74edbbc5e58e4ddca29259.jpg)
鈴鹿川に近い、里山の林縁。亀山市内の国道306号線を跨いで暮らしている小さなハマキガに出会った。セイタカアワダチソウやヨモギなどの葉に止まっている彼ら。道路の法面には中国産コマツナギが植えられている。
ハマキガ科ヒメハマキガ亜科のフタスジヒメハマキと思われるが、この蛾に関する情報は少ない。
学名はGrapholita pallifrontana Lienig & Zeller, 1846
5~6月頃に河川敷に出現するという。開張は約12ミリ。
長野県や香川県などからとれているようだが、三重県での記録は無さそうに思う。
国外では、イギリス、ヨーロッパからソ連、小アジアにかけて広く分布しているようである。灯火にも飛来するらしい。
ヨーロッパでは、幼虫はマメ科のモメンヅルのサヤの中にいるという。
周辺でマメ科植物といえば、中国産コマツナギがある。去年のサヤがいまだに残っている。当地でのフタスジヒメハマキの幼虫はこの中国産コマツナギのサヤの中にいるのではないかと思っている。中国産コマツナギ周辺で個体数が多いなど、辻褄が合う。
珍しい種だと思えるので、三重県立博物館に2個体寄贈した。いずれの日か、学芸員がしかるべく発表してくれると思う。
2008.5.27
![フタスジヒメハマキ](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/26/4a311199a5827eb317cc82f4934fbcbd.jpg)