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ハマゴウに訪花するハナアブ科ホシメハナアブ亜属のドウガネホシメハナアブ Eristalinus aeneus (Scopoli, 1763) 2014.7.15 松名瀬海岸にて
複眼に斑点のあるハナアブは,小楯板が黒いホシメハナアブか小楯板が黄色いキゴシハナアブのどちらかかと思い込んでいたが,他に何種もいることが少しずつ分かってきた.その中で,ドウガネホシメハナアブについての情報を集めてみた.
大石久志さんの「ルーペで調べる身近な縞模様のハナアブの見分け方」によると,
ホシメハナアブ亜属は南方系の亜属で,複眼に黒点のあるのが特徴だが,ないものもあるという.ドウガネホシメハナアブは極めて局所的で稀であるが,市街地でもみられる.本来は海浜性かもしれない.
これらの記事はあるものの,絵解き検索からはドウガネホシメハナアブへはたどり着けない.一般的でないからとの理由から省かれている.
データアップ図鑑日本のハナアブver.1(2002)によると,体長10.0~10.5㎜内外.中形で黒色,複眼には斑点がある.♂は合眼的.腹部には金属光沢をもつ斑紋がある.タテジマクロハナアブに似るが,より大形.正確な区別は,本種の複眼の下面は無毛であること.
山口県では,
「体長12㎜前後.黒色で青銅色の光沢があり,腹部には紋がなく銀色毛を密生する.南方系のハナアブで、現在までに全国で4カ所だけからしか確認されてない。海浜性のようで」として,絶滅危惧IB類に選定している.わが国での分布は,本州(新潟、広島、山口県)、九州(福岡県)という.
西川喜朗・桂孝次郎・春沢圭太郎・山野忠清 2008 大阪城公園の昆虫相.追手門学院創立120 周年記念事業大阪城プロジェクト調査報告書 いのちの城・大阪城公園の生きもの,pp. 121-163.によると,
「本種は海浜から河川敷,都市公園で得られるが,山地には少ない.大阪城公園内では,本種が濠の中で発生している可能性がある.」
三重県では,松阪市と津市の海岸に生息している.ハマボウフウ,マルバアカザ,ハマゴウ,アカメガシワへの訪花を確認している.
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ハマボウフウに訪花 2014.6.3 芦原海岸にて
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ハマボウフウに訪花 2014.6.3 芦原海岸にて
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アカメガシワに訪花 2014.6.20 五主海岸にて
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マルバアカザに訪花 2014.8.1 白塚海岸にて