田中川の生き物調査隊

平成12年3月発足。伊勢湾に注ぐ田中川流域の自然と生き物を調べ、知らせる活動をしています。三重県内の生き物も紹介します。

コウボウシバ実る

2007-05-31 | 草花
コウボウシバ
カヤツリグサ科 スゲ属 コウボウシバ 弘法芝
果期を迎えた雌小穂、まだまだ青い果実もあるが、下の写真のように色づいたものが目立つようになってきた。
コウボウシバは砂浜のあちこちで群生しているが、海岸堤防より外の陸地側でも育っているのを時々見かける。
2007.5.26
コウボウシバ

砂浜のオサムシモドキ

2007-05-30 | 甲虫
オサムシモドキ
砂浜に放置された粗大ごみを持ち上げてみたら、大きな昆虫を見つけた。
オサムシ科のオサムシモドキ
夜行性の大型歩行虫。河原や砂浜などの開けた環境を必要とし、人為的な影響が少ない場所を好むようだ。体長は約22ミリ。
すぐに砂の中に隠れようとする。太陽の光は苦手のようだ。
2007.5.27

ハマボウフウ

2007-05-28 | 草花

ハマボウフウの花が咲く。悪質な盗掘にあってから三年。
一株残らず採り尽くされたかのように見えた砂浜に、ハマボウフウは再生した。
ハマボウフウは宿根で種子でも増える。わずかに残った根が成長し株数も増えた。
砂地が目立たなくなってきた。
ハマボウフウは砂丘の花だ。ひとりでも多くの人に、この風景を見守って欲しいと思う。
2007.5.27

ハマボウフウの花や葉にいた虫たちです。

フタモンアシナガバチ
フタモンアシナガバチ
平地では一番多く見かける。

セグロアシナガバチ
セグロアシナガバチ 
日本のアシナガバチの中で最大で、スズメバチに対抗できる唯一の種。

ヒメカメノコテントウ
ヒメカメノコテントウ 模様にはいくつかのパターンがある。

ホソハリカメムシ
ホソハリカメムシ
イネ科の植物が大好きなカメムシ。ハマボウフウの花も嫌いではないようだ。

ヒメマダラナガカメムシ
ヒメマダラナガカメムシ
このあたりではハマヒルガオに寄生している。ハマボウフウの花もお気に入りのようだ。

ヒメマルカツオブシムシ
ヒメマルカツオブシムシ
毛織物や昆虫標本を食べる害虫として名高いが、野外では花にやってくる。

ナミハナアブ♂
ナミハナアブ♂

ナミホシヒラタアブ♀
ナミホシヒラタアブ♀  

ヤマトマダラバッタ
ヤマトマダラバッタの幼虫
海浜植物の豊かな砂浜に生息する。

シラホシカメムシ
シラホシカメムシ♂♀

ユビアカベンケイガニ♂

2007-05-27 | カニ
ユビアカベンケイガニ
流木の下に隠れるユビアカベンケイガニを見つけた。
漂着物の多い、いつもの場所だ。
このオスの歩脚がオレンジ色をしている。ほかの個体でもこんな色をしているのを見た。ユビアカベンケイガニの歩脚だけがなぜオレンジ色になっているのだろう。判らないことばかりだ。
2007.5.24

ユビアカベンケイガニ

干潟のカニたち・ハサミ再生中

2007-05-26 | カニ
アシハラガニ
田中川干潟で出会ったアシハラガニ。
左右のハサミの大きさが異なる。
自切したハサミが再生してきているのだ。
この日は脚やハサミを無くしたカニたちをたくさん見かけた。
2007.5.24


クシテガニ(オオユビアカベンケイガニ)雄 ハサミ再生中


クシテガニ(オオユビアカベンケイガニ)雄 ハサミや歩脚も一部無くしているが,まだ再生は始まっていない様子。


クシテガニ(オオユビアカベンケイガニ)雄 両方のハサミを失ったばかりのようである.どうやって食事をとるのだろうか。


ケフサイソガニ雄 片方のハサミといくつかの歩脚がなくなっている。

岩場のカメノテ

2007-05-25 | 三重の生き物
カメノテ
会いたかった、やっと会えた。カメノテだ。亀の手だ。
節足動物 甲殻類 フジツボ目 ミョウガガイ科 雌雄同体
志摩半島の磯はいいなあ。
海藻が生育できないような高さにある岩礁の割れ目に群生していた。
割れ目の中に隠れていて見えていないが、柄の部分が食用となり、貝とエビの両方の味がするらしい。
成長は遅いという。これだけの大きさになるのに何年かかっているのだろう。
2007.5.20

カメノテ


石灰藻ピリヒバ

2007-05-24 | 三重の生き物
ピリヒバ
志摩半島の磯で珊瑚のような海藻を見つけた。
海藻の先生に名前を教えてもらった。
サンゴモ目 サンゴモ科 ピリヒバ
紅藻類。石灰藻の仲間。細胞壁に石灰質が沈着するため、藻体は硬く、乾燥するともろくなる。押し葉標本のように押さえて標本作りをしてしまうと失敗する。
周辺の岩場にはヒジキがびっしり着いていた。
2007.5.20

磯のヒライソガニ

2007-05-23 | カニ
ヒライソガニ
志摩半島の磯で、石の下に小さなカニが隠れていた。
潮溜まりの浅いところへ追いやって撮影。
撮影後、少し目を放した隙に姿を消した。やはり、石の下が心地よい居場所なんだなあ。
ヒライソガニの♂ 右下はヒザラガイ
ヒライソガニは田中川干潟でもよく石の下から見つかる。
2007.5.20

ヒライソガニ

ヒライソガニ

磯のイワガニ

2007-05-21 | カニ
イワガニ
志摩地方のある岬に出かけた。30年前はイセエビがいくらでも採れた磯と聞いた。
砂浜海岸しか知らない私には、磯の生きものはどれも大層珍しかった。
田中川河口でも見ているイワガニを久しぶりで見かけた。
左のカニはショウジンガニ。イワガニと同じものを食べていた。
2007.5.20

イワガニ
イワガニの小さな個体が強引に餌の半分以上を横取りして行った。

「干潟の図鑑」正誤表

2007-05-19 | 田中川
四月、全国45箇所の干潟と干潟の生き物を紹介する「干潟の図鑑」が発刊された。編者は日本自然保護協会、発行はポプラ社である。北海道から沖縄まで様々な干潟のうつくしい風景を見ることができるのはうれしいが、生物の誤同定と誤った生態の紹介が多い。小学校の先生から「干潟の図鑑」を総合学習の教材として子供たちに使わせたいと提案されたが、このままでは使えないとお断りした。子供たちに誤った知識を覚えてもらっては大変。取り急ぎ、自分が気づいたことをページ順に列記してみることにした。
編者は今のところ正誤表の発表は考えていないようだ。初版で約8千部は発行しているだろうから、多くの読者に誤った情報を与えてしまう。執筆者の一人として、放置しておけない。
正誤表は、随時加筆していくつもりである。皆さんにも意見を書き込んでいただきたい。
広く専門的な知識をお寄せください。
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表紙カバー ①シオマネキはハクセンシオマネキです。同じ写真が本文ではハクセンシオマネキとして紹介してあります。
 ③のウミニナはホソウミニナのように思えます。ウミニナの仲間という意味合いでウミニナとされているんでしょうか?
 ④「砂干潟」は、「ウェイブリップルと野鳥の摂食跡」又は「リップルマーク」のほうが適切ではないでしょうか。
 写真と対応する干潟の名称又はページ数を書いてもらってあるとありがたい。

P21 「チュウシャクシギ…泥の中を探って甲虫や昆虫…」甲虫ではなく甲殻類ではないでしょうか。泥の中にいる昆虫とは何ですか。種名を教えてください。

P22 「集団ごとにいっせいに同じ方向に向かって泥をはっているウミニナ」…間違いです。ウミニナ類は個体個体で行動しているので、集団を組んでの行動はしていません。

P23 「わー、つられちゃった!」ケフサイソガニはタカノケフサイソガニです。写真の、はさみ脚の付け根に房状の毛が生えている雄のカニには、腹部に全く点班が見られません。

アラレタマキビガイは、タマキビではないでしょうか? 「小石みたい」というキャプションとかくれんぼの写真に写っている丸い貝からイメージされるのはタマキビでしょう。水を嫌うアラレタマキビが干潟の中にごろごろ転がっているはずがないと思います。写真での同定に自信はありませんが。
カキはマガキのようです。種名が分かっているものは種名を使うようにしてほしいものです。
 「アラレタマキビとカキ」のように、この図鑑は全体的に種名と通称名とを混在して使っている傾向があります。
 「ウミニナのアート」 ウミニナに見えません。ホソウミニナでしょうか。ウミニナも混じっているかも知れないので、ウミニナ類とすれば問題がないかもしれません。

P24 「アマモやカモガヤなどの水草」 アマモは海草、カモガヤは牧草です。青森にはこんな水草があるんだろうか?

P25 セグロカモメと紹介されているのは全てウミネコです。

P28 「干潟に暮らすカニたちは、砂の中の有機質を食べて…」の記述は不正確です。砂の中のものを食べているカニたちもいますが、食べないカニたちもいます。写真のクロベンケイガニなど、砂を口に入れない種もあります。

P37 「マメコブシガニ。砂の中にいる小さな貝を食べる」との記述は正確なものなのでしょうか。腐肉に集まってくることは観察しておりますが、小さな貝とはどんなものを食べているのでしょうか。疑問です。
アサリ、ソトオリガイ、ホトトギスガイなどを食べているところを目撃しているとの生態学者からの教示により、疑問解消。

p39 ユリカモメは冬プランクトンなどを食べている。ユリカモメがあのくちばしでどのようにプランクトンを摂食するのか知りたいです。

P40 チゴガニのダンスが「オスがメスをさそっている」との記述は誤りのようです。最近の研究によれば、メスもダンスをしており、またオス同士に対する行為でもあるようです。

P42 「ハママツナ。11月中旬には、きれいな黄葉に色づく」…紅葉の誤りではないでしょうか。  
「干潟の泥や砂の中には、ゴカイやアサリやバカガイ…など二枚貝や巻貝もたくさんいます。」…ゴカイは貝ではありません。
「オオヨシキリもまけずにアシの葉にとまって」…とまるのは葉だけなのでしょうか。茎や穂先に止まることの方が多いように思います。ソングポストがアシの葉では不自然な気がしますが。

P44 「ウシガエルのオタマジャクシ」は間違いです。これは魚です。アシシロハゼのようです。

P45 「なくていい第一脚が大きくなるザリガニと違って」…なくていいという記述は不要だと思います。

P46 「コメツキガニの団子。穴からせっせとはこびだす」との記述は不正確です。巣穴から運び出した団子は、大きいものです。細かな小さな団子は摂食の後、食べかすの砂団子です。
 「…さまざまな水鳥 」は誤解を生む記述です。ハクセキレイやチョウゲンボウは水鳥でないと思います。

P48 「ニホンヨコエビ」って、こんなに小さいのかなあ? 

P49 「アシハラガニ。みんなそろってはさみを上げ下げして、カニのダンス」の記述は誤りです。アシハラガニはダンスをしません。揃ってハサミを上げ下げする習性はありません。
 ビンの中のカニはケフサイソガニ? アシハラガニではないでしょうか。

P50 チチブはアベハゼのようです。

P51 エイはアカエイではないでしょうか?
「砂のオブジェ」ではないので、「砂のオブジェ?」とでもすべきところでしょう。

P54 「すこし泥っぽい底質のすきなコメツキガニ」との記述は間違いです。コメツキガニは泥っぽいところは嫌いなはずです。
 「このカニがつくる砂だんごは大きく」との記述も正確ではありません。コメツキガニが食べかすを丸く千切って置く砂団子は大きくありません。大きいとしているのはコメツキガニが巣穴作りのために掘り出した砂の塊でしょう。2パターンの砂団子をいずれも砂団子としていることから誤解されやすいと思います。穴から掘り出した砂の塊も団子状になっているからといって「砂団子」と説明している資料を見たことがあります。これは一度専門家によって「砂団子」の定義を整理しなおしてほしいものです。

P73 クビキリギリス× クビキリギス○(編集時、種名を間違って印刷したそうです) 一部の事典にはクビキリギリスの種名が使われているようです。またネット検索でもクビキリギリスがたくさん出てきます。

P77 ハマガニ? アシハラガニです。
「砂だんごの大きさもちがう」との記述は誤解されます。大きなカニの周りにある砂の塊は、巣穴作りの作業によって穴から出されたものです。写真右下の細かい砂だんごは、食後の食べかすです。この二つをコメツキガニの個体差によるものと考えるのは間違いです。

P82 ヤマトオサガニ?オサガニではないでしょうか。
「クルマエビ。ふだんは砂にもぐってじっとしている」…ふだんでなく昼間ではないですか。

P86 P88 P94 カワサンショウガイ× カワザンショウガイ○
(編集時、種名を間違って印刷したそうです)

P90 マゴコロガイが寄生していたのはヨコヤアナジャコそれともアナジャコ? 本文と写真のコメントとが合致していません。

P92 「潮が引くと、砂干潟ではおなじみのハクセンシオマネキがはさみを上下させるウェービング…」というのは不適切だと思います。必ずしも潮が引くと行う行動ではなく、オスが行う行動で主に繁殖期に見られます。
 「海浜植物の群落にアシハラガニが、すみわける」というのは間違いだと思います。アシハラガニの主な生息地は泥地や塩性草原です。ここの干潟にはどんな海浜植物の群落があるのでしょうか?

P107 「産卵のために海にきたモクズガニ」とありますが、写真の個体はオスです。「繁殖のために海にきた…」とした方が良いと思います。

P108 カメノテの写真はピンボケです。見るたびにめまいがします。有料の本なんだから、もう少し気遣いがほしいと思います。

P120 塩降る写真と次の「ほら、でてきた」の写真と連続しているようなコメントになっていますが、関係無いんではないでしょうか。本文の記述と符合させるならば2枚目の写真はマテガイが姿を見せているものでなければならないでしょう。

P121 ケフサイソガニは誤同定です。このカニはカクベンケイガニです。

P122 カワアイガニではなくカワアイガイでしょう。

P123 ハマシギと紹介されているのはトウネンです。トウネンは越冬しない旅鳥です。

P126 静かに待っているとまた目の前に現れてダンスや…」ハクセンシオマネキがウェイビングを行うのはオス、主に繁殖期に見られる行動です。
 「ハクセンシオマネキより少し大きめの巣穴」アシハラガニの巣穴は個体によりますが、そのほとんどがハクセンシオマネキの巣穴よりずうっと大きいと思います。

P134 「マメコブシガニが2ひきで移動する」との記述は誤解を生みます。2匹で移動するのは交尾前及び交尾後行動であって、常にペアーで移動しているものではありません。ただし、交尾前及び交尾後行動は4~9月に干潟で良く見かけることがあります。

P150 「かつて日本全国でふつうに見られた」との記述は間違いではありませんか。ハクセンシオマネキは今も昔も地域限定でしょう。ちなみにツバサゴカイやニンジンイソギンチャクを、私はいまだに見たことがありません。
 「キンセンガニと追いかけっこ」との記述は不適切です。キンセンガニは、4対8本全ての歩脚がヘラ状の遊泳脚となっています。波打ち際では、砂の中に潜り込むだけです。追いかけっこを楽しむことは不可能ではないでしょうか。
 「ゴカイのなかまオフェリア。とっても小さい」の記述は疑問です。2種類はゴカイの仲間ではないと思います。スジホシムシやスジホシムシモドキあたりであろうと思われます。オフェリアではないでしょう。鉛筆との比較から「とっても小さい」ようには見えません。

P151 キンセンガニの写真は明るさの補正ができなかったんでしょうか? 甲の模様が真っ黒で見えません。模様の異なる類似種がいるんですが、これでは判別できません。

P154 ハマエンドウやハマヒルガオは、塩性植物と呼ばれることはないと思います。海浜植物の範疇に入ると思います。またアシについては耐塩性ではあるが塩性植物とするのは一般的ではないと思います。しかし、「塩性植物」の定義が今一分からないのです。
原稿では「塩生植物」としたのに「塩性植物」と直されたページもあるので、この本では「塩生植物」を使わずに、「塩性植物」に表記を統一して、幅広く植物群を捉えているのでは思われます。この本では「塩性植物」を「海岸植物」とほとんど同義語として扱っているようにさえ思われます。
「塩性植物」と「塩生植物」では定義が異なるのでしょうが、ネット検索をすると同一論文の中でも区別せず両方を使っているものも多くあります。それらは変換ミスによるものと思います。

P160 シオマネキの住処は「砂質の干潟」ではなく、「泥質の干潟」では。同ページのシオマネキの写真からも泥質であることが見て取れます。

P164 「ハクセンシオマネキのオスが脚を小刻みに動かしていると、巣の奥に隠れていたメスが…」の記述は私どもの観察例や、*(小野 1995)の記事とも符合しません。「メスは巣穴に逃げ込むが奥に入ることはない。オスはメスの巣穴に歩脚を入れて、メスに触れて先端(指節)を震わせメスを刺激する」のが正しいと思います。

P168 「スゴカイのストロー」はムギワラムシの棲菅のことだろうと思われる。スゴカイイソメの棲菅のことならば、ストローと呼ばないだろう。巣を作るゴカイという意味でこの著者はスゴカイと言っているのだろうが、一般的にスゴカイと言えばスゴカイイソメを思い浮かべるのではないだろうか。

P169  スゴカイのストローとして紹介している写真は、ムギワラムシの棲菅である。誤解を生じないように表現を訂正すべきである。スゴカイイソメやツバサゴカイの棲菅とは異なる点を明確にするべきだろう。
「大きなモクズガニ」モクズガニにしては小型だと思われる。   

P182 タイワンアシハラガニではありません。オオベンケイガニに見えます。沖縄には行ったことがないので確信はありませんが。

P183 シオマネキの写真は、シオマネキUca arcuataではなく、ヒメシオマネキとヤエヤマシオマネキではないでしょうか。シオマネキ属 Ucaという意味で、「シオマネキ」と表記するのは誤解を生みます。シオマネキの仲間とする方が良いと思います。

P186 マングローブの若木の近くで見つけたのはシオマネキUca arcuataの巣穴ではなく、シオマネキの仲間の巣穴ではありませんか。シオマネキUca arcuataとシオマネキ属 Ucaがごっちゃになって解りにくいと思います。

*参考文献 干潟のカニの自然誌・小野勇一著 平凡社

スギドクガ♂

2007-05-18 | 
スギドクガ♂
夜、玄関を少し開けて、蛾が飛び込んでくるのを待っていると、やってきました。
ドクガ科のスギドクガ 櫛歯状の触覚から♂ 夜行性の蛾
成虫は口吻が退化していて、何も食べられない。
ドクガ科というものの、スギドクガは幼虫から成虫まで無毒のようである。
2007.5.16

スギドクガ♂

スギドクガ♂


干潟の蛾

2007-05-16 | 
マエジロツトガ
田中川干潟の葦原で、今年も出会えた。3年連続である。
マエジロツトガ
この干潟で生息しているとはっきり言えると思う。
この蛾の名前を知っている人はほとんどいないと思う。
この蛾を見たことのある人はこれまたほとんどいないはずである。
この蛾の生態写真を撮っている人もほとんどいないはず。
標本を採っていないので、いまだ正式な発表はしていないが、2年前に日本では77年振りの発見と教えられた。
2007.5.9

セイタカアワダチソウのアブラムシ

2007-05-15 | 田中川
セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシ
草むらの中でしゃがみこんだ時にセイタカアワダチソウにいるアブラムシに気がついた。
アブラムシ亜科のセイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシ
アブラムシのほとんどの個体は翅を持たないが、寄主植物の栄養状態が悪くなると有翅型の個体が現れて、同じ種類の別の株へと移動していく。
有翅型のメスよりも無翅型のメスのほうが子虫を生む数が多いという。

2007.5.9

アワダチソウグンバイがいっぱい

2007-05-14 | カメムシ
アワダチソウグンバイ
鈴鹿川の河川敷で昆虫を探した。
数の多さでナンバーワンはアワダチソウグンバイ、セイタカアワダチソウの葉上でいくらでも見つかった。
アメリカから侵入してきた帰化昆虫で、平成12年に兵庫県西宮で初めて発生が確認された。キク科の植物が被害を受けているが、まだ適当な農薬が見つかっていないという厄介者。
カメムシの仲間だが1993年発行の日本原色カメムシ図鑑には載っていなかった。
2007.5.12

アワダチソウグンバイ