川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

西野かんこ塾始まる

2010-06-05 21:53:51 | 日記
 松阪市内の7つの地区に残るかんこ踊りの1つ、我が西野町の「西野かんこ踊り」の練習をするが「西野かんこ塾」が6月5日からスタートしました。
 西野かんこ踊りは、戦後間もない昭和27年から昭和54年まで、約30年間中断してきたのを復活して現在にいたっていますが、この空白の期間が大きく、太鼓を確実に打てる人、歌を確実に歌える人、また笛や「ざい」ができる人が極めて少なくなってきました。
このため踊りのエキスパートを育てるために、2年前から西野かんこ踊り保存会(川口保会長)の中に「西野かんこ塾(錦洋明塾長)」を発足させ練習に取り組んでいます。かんこ塾では、若いときから歌や太鼓をやってきた「師範」と呼ばれる人たちの指導のもとで、若い人たちが歌や太鼓を習います。

 松阪市内では現在 7つの地区(猟師、松崎浦、曽原、笠松、新屋庄、小阿坂、西野)でかんこ踊りが行われています。以前は多くの地区でかんこ踊りが行われていましたが、ほとんどの地区で途絶えていき、現在残っているのは合併して広くなった松阪市でも、この7ヶ所です。
 このうち猟師、松崎浦、曽原、笠松、新屋庄のかんこ踊りは初盆供養の踊りで、町内の初盆の家を回ったり、お寺で踊りを演じます。私も市内の全てのかんこ踊りを見せていただきましたが、猟師、松崎浦、笠松では地区をあげて盛大に行われています。新屋庄では長い中断期間を経て復活しましたが、歌や踊りを知っている人が少なくなってきたと言われていました。また曽原でも数年前に1年間中断しましたが、次の年から復活しました。

 小阿坂、西野のかんこ踊りは豊年祈願や雨乞いの神事踊りです。この2つの地区のかんこ踊りは、和歌山県日高郡日高川町にある安珍清姫悲恋物語で知られる道成寺の流れをくむ郷土芸能です。
 小阿坂のかんこ踊りは数年前までは1月14日に行われていましたが、今は1月中旬の日曜日の夜行われます。会場となる阿射加神社では、この日どんどが焚かれ、また古くから伝わる火試し・粥試し神事も同じ日に行われます。
 西野かんこ踊りは「子踊り」または「鼓踊り」とも呼ばれ、踊りの中心は子供たちです。毎年8月の盆前後の土曜日または日曜日に行います。今年の開催日は8月14日(土)です。

 この日は先輩から今までのかんこの歴史を聞いたり、今後の練習の方法について話しあいました。6月12日(土)から本格的に練習を始め、7月24日(土)まで毎週土曜日に行います。(6月19日を除く)
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