川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

白猪山の風力発電計画の経緯(1)

2010-06-23 22:36:08 | 日記
                    (昨年の石尊まつり-白猪山山頂で) 

 白猪山の風力発電の問題はこれまで何度か議会で取り上げられてきました。今6月議会の一般質問でも2人の議員が取り上げました。山中市長は認可には地元の同意が大原則であるが、全ての地区の同意が得られれば認可もあり得ると答弁しました。白猪山の風力発電のこれまでの経緯をふり返ってみます。

★白猪山の概要
 白猪山(標高819.7m)は堀坂山、局ヶ岳とともに伊勢三山または伊勢三星と呼ばれ、伊勢湾航海の目印にされた山です。
 白猪山の名前はこの地方に宮の御料にする猪を飼っていたものがいたことが知られ、このことからこの名前がついたといわれています。白猪山に関する和歌は多くあり、本居宣長も「高き屋の名におふ山も月影にそれとしら猪の峯ぞまぢかき」と詠んでいます。
 登山道は、大石、大城、都、夏明、阪内と5つのコースがある。松阪市飯南町深野から登る夏明コースは、車で登山口まで行け、登山道の大部分はコンクリートが敷設してあり登りやすい。登山口から1時間位で頂上に到着します。頂上からは周囲の山々や松阪市内が一望できます。
 白猪山の山頂付近にある石尊大権現(別名 阿夫利神社)で毎年4月に石尊まつりが行われます。祭りの日には家族連れや学校・公民館関係、山岳会など地元・近隣の人はもとより、遠くからも多くの人が訪れます。
 地元の関係者の話によると、この神社で願い事をすると何でも聞いてくれるそうです。

★白猪山との出会い
 私が生まれて初めて白猪山に登ったのは市議会議員になって3年目のときでした。平成20年3月25日、ホームページに載せる写真を撮りに1人でカメラを持ってぶらっと登ったのでした。堀坂山や白米城など、市内の近くの山に登るときは、麓から頂上まで休まず一気に登のが私の山登りですが、さすがに白猪山では途中で何度か休憩しました。
 この日、頂上には誰もいなく、何枚か写真を撮ったあと、草の上に寝っ転がって、風の音、小鳥の囀りを聞きながら、ぼんやりと空を眺めていました。私のからだが自然の中に溶け込んだような、下界では味わえない至高のひとときでした。その時、静寂を打ち破る無粋な電話が私の携帯に入りました。市役所の商工観光部(当時)からでした。

★石尊神社の祭礼
 60余年の人生で初めて白猪山に登ってからわずか2週間余して、再び白猪山に登ことになるとは、何か運命的なものを感じました。麓の深野地区の私の知人から、白猪山の頂上付近にある石尊神社で祭りがあるから来て下さいとの連絡が入り、平成20年4月13日、再度白猪山に登ことになりました。
 この年の石尊まつりは、この祭りが始まって250回目の節目の年にあたり、小さな子どもから高齢の方まで約600人が参加しました。私も森本代議士らとともに祭礼にも参列させていただきました。
 白猪山の風力発電の話しを始めて聞いたのは、この祭りのときだったと記憶しています。
                               (つづく)

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