川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

笠松かんこ踊り開催される

2018-08-16 18:00:04 | 日記
 「盆の供養と村の安全を祈る」松阪市笠松町に古くから伝わる「笠松かんこ踊り」は、同町内の松養寺、海雲寺及び町内一帯で、8月14日に行われました。大勢の地域の人達が見守る中、若者たちによりからだ大きく揺らしながら勇壮な舞が行われました。笠松かんこ踊りは笠松自治会と笠松羯鼓踊保存会(松井幸則 会長)が主体となって催されます。

 笠松かんこ踊りの起源は今から300年ほど前と言われています。戦中・戦後は長く中断しましたが、昭和54年に「笠松羯鼓踊保存会」結成され、踊りが復活しました。
 かつては長男しか踊れませんでしが、子どもの数が減った現在では中学生以上の男子で、世代の近い4人で1番から6番の組をつくり踊ります。
 歌の曲目は全部で29曲あり、現在はそのうち25曲を踊ります。また以前は翌朝の15日の朝まで踊っていましたが、現在では翌朝の午前1時頃までに終わります。平成10年に松阪市の無形民俗文化財に指定されています。

 午後5時踊りがスタートする。「赤四手(あかしで)」と呼ばれる約6mの孟宗竹の上に5色の紙を付けた竹棒を先頭に、1番組が太鼓をならしながら在所廻りをします。約1時間廻ったあと松養寺に入り境内で踊る。音頭は地区の男衆が掛け合いながら歌います。午後8時頃場所を海雲寺に移し、ここで6番組まで踊ります。
 踊りの最後には「シデミジャキ」と呼ばれる儀式が行われます。2本の赤四手が倒され、十字に組まれ、見学者は「白四手」と呼ばれる先に白色の幣を付けた細竹で赤四手を叩き、邪気を祓います。

 笠松かんこ踊りは、現在松阪市内に残る8つのかんこ踊りの1つで、私は本郷のかんこ踊りを除く全てのかんこ踊りを見せていただきましたが、笠松のかんこ踊りはたくさんの地区の人々が来場し、市内のかんこ踊り中では、一番盛大に行われているように思いました。
 笠松羯鼓踊保存会の松井会長さんをはじめ、保存会の皆さんにはいろいろと教えていただきありがとうございました。

 笠松かんこ踊は私のブログ「松阪市内の祭り100選」に掲載してあります。

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