川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

岡本の火祭り開催される

2011-12-15 21:00:58 | 日記

松阪市岡本町に昔から古くから伝わる「岡本の火祭り」が12月15日の夜、同町の明神社跡の山の山頂で行われました。この祭りは堀坂山に住みついた大蛇がこの村に出没し村人に危害を加えたとき、村人が松明を焚いて大蛇を退治したとの言い伝えから行われています。私も毎年この祭りを見せて頂いていますが、この日は風もほとんどなく穏やかな日和でした。

 

岡本町は堀坂山から山続きになっており、この大蛇は尾根伝いに岡本に現れて村人を呑んだり、危害を加えたりしていた。このとき村人の老人の夢枕に神のお告げがあり「大蛇を退治するには村人全員が松明を焚いて、一斉に大蛇にめがけて投げつければ大蛇は間違いなく退治できる」と告げられた。老人はこのことを村人に伝え、村人全員で実行したところ大蛇を退治できた。そこで村人は大蛇を退治できた陰暦11月1日(現在では太陽暦12月15火)に火祭が行われるようになりました。

 午後7時ごろ山頂の広場の中央に積まれた薪に火がつけられ、神前にお神酒と各家から持ち寄った薄くのばし直径30cmもある餅を供え、お神酒を酌み交わします。この餅が来場者にまかれ、祭りは最高潮に達します。祭りの最後は「むかしのしんまい たつがしんまい おーとこやーまの みーねがとやまの すりはーしや すりはーしや」という音頭とともに太鼓が鳴らされ、火のついた松明をもった地区の人たちが広場の周囲三回回り、最後は大蛇に見立てた中央の大火に松明が投げ込まれます。

 この祭りは戦時中昼間行われたことはあっても中断されることなく続けられてきましたが、明治の中期頃一度中断された年がありました。するとこの年に岡本で火災が発生し、「これは家を焼いて火祭りの代わりにされたのだ」と恐れ、火祭りを再開することになり、その後は中断されることなく続けられています。岡本町ではその後この火事以外の火事は記録がないと言われています。

この祭りは私のホームページの「松阪市まつりごよみ」に登録しています。クリック

 

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