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川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

歌われない国歌“君が代”

2010-04-15 07:18:37 | 日記
 4月も半ばを迎え、新しく学業に仕事に就かれた人たちも、少しは新しい環境になじんでこられたでしょうか。
 3月から4月にかけて小学校や中学校の卒業式や入学式に、ほかの地元の人たちとともに来賓として参列させていただきました。すばらしい卒業式、入学式でした。
 卒業式といえば私たちの世代には、今は歌われない「仰げば尊し」を懐かしく思いますが、それも時代の流れでしょうか。今、卒業式で歌われている“白い光の中に 山なみは萌えて・・・”で始まる「旅立ちの日に」も素敵な歌ですが。
 中学校の卒業式では3年間ともに学んだ学友たちと離ればなれになり、もしかするともう二度と会えないかも知れない。そのような思いの中での卒業生代表による「答辞」には、卒業生も在校生も保護者もそして私たち来賓も感極まって涙があふれる、そのような感動の卒業式でした。

 小学校や中学校の卒業式や入学式に参列していつも気になるのは、校歌や別れの歌を大きな声で歌う児童や生徒が、「国歌斉唱」ではほとんどの歌わないことです。子供たちだけでなく保護者も先生も歌う人は少なく、一部の来賓の人たちだけが歌う国歌斉唱になっています。
 私たちの時代には国歌を歌ったと記憶していますが、日本という国はいつからこのような国になってしまったのでしょうか。以前に卒業式の国歌斉唱をめぐって広島県で校長が自殺するという事件もありました。

 日本がこれまで歩んできた戦争などの歴史の中で、国歌「君が代」や国旗「日の丸」に対する日本国民の思いは様々で、その認識の違いには奥深いものがあるのはたしかです。国歌や国旗のもとに国民がひとつになれない。これは日本が抱える大きな不幸ではないかと思います。世界の中でも日本人ほど国歌、国旗に対する敬愛の念がない国民は、他に例をみないのではないかと思います。

 オーストラリアにホームステーした日本の子どもに、現地の子供たちがオーストラリア国歌を歌って歓迎してくれたそうです。そのあとでこんどは日本の国歌を歌って下さいと言われたとき、日本の子どもたちは国歌を歌えなかったという話しを聞いたことがあります。
 サッカーやボクシングの試合前に国歌が流れます。またオリンピックなどで優勝すると日の丸が掲げられ、君が代が流れます。このときには「なぜ 日の丸を揚げるのだ!」「なぜ 君が代を流すのだ!」という批判はこないということも聞いています。

 自由な国ニッポン。日の丸を国旗として認める認めないのも自由、国歌斉唱で君が代を歌うのも歌わないのも自由。国旗、国歌のもとで国民がひとつになれない国をつくってきた、これまでの“大人たち”にも責任があります。このまま日本は何を目指して、どこを目指して進んで行くのでしょうか。

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