12月11日、松阪市立野町にある「県立みえこどもの城」を有志議員11名で視察をしました。こどもの城には毎年松阪市から運営費として6200万円が支払われており、県からの支出金と合わせて運営がされています。10月に行われた事業仕分けで、みえこどもの城に対する松阪市からの拠出金は廃止すべきという結論が出された。これまでもみえこどもの城運営費をめぐっては、松阪市と県で話し合いが行われてきましたが、話しがつかず、松阪市は来年度予算には計上しない方針です。今回の視察は、みえこどもの城に行ったことがない議員もいたことから、有志を募って見学しました。
みえこどもの城は21世紀に生きる子どもたちに健全な遊び場を提供し、資源の乏しいわが国が将来にわたって技術立国として、世界に貢献できる心豊かな人材の育成を図ることを目的として、当時の厚生省の大型児童館整備事業の補助金を受け、全国に先がけ開館されました。
施設の概要は次の通りです。
主要用途 児童構成施設
設置場所 三重県松阪市立野町1291中部台運動公園内
敷地面積 12,000㎡
建築面積 2,417.47㎡
構造 鉄筋コンクリート造及び鉄骨 地上4階建て
着工 昭和62年12月19日
完成 平成元年3月29日
開館 平成元年6月
平成14年にリニューアルされ、それまで10万人前後だった年間入場者数が、飛躍的に伸び、毎年17万人以上の来場者があり、昨年度(平成21年度)には22万5千人の来場者がありました。
私も施設の事務所などには時々所用で行くことはありますが、中に入ったのは娘が小さかった時以来で、今回初めてだという議員もみえました。岡本館長らの案内で管内を見学しました。
イベントホールにはクリスマスをテーマとしたイルミネーションが輝いていました。おもちゃの病院では、子供たちが持ち込んだおもちゃの修理をボランテァのおじさん達が分解して直していました。2ヶ月に一回の割りで開催されるおもちゃの病院には、毎回たくさんのおもちゃが持ち込まれます。修理は無料でしてもらえますが、取り替えた部品代は実費が必要です。アートスペースでは粘土細工や木工などが体験できます。またプレーランドではクライミングに挑戦できます。
見学のあと議員と施設の人たちと話し合いがありました。現在、施設の運営は限られた財源のなかでやりくりや工夫をしながら進められており、これ以上の削減は出来ません。松阪市外からの来場者が6割を占める施設の運営費をなぜ松阪市が半分出さなければならないのかという松阪市の言い分もありますが、この施設を松阪市に誘致したときのいきさつもあるということです。今後は県が全額出すにしても、松阪市と県が分担するにしても、この施設を閉めることはできないので、双方での調整が必要です。
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