川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

粥見神社「てんてん」開催される

2013-03-24 23:24:18 | 日記
                     (天狗が社の階段から下りてくる) 

 3月24日、松阪市飯南町粥見町の粥見神社(向井庸明宮司)に700年前から伝わる神事「てんてん」が行われました。てんてんは松阪市の無形文化財に指定されており、年に2回、春と秋に行われます。春の例祭には天狗や獅子舞など大人たちが舞い、秋の大祭には子どもたちが舞います。
 粥見神社は平安時代に創建されたと考えられており、中世の伊勢の国司北畠親房が尊崇してとも伝えられています。てんてんとは太鼓の音から付けられた名称であると言うことで、無病息災や五穀豊穣を祈る祭りです。この祭りは戦時中も耐えることなく続けられてきました。

 今年てんてんを演じた青年は、天狗-山本雄大(津下地区)、オン獅子-小坂宗之(津下)、メン獅子-山本哲也(生辺)、後持ちオン獅子-伊藤太一(津下)、後持ちメン獅子-山本隼也(生辺)、また太鼓は6年前の平成19年に天狗を演じた大久保寿洋の皆さんで、この日に備えて17日間練習をしたと言うことです。この日てんてんの舞いを行う青年達は、早朝9時に冷たい櫛田川で心身とも清めて神事に入りました。

        
   (来場者は天狗が鼻をかんだ紙で頭をなぜてもらう)(小学生女児による浦安の舞) 

 まず神社で祭礼が行われ、巫女姿の女児たちが奉納舞を披露しました。
 てんてんでは大神様から使わされた「はなかけ(先駆け)」がきつねやひょっとこの面を付けて社の階段から降りてくると、子供たちがいっせいに杉の葉を投げつけいたずらをします。
 そのあと天狗が社の階段から降りてきます。天から降りる道中が長いということで階段の途中で草履をはきかえたり、居眠りをします。地上に降り立った天狗の手招きで獅子も階段を降りてきて、広場で獅子舞が披露されます。この時天狗が鼻をかんだ紙で頭を触れてもらうと、無病息災と言われ、来場者はこぞって頭を出していました。

 私も毎年、春と秋の祭りをほとんど見せていただいています。この日も粥見神社には家族連れなどがつめかけ、最後にはもちまきが行われ、大勢の人たち祭りを楽しみました。 この祭りは私のホームページの「松阪市まつりごよみ」に登録しています。→クリック
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