川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

「エクレール・お菓子放浪記」試写会開催される

2012-06-16 23:41:46 | 日記
 ‹支えあう人の心のやさしさ›をテーマに、映画「エクレール・お菓子放浪記」の試写会が6月16日、松阪市民文化会館で開催されました。この試写会は、映画「エクレール・お菓子放浪記」松阪市上映実行委員会(会長 山下至夕刊三重新聞社社長)が主催して行われたもので、この日会場には原作者である作家の西村滋さんも来場され、原作にまつわる話しをされました。この小説は西村さんの自伝的小説です。

 甘い物が少ない戦時中、孤児であった西村アキオ少年が、周囲の多くの人たちの厳しさと、優しさに包まれながら、お菓子を夢見て、たくましく育っていく物語で、主人公の西村アキオ少年は原作者の西村さんです。

 この物語の舞台は東京ですが、映画が撮影されたのは主に宮城県石巻市です。3年前からこの作品の取り組みが始まり、昨年2月完成しました。そして翌3月10日、東京のニッショーホールで開催された完成披露試写会では、会場を埋めた700名が感動に包まれ、全国発信のスタートを切ったかに見えたのでした。ところが翌日の3月11日に東日本大震災が発生し、映画が撮影された宮城県では公開できる状態ではなくなりました。

 映画で撮影に使われた実在の岡田劇場も津波で流され、北上川の景色も津波の被害で一変しました。またエキストラとして出演した地元の人の中にも、犠牲になった人もありました。映画の最後ののど自慢の場面が撮影された公園は、津波から多くの人たちが非難した所だということです。

 この小説は今から36年前の1976年に書かれたもので、以前には木下恵介監督の演出によりテレビで放映されたことがあったそうです。西村さんの話しでは3年前に映画へのオファーをいただいた時、なぜこの古い作品をと思ったそうですが、今の時代にこそ、この作品が必要ですと言われたということです。ものが無い時代の昭和18年から戦後にかけて描かれたもので、西村さんは、「ものが無いと言うことは悲しいことでなく、豊かな平和な時代を目指して努力できる希望があるということです」と言われました。
 多くの人が見てほしい素敵な作品でした。

 今後の松阪上映会は次の日程で開催されます。
8月1日 
 嬉野ふるさと会館  ①14:00  ②18:00

8月2日
 松阪コミュニティー文化センター  ①10:30 ②13:00 ③15:30 ④18:00

8月3日
 ハートフルみくもスポーツ文化センター ①14:00 ②18:00

8月4日
 飯南産業文化センター ①19:00

8月5日
 飯高総合開発センター ①14:00

8月11日
 松阪コミュニティー文化センター ①13:30

入場料 前売券 一般1000円
    当日券 一般1500円 小中高校生800円
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

松本修一氏無錫市栄誉市民賞受賞祝賀会開催される

2012-06-16 06:08:41 | 日記
 松阪市岡山町に本社を持つ(株)サンヒルの松本修一社長が、中国無錫市での長年の功績が認められ、今年2月20日に栄誉市民賞を受賞されました。松本社長の受賞を祝う祝賀会が、6月15日フレックスホテルで開催され、私も出席させていただきました。

 無錫市は中国江蘇省の人口約460万人の大きな市で、同市の濱湖区と松阪市が友好都市提携を結んでいます。(株)サンヒルは14年前に中国に進出し、現在中国の工場には300人の中国人労働者が働いています。松本社長はサンヒルが無錫市に進出してから、無錫市への政治、経済、教育、文化の貢献が認められ、今回の受賞となりました。無錫市の栄誉市民賞受賞はこれまで12人の人が受賞されていますが、ほとんど大会社の社長で、サンヒルのような比較的小さい規模の会社の社長が受賞されるのは初めてということです。

 この日会場には松阪市の名士や松本社長の友人など110名の参加者があり、友人や各界を代表して7人の人たちが祝辞を述べました。
 祝辞の中で、松本社長が松阪市の松尾小学校と無錫市の小学校の交流や、身障者の相互訪問などされた話し、また社長がもつとうされている聖徳太子の「和を以て貴(な)しとし 忤(さか)ふることを無きを宗とせよ」という言葉の紹介がありました。

 松本社長は謝辞の中で、漢詩の世界の中国にあこがれ、中国の歴史と文化を見てみたいと、サンヒル創立の翌年、1986年に初めて中国を訪れました。鎮江市に4ヶ月いたのを始め、いろいろな都市を見て廻り、1997年に無錫市に辿り着き、ここにサンヒルの工場を創ろうと決めたそうです。大都会で埋もれてしまうより、無錫市は松阪市によく似た地勢で、自分にとっていいのかなあと思ったそうです。 

 私たちが今年5月に中国を訪れた時、サンヒルの工場を見学させていただきました。松本修一社長の今後益々のご活躍をお祈りします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする