川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

松阪市議会で4議案が否決される

2009-06-19 22:46:52 | 日記
 今日6月19日、現在開催中の松阪市議会5月議会で山中市長が提出した4つの議案が否決されました。この4つの議案のうち「副市長の2人制案」、「教育長の給与削減案」、「常勤の監査委員の給与削減案」が否決され、最大の注目を集めていた[市議会議員の報酬の削減案]は議員側から出された修正案が可決され、市側から出されていた削減案が否決されました。

 ベテラン議員に聞いても市から出された議案が本会議で否決されることは今まであまりなかったとそうです。
 今日の本会議に先がけ16日に行われました総務生活委員会で、これらの案が否決されたのを受けて山中市長は「市議会の機能がまひしている」とコメントしています。私たち市議会議員の一番の仕事は市の行政をチェックすることにあります。そのために市民の税金から給料をいただいています。市から出された案件に対していいものは「いい」、悪いものは「悪い」と言ってこそ市議会議員の役割を果たしたと言えます。今回のことは市議会が良好に機能しているということを示したことになります。

 昨年8月、海住恒幸議員の招きで松阪市を訪れた前千葉県我孫子市長福嶋浩彦氏による公開講座「市民自治の可能性」が産業振興センターで行われました。福嶋前市長は我孫子市議会議員を経て39才で我孫子市長になられました。数々の改革を実現して3期12年で市長を引退するとき市民からは「やめないで欲しい」といわれたそうです。しかし同じ者が市長の座に居続けるとよくないとして、きっぱり引退をされました。

 この公開講座には私も出席させていただきましたが、当時県議だった山中市長も参加されていました。山中市長の補助金のゼロベースなどは福嶋前市長の影響を受けているのではないかと思われます。
 このとき前市長は大変興味ある発言をされています。当時の我孫子市議会でも福嶋前市長が提出した議案が否決されることがあったそうですが「自分が提出した議案が否決されるのは残念だが、それは議会が議会としての機能を果たしているということになり、喜ばしいことである」と述べられました。山中市長の「機能まひ」とはちょっと違うようです。