フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

ど忘れ

2014-08-20 23:57:59 | Weblog
今朝がたも病気でないのに病気を装う「仮病」という言葉が出て来なくて「偽病」とか「嘘病」などを検索して、ようやく「仮病」を思い出しました。こういう当然知ってるのに思い出せないときに「ど忘れ」と言います。
ここまでが前段です。仕事がら毎月、カラオケ雑誌の「カラオケファン」を愛読していますが、作詩の勉強コーナーがあり、世相の動きなどが、詩の中に見えて面白いと思うことが度々あります。その投稿された詩の中の大阪ものには、結構「ど阿呆」という言葉が登場してきます。さてここからが本編です。先ほどの「ど忘れ」と「ど阿呆」の「ど」は一緒でしょうか。
結論は違います。「ど忘れ」の「ど」はある時ふと忘れるという言葉で「度忘れ」という漢字を書きます。また、「ど阿呆」の「ど」は程度が甚だしいという意味です。しかも肯定的、知性的な言葉には余り使いません。「ど賢い」「ど素敵」なんていう言葉にはならないのです。そしてもうひとつの決定的な違いは「ど阿呆」の「ど」の漢字はないのです。雑学の端に加えて下さい。