フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

褒める

2013-02-08 19:53:20 | Weblog
最近の体罰騒動からか、教育の在り方、つまり学生や生徒などをどう指導するか、指導者論が活発になっています。体罰がきっかけになったのでどうしても真逆の指導方法が注目を集めるようになります。それは褒めて育てるですね。個人の能力を引き出す最もよい方法が褒めることだというのです。著名なプロ野球指導者は「教えてうまくなるやつはいない」という持論さえ持っています。体罰と褒めるを比較すれば確実に褒めることのほうが伸びると言い切っています。ほんの少しでも実績が上がっても「よくやった」と褒めると効果的だそうです。
ただし褒めるということは、いつもその相手を見ていることが必要になって来ます。このことは、相手にとってみれば、いつも自分を見ていてくれるという喜びにつながります。積極的になりますね。
褒めることの中で、Aクラスの褒め方は、直接本人に対して褒めることよりも、誰かから本人に漏れ伝わる褒め方です。これは嬉しいですね。ある落語家が他の師匠が自分の師匠に「あいつはうまいなあ」と褒めているのを、たまたま聞いてその後更に大きく伸びたそうです。褒めるテクニックは大事ですね。

マーガレット

2013-02-07 19:00:07 | Weblog
関西落語の大立者の六代桂文枝さんが桂三枝として、司会業に大忙しの頃のキャッチフレーズは「窓辺のマーガレット」でした。その時は何も思いませんでしたが、今、マーガレットが持て囃される状況を見ると三枝さんは先見の明があったなとつくづく思いますね。
というのもこのマーガレットは受験生にとっても縁起がいい花で、なぜなら「盛りを過ぎても花びらがなかなか落ちない」からです。香川県のマーガレット生産農家が地元の中学生に「受験頑張って」と、この花束を贈ったそうです。つまり年齢では人生の盛りを過ぎても三枝さんは文枝という大名跡をついでますます活躍をされているわけですから、このマーガレットの特性を知っていたのではと感心するのです。
サラリーマンですと、定年までが盛りとすれば、どうしてもその後は落ちるに任せる感じになりますが、マーガレット風の生き方なれば、定年後も現役時代と同じように活躍出来るということですね。多分そういう人は、その現役時代にマーガレットに相応しいものを身につけたのでしょう。
現役の皆さん、是非今のうちにマーガレットになって下さいよ。

共感

2013-02-06 23:58:28 | Weblog
一日一日受験日が迫ってくるというプレッシャーを感じている受験生も多いでしょう。そのプレッシャーを和らげる方法といえば、まず共感することですかね。受験生が心配だなあ、と漏らした時に、すぐに大丈夫だと言わないことですね。その時はそうね、大変だね。でもこうしたらうまくいくよ、と返事をして自分なりの対処方法を伝えるのです。私なりの方法は、やはり「腹式呼吸」です。机に向かったら大きく深呼吸する腹式呼吸を繰り返すことで落ち着きますね。
この腹式呼吸は何にも効果がありますよ。とにかく相手の不安感を一度肯定して、それを取り除くアイディアを伝えるんですね。そうそう、お父さんやお母さんの受験の際の失敗談を話してあげるのも効果がありますよ。プレッシャーは周りが誰も失敗したことがないという錯覚がもたらすことが多いのです。それをはっきりと伝えることが出来る親御さんがむしろしっかりした親御さんですよ。
立春も過ぎました。春は必ずやってくると、受験生と季節を味わって見て下さい。深呼吸する空気の中に春の香りが含まれていませんか。

知ったかぶり

2013-02-05 22:27:26 | Weblog
先日の節分の日の海苔巻き「まるかぶり」は本当に定着しましたね。バレンタインのチョコと歴史は違いますが、よくここまで全国に拡がったものです。
ところで、同じ「かぶり」でも「知ったかぶり」はどうも嫌われるようですね。アメリカのユニークなパーティーの一つ、アメリカのプロフットボールの王者を決めるスーパーボウルのテレビ観戦パーティーでのアンケートが発表され、最も嫌われるお客が「知ったかぶり」なんですって。つまり試合のことも、それからスーパーボウルの観戦では、ジャンクフードを大量に食べることもあって、食べ物のことも「何でも分かっている」というお客で、最悪とまで言っているようです。その他の嫌われ者はテレビの設定を変え続ける「リモコン支配者」試合も見ないで話し続ける「社交屋」があげられています。まあ、テレビ観戦パーティーだけでなく、普通一般の社会生活でも「知ったかぶり」は敬遠されますよね。
節分の際のまるかぶりは恵方巻といって恵方を向いて海苔巻きを一言も発せず黙って食べるのが幸運を呼ぶそうですから、知ったかぶりよりも黙るほうが賢いようです。

立春

2013-02-04 21:51:01 | Weblog
さすがに立春です。暦どおりの朝でした。今朝の最低気温は日本列島を覆っていた寒気が抜けて全国的に暖かくなりました。所によっては5月並みとなった地方もありました。屋久島がそうですね。先月の下旬頃から平年を上回る気温になりたんぽぽやヒカンザクラが記録的な早咲きや満開となるところも出ているようです。こうしたニュースに触れると身体中が暖かくなって来ていいもんですね。
特に春と桜は日本人のDNAに喜びを与えてくれます。花見のシーズンが一年の区切りとなり、誰もが前向きにさせてくれるからかも知れませんね。子供の頃は一年でガラッと環境が変わり新しい生活が始まるのが桜の季節です。希望の季節とも言えますよね。
その昔の受験風景によくあったのが、学生達の臨時電報扱いです。入試の合否を電報で伝えるわけで、合格電報の文面は『桜咲く』でした。逆に不合格は『春まだ遠し』でしたよ。つまり春や桜は希望の証、だからこそ春や桜のニュースは、暖かく受け止めますね。
しかし、向こう一週間の天気予報では今週の中ごろから寒さがぶりかえすそうです。また気持ちも後戻りですかね。

電化製品

2013-02-03 23:39:08 | Weblog
電化製品の進歩には我々の意識が追い付いていけない感じです。テープを回して使うテープレコーダーはわずかに放送局のスタジオの隅に置かれているくらいです。カセットテープレコーダーは電器店の売り場が見つからないところもあります。カラオケを楽しむ人達にとってはまだまだ必需品なんですが。私が懐メロ番組を担当していたときには、よくリスナーから番組を録音したカセットテープがどれだけ貯まったと自慢されたものです。もう2度と聴いて貰えないかと残念です。
カセットテープ以降、誕生したのがMD(ミニディスク)です。ソニーが生んだ製品ですが、このMDも最後の機種の出荷を今年の3月で終了するというニュースがありました。思い出が詰まった機器がなくなるのはなんとも寂しいものです。やり方によれば新しいものに移し替えることが出来るそうですが、その方法を人に尋ねるのが億劫になっている自分があります。
そんな中で、私が愛用しているのがワードプロフェッサーです。どうもパソコンではやりにくくて。心配なのは、プリントの為のインクが売られな
いことになることです。技術の進歩はこんな思いを切り捨てることがあるんですよ。

希望の松

2013-02-02 16:15:49 | Weblog
東日本大震災の津波で約7万本の松が流された岩手県陸前高田市の景勝地「高田松原」に松の新芽が出ているのを保存会のメンバーが見つけたそうです。場所は奇跡の一本松があったところから400メートル離れた雑草地です。まさに希望の新芽です。名前が松原だというのでこのニュースはわがことのようにうれしいですね。何か自分の中に新しい希望が生まれるような気がします。ですから、この新芽がすくすくと育ってほしいものです。私の夢が育って行くように思えますからね。新しい年のニュースには、あまり楽しいニュースがありません。そんな中でのちょっとした温かいニュースには救われます。
そんなお前の夢は何かと言われると、具体的な夢を語ることは難しいかも知れませんが、やはりなんと言っても健康を含めて小さな幸せを続けることでしょうか。喜怒哀楽のうち喜と楽の多い毎日が過ごせたら最高でしょう。決してこの夢は新芽ではありませんが、すべての人にこの新芽を植えて行きたいと思います。

義理?

2013-02-01 21:30:28 | Weblog
今年のバレンタインデーにちょっと変化が出ているそうです。というより、元に戻ったと言うべきでしょうか。つまり最近少なくなっていた「義理チョコ」が復活の気配だそうです。このところ「本命チョコ」や「自分チョコ」に押されて減っていた義理チョコを購入する人が売り場で多く見られるようです。ただ、付き合いで職場の男性に渋々(?)渡すような以前の義理チョコとは違うようです。お歳暮や誕生日プレゼントを渡すほどではないけれど、ちょっとしたお礼の意味の義理チョコです。それも一つのブランドをまとめ買いをするのではなく、渡す相手に合わせてチョコを選ぶそうですから、うれしいですね。
実は先日、若いお嬢さん達が相手の番組の中で、義理とか、本命とか、自分に混じって、Gチョコを考えてほしいと提案しました。漢字で書くと「爺チョコ」です。おじいちゃん達は普段でも寂しい人種です。そこへGチョコが届けばどんなにうれしいか想像出来ると思います。チョコに加えて一言メッセージを添えると尚更いいですね。
そうするとホワイトデーには、ものすごく期待できますよ(笑)。