フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

コガネムシ

2013-02-18 18:56:31 | Weblog
方向音痴が最近増えているのではないかと推測しています。ナビゲーションが発達して記憶に残らないからだと思うのです。車にナビがついていなかったときには、名古屋の中心へ行くには屋根の上にあるテレビのアンテナで確認したものでした。
そんな昔の人間の知恵をそのまま持っているコガネムシがいます。南アフリカのふんを食べるコガネムシです。元々このコガネムシは太陽と月の方角を手がかりとして方角を認知する賢いムシですが、もうひとつ、夜空の天の川を見て方角を見つけてもいるのです。というのは月が出ていない夜でも、ふんをまっすぐに転がすことが不思議だったのです。ある大学の研究者がその謎を解くためにコガネムシをプラネタリウムに持ち込んで観察を始めました。そこで天の川を消すとこのコガネムシは迷い始めました。これによって天の川をコガネムシが見て方角を認知していることがわかったのです。
人間も船で仕事をする人は星の位置をよくみていたわけですが、最近は見上げることも少なくなったのではないですかね。まあ出来るだけ月や星、そして太陽などはいつも身近に感じていたいですね。

立ち…

2013-02-17 18:50:15 | Weblog
昔は塀なんかに鳥居のマークが書かれていました。立ち小便禁止のマークですよね。今の日本では見事にこれはなくなりました。素晴らしいと日本人を褒めたくなります。まあ、その分ペットのマナーについては、まだまだかも。
ところで屋外で用を足す人の取り締まりを始めたところがあります。もちろん外国です。ブラジルのリオデジャネイロです。前々からリオのカーニバルでは建物の外で用を足す光景は地元の人達にとっては、見慣れた光景だったそうですが、住民の中には直接その被害を受けるところが出て来ます。家のドアや車のタイヤが汚れますからね。というところで取り締まり要員を数千人配置して、徹底取り締まりを行いました。始めてから20日間でなんと321人を摘発したそうですが、驚くのは、そのうち16人は女性だったのです。老人なのか若い女性なのかはわかりませんが、まさにびっくりです。
ブラジルといえは、サッカーのワールドカップやオリンピック開催地として注目度NO1の国だけに、やはりこれからも徹底的な取り締まりが必要になって来ます。各国の記者はコラム欄のニュースにも目を光らせていますから。屋外の用足しでも火の粉は消えませんよね。

冗談

2013-02-16 23:18:03 | Weblog
さすがに訴訟の国、アメリカですね。ことの顛末は、ニューヨークの空港で50歳の男性が持っていたピーナッツバターの瓶が保安検査で引っ掛かり押収されました。その際に男性は言わなくてもいいのに「爆発物が押収される」家族に冗談を言ってしまい、その発言によっておよそ25時間、拘束されてしまったのです。幸い、訴追は免れましたが、その男性は「子供達が困惑した」として警察官らを相手に損害賠償を求める訴訟を起こしたのです。
さてこの男性は損害賠償としていくら求めているのでしょう。何と500万ドル、日本円にしておよそ4億6000万円なんです。冗談が通じ無かったこともへぇという感じですが、訴訟額も凄いですよね。アメリカの訴訟では、これが当たり前の額なんでしょう。
かつてもセクハラ訴訟でも日本では想像もつかない額で訴訟が争われていました。今回の判決ではどんな判断が下されるかわかりませんが、アメリカという国の根本がこんなところからわかるような気がしますね。というのは、個人の人権が傷つく事例には、最大限の罰則がもうけられるという人権
の国だということです。その分野では日本はまだまだかなと思うのですが…。

我慢

2013-02-15 18:44:00 | Weblog
なんとも大変な競技会があるものです。スウェーデンの町でこの寒さの中、氷の柱に48時間座り続ける競技会です。氷点下28度だったそうです。2時間ごとに10分のトイレ休憩があったそうですが、それでもねぇという感じです。結局出場した6人の男女が優勝を分け合いました。その後の体調などの情報がないのでわかりませんが、全く凍傷など無かっのでしょうかね。聞こえてくる感想には「寒さより退屈なのに参った」がありました。
そこでふと思うのは、「パワハラ」の最もきついのは、仕事を与えないに当てはまるかも知れないということです。かつて、不祥事を世間にリークした人に対する処遇に、全く仕事を与えないところに追いやった事例がありましたが、これなどは大変きつい処遇だったんだといまさらながら思えますね。目標や目的があって、それを達成するために少々しんどいことでもやり遂げることが出来ますが、何にもすることがない状況は、数日で根を上げてしまいます。
だからこそ定年後に取り組む課題を見つけておくことが話題になるわけです。我慢出来ない状況は何もすることがない状況だと覚えておきたいです。

情報収集力

2013-02-14 17:40:33 | Weblog
2020年のオリンピックからレスリング競技がオリンピック種目から外される可能性が高いという報道が日本中を駆け巡っています。日本はこの種目でメダルの獲得確率が高いだけに余計に慌てふためいている感じです。冷静にこの記事を読んで見るとどうも国際レスリング連盟のオリンピック存続への努力の欠如が浮かび上がって来ます。その努力の欠如の一つに情報収集力が足らないことが上げられます。そのために危機感を感ずることもなく、ロビー活動もせずただ黙って経過を見ていた状態だと推測出来るからです。
ところで情報収集力といえば、こんなコンクールがあるのを知っていますか。「新聞切り抜き作品コンクール」です。高校生のコンクールですが、それぞれが気になるテーマを見つけ、そのテーマに関する記事を集めるのです。まず切り抜くところから始めると次第に内容が理解出来るようになって来ます。系統だてて記事を集めることで全体が見えて来ます。系統だててが基本ですから、普段からそうした意識を持っていないと系統だてることができません。
先程のレスリングも関係者の問題意識が欠けていたと断言出来ますね。

濡れ落ち葉

2013-02-13 21:51:22 | Weblog
還暦を過ぎた我々の世代の中では「濡れ落ち葉」といえば、定年後家庭で妻に纏わり付く様を言ったものですが、最近では、職場内で後輩に煙たがられる存在を「新型濡れ落ち葉」と呼ぶそうです。ある人材育成コンサルタントは自分の力で高い成果を上げられなくなっている一部の50~60代に、若い世代が厳しい目を向けていると分析しています。あとわずかという年齢になって退職まで逃げ切るという発想を捨てることが大切だとも言っています。
まあ、残念ながらこの定年間近になるとどうも年下の仲間に対して上から目線で自慢話が多くなりますね。濡れ落ち葉ならないためにもむしろ、自分の失敗談や苦労話をしたほうが受け入れられるのではないでしょうか。それとどうしてもそれまでの地位にいた癖からか他人まかせにしがちですが、自分から汗をかくように立場を意識しなければいけませんね。現役続行を考えているならば、続行の本格的な心構えを持たなければいけません。もちろんそれなりの体力の低下は当たり前ですから、なんとか仲間入りをと無理をするのはよくありません。難しいものです。

不思議な持ち物

2013-02-12 21:52:14 | Weblog
手に提げているものに注目すると、世の中の動きがわかると思います。景気の上昇期には、荷物が増えて両手に抱える人が多くなります。サラリーマンも今やほとんど鞄を持って出退勤しています。鞄を持っていない時代は、今思うと景気が右肩上がりで高度成長期だったような気がします。昨今、大きな鞄を重そうに持ち歩くサラリーマンが多くいます。この違いは鞄を持たない時代は遊び型で、鞄を重く持っているのは、自宅で仕事をやる機会が増えているからでしょう。
ところでそれぞれが持つ鞄は何とブランド品が多いことでしょう。ブランドに憧れを持つ人が多い人種ですね(笑)。そこで私の不思議な思いなんですが、特に女性が有名なブランドのバックと同時になんと紙袋も一緒に握っているんですね。私の感想ではせっかくのブランドバックを持っているのに、となります。あの紙袋の中には何が入っているのでしょう。推測ですが、多分、お昼ご飯の用意でしょう。
持っているお嬢さん達の気持ちの不思議さを感じてしまいます。アンバランスが面白いですね。

目標

2013-02-11 19:20:01 | Weblog
一日の仕事の目標を貴方はいつ立てますか?私は朝、布団から出る前に一日のスケジュールを考えます。一日が立て込んでいると、やはり布団から早く出ますが、のんびりとした一日ですと、布団の中でぐずぐずしてしまいます。一日の目標はちゃんとこなしていけますが、人生の目標ともなると目標の立て方自体が難しいですね。あまり早く達成出来るものではつまらないし、かといって一生かかってもできそうもない目標を掲げても意味がありません。そして目標は具体的であることが望ましいですね。また一つが達成出来ても、まだいくつか達成しなければならない目標があるほうが、人生に積極的になれそうです。
さて今、自分には達成しなければならない目標があるんでしょうか。ルーティンの仕事をこなすだけで精一杯になっているようでちょっと情けないです(反省)。自分で終着駅を作っているようでダメですね。そんなことを考えながら過ごした休日、そうだ、この日は大学受験の日でした。あの頃はどんな目標を持って試験に臨んだのでしょう。少しそのことを思いだしながら新しい目標を作って見ましょう。

仮眠

2013-02-10 18:58:44 | Weblog
10分でもいいから眠りたい。仕事に追われる人達にとって共通の願いかも知れませんね。特にある程度年齢がいった私などは昼食後のある時間は眠くて眠くてしょうがないことが多くあります。
こんな人間の心理を商売にしようと「クースカ」というお店が開業しました。このお店は働く女性たちのためのお昼寝カフェです。女性には安心して休める場所が少ないと店開きしたそうですが、開業以来一日30人ぐらいが仮眠スペースを利用しているそうです。ランチやスイーツまで用意されていますから、会社員にとってはランチのあと30分ぐらい仮眠出来るわけですね。
人間、仮眠をとる前と後では頭の回転がずいぶん違うようです。私の実体験でもあります。会社でも、少し仮眠をとれる体制を整えてくれるといいですね。ある会社では3時になると全社員でラジオ体操をしています。これも身体をほぐすためにはいい方法ですが、出来れは仮眠タイムを全社でとればどうでしょう。その間に大きな商談を逃してしまうかも(笑)。
とにかく眠気を我慢するよりちょっとの仮眠が大切なことありますよ。特にドライバーには。

またまた江戸

2013-02-09 16:49:15 | Weblog
最近凝っている小説は、所謂江戸物で、改めて江戸時代のまち衆の生活に興味が沸きます。18世紀にすでに、100万人の人口があり、世界で最も偉大なるガーデンシティでした。ニューヨークは当時7万人にも満たない都市でした。江戸は西南に鈴ケ森、東北に飛鳥の森という二大森林地帯をいただく自然一杯の地であり、日中でも日本橋あたりでふくろうの鳴き声が聞こえたそうです。森の規模もフランスのブローニュの森を凌ぐと言われていました。江戸の町人も水利を含めてこうした特性を活かしていました。その時代以降、日本人の心の中に建築よりも土地そのものを大切にする思想が生まれたと言われています。あのバブルの頃の土地神話の元になったかも知れません。
その自然に囲まれた江戸時代は緑と豊かな水に囲まれていましたから、様々な野鳥や小動物が数多く繁殖していました。こうした小動物と共生することは、知らず知らずに弱者に対する優しさが育まれていると私は思うのです。その思いが他人に対しても発揮されたのが江戸時代と言ってもいいでしょう。
忘れていたこの感情を取り戻しませんか?