フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

濡れ落ち葉

2013-02-13 21:51:22 | Weblog
還暦を過ぎた我々の世代の中では「濡れ落ち葉」といえば、定年後家庭で妻に纏わり付く様を言ったものですが、最近では、職場内で後輩に煙たがられる存在を「新型濡れ落ち葉」と呼ぶそうです。ある人材育成コンサルタントは自分の力で高い成果を上げられなくなっている一部の50~60代に、若い世代が厳しい目を向けていると分析しています。あとわずかという年齢になって退職まで逃げ切るという発想を捨てることが大切だとも言っています。
まあ、残念ながらこの定年間近になるとどうも年下の仲間に対して上から目線で自慢話が多くなりますね。濡れ落ち葉ならないためにもむしろ、自分の失敗談や苦労話をしたほうが受け入れられるのではないでしょうか。それとどうしてもそれまでの地位にいた癖からか他人まかせにしがちですが、自分から汗をかくように立場を意識しなければいけませんね。現役続行を考えているならば、続行の本格的な心構えを持たなければいけません。もちろんそれなりの体力の低下は当たり前ですから、なんとか仲間入りをと無理をするのはよくありません。難しいものです。