フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

ウィメンズマラソン

2012-03-11 23:04:16 | Weblog
名古屋の春を呼ぶウィメンズマラソンです。毎年のことより少し早い時間にスタートしました。東日本大震災のちょうど一年後ということで優勝セレモニーの時間が重ならないようにしたのでしょうか。
100対30、これは男子と女子のマラソンの歴史の比較です。マラソンは男子のスポーツといわれる理由がここにあるかも知れません。しかし今回のウィメンズマラソンは15000人を超えるランナーが参加するということでギネスに登録されるとも聞いています。とはいってもまだ詳細はわかりませんが、ハーフやフルマラソンへのエントリー状況はどうでしょう。
これまでのレースでは短い距離への参加が多くありました。いろいろなネックもあるようです。女性限定の仮設トイレが少ないのも長時間のフルマラソンに参加しにくいのかも知れませんね。別の説では、女性は仲間とワイワイやるスポーツの方が得意でどちらかといえば孤独なスポーツと言われるマラソンは苦手だという解釈もあります。この説が本当だとすると沿道で声援する人々が沢山いれば孤独感も薄れますから、応援する場合、トップ集団だけでなく最後のランナーまでしっかり応援することが必要ですね。

空港

2012-03-10 23:10:46 | Weblog
セントレアといえば、中部国際空港です。今日はその4Fにあるイベントホールで前川清さんとのトークショーでした。久しぶりの空港でしたが、特に何処かへ旅するわけでもないのに旅情が掻き立てられるのが空港、それも国際空港ですね。そうそう!現在パスポートがきれていました(笑)。
ともかく空港は旅への憧れが芽生える場所であり、また旅先で必ず立ち寄る場所ですから、映画やドラマの舞台になりやすいですね。「ターミナル」「ダイハード」「パリ空港の人々」や韓流の「冬のソナタ」「美しき日々」「エアシティ」日本では「大空港」というドラマもありました。古くは「カサブランカ」も最後の場面は空港でした。歌謡曲にもテレサテンさんの「空港」はじめ、空港をテーマの曲があります。
何故かと私なりに分析すれば、地に足がついていない乗り物だけに、別れが決定的になるところがドラマチックだと思うのです。電車だと後から追いかけても飛び乗ることが出来るし、車で追いかけもします。しかし、飛行機は乗るまでの手続きが非常に多くあるという部分ですね。
今度はどんな空港映画が登場するのか楽しみです。

大志

2012-03-09 23:57:30 | Weblog
今日、3月9日はウイリアム・スミス・クラーク博士が59才で亡くなった日です。そうです。札幌の農学校で「少年よ大志を抱け」という名言を残した博士です。人生半ば以上過ぎた私も子供の頃にこの言葉に触発されたものでした。
大志というのは、大きな目的、目標と言い換えてもいいですね。確かに目標があれば、すべての行動がその目標に近づくように繋がっていきます。その目標に向かって努力するのです。
ところが最近の若い人に水を向けてみると志すものがはっきりしていないことが多いです。何がやりたいかがまだわからないのでしょう。手前みそですが、私などは中学に入る前からアナウンサー志望で、とにかく一から十までアナウンサーに向かっての勉強を考えていました。クラブ活動もすべて放送クラブです。
私などは極端ですが、出来るだけ早い時期にやりたいこと、目標を見つけることは大切です。まだまだ何もないという人は、ノートにやりたいことや欲しいものを手当たり次第に書きなぐってみて下さい。深く考えなくて、とにかく書くのです。書いたものを見るとそこから自分のやりたいものが見えて来ます。
さあ、今から書き出して下さい。

決まった日

2012-03-08 22:57:31 | Weblog
今日、3月8日は毎年の決まった日です。昭和38年に高校を卒業した関係で毎年この日に同窓会を行うのです。毎年参加する人もいれば、何と卒業後初めて会う人もいますが、懐かしさの度合いは違ってもすぐに昔に戻ることが出来るのはさすがに同級生です。
こうした決まった日があるのは嬉しいものです。一線を退いた人にとっては、決まったスケジュールがあるのは張り合いがあるとよく聞きます。聖路加国際病院の日野原重明先生が言っていますが、長寿の秘訣に後々のスケジュールを入れておくことだそうです。日野原先生は100才の時に指揮者の小沢征爾さんと朗読の会を開くスケジュールが入っているそうです。そういえば小沢さんは治療の為に一年間、指揮の仕事をやめるそうですが、ちゃんとこの約束をスケジュールに入れて治療に専念してほしいですね。また、来年以降のスケジュールをちゃんと入れておくのが治療の目標になっていいと思いますね。
やるべきこと、そして予定のある生活を心がけることが長寿に役立つとなると、こうした決まった日を沢山持つようにしましょう。

世代は超えられない

2012-03-07 23:47:52 | Weblog
先日あることをお願いするために、担当の若者に電話をかけて、今から住所を言いますから書き取って下さいと告げました。あ、今外なので筆記出来ないのです。という返事です。それじゃあファックスします。と伝えると、すみません、メールでお願いします。と返されました。私にとってファックスは最高のツールでしたが、あっさり否定されたことに軽いショックを受けました(笑)。
生まれたときからインターネットとコンピューター環境が当たり前の世代が相手ですから、こちらから変わらなければならないのでしょうか?しんどいものです。結局はまわりのクラウド世代にお願いしました。
この世代の特徴は、ツイッターなどに代表されるように、同時・双方向のメディアを簡単に操っていることです。アナログ人間は情報を送った後、返事が来るまでの間隔を楽しみます。つまり宝くじと一緒です。あれこれと返事の内容を推測しながら時を過ごすのです。しかし、検索を得てとして、すぐに解答を捜し出す今の世代の人達には、この間が堪らないのでしょう。こうした現実は10年一昔どころか、1年一昔に相当するでしょうね。

一人旅

2012-03-06 22:58:24 | Weblog
旅の魅力は何といっても日常からの脱却です。その旅の季節が暖かさとともにもうすぐやってきます。
ところでカナダの政府が独身女性の海外旅行についての安全ガイドをまとめました。とくに一人旅の女性に、偽の結婚指輪をつけたり、架空の夫の写真を見せたりすれば、しつこく迫る男性から逃げられるとアドバイスしています。
とはいっても一人旅は魅力があります。楽しみを共有出来る相手がいないと寂しいと嫌う人もいますが、一人旅にはそれを上回る楽しみがありますね。その一つはまず自分のペースで行動スケジュールを作ることが出来ます。相手がいることは時に妥協をしなければいけないことも出て来ます。それがないだけでも精神的ストレスを感じなくてもすみます。また、一人旅は新しい出会いも期待出来ますね。全く自分の好みだけで行動しても、他人を煩わすこともありませんから気が楽です。私はそれに加えて余裕があれば、その時々いきあたりばったりの旅が大好きです。旅行前にイメージしたこと以上に旅の楽しみが実感出来るからです。
足の向くまま、気の向くままの旅、最高です。

再発見

2012-03-05 23:37:59 | Weblog
アメリカ生活を経て日本に戻って来て、日本で暮らすことになった人の共通の再発見は人との繋がりだそうです。共に生きる、つまり共生の精神が日本には息づいていると感じるそうです。とくに古都、京都で暮らすと余計それを感じると話します。
その京都では今年も「東山花灯路」が3月10日から20日まで開かれます。この催しは私が住んでいた頃は行われていませんでしたのでどんな内容かは詳しくはわかりませんが、青蓮院から円山公園、八坂神社を通って清水寺までのおよそ5キロの散策路に約2500基の露地行灯と活け花作品が設置されるそうです。行灯の明かりに活け花が浮かび上がる様子はさぞかし幽玄の世界でしょう。
先程の人との繋がりもこの行灯の明かりに似ています。明かりには温かみがあり、明るさが全方向に均一に広がります。こうした伝統の思いやりこそ日本の特徴でもあります。煌々と照らさなくても、ほんの少しの明るさや思いやりが大きな心の支えとなり絆を感じ取ることが出来ます。大いに昼行灯になって小さな明かりを回りの人達に投げかける気持ちを持ちたいです。
気持ちは昼行灯、実践して行きたいと思いますね。

外国語

2012-03-04 23:48:26 | Weblog
東日本大震災後日本を訪れる外国人の旅行者が激減しました。多少回復しているかも知れませんが、やはり以前程ではない気がします。街中でもほとんど出会いません。復興とともに徐々に多くなってくるとよいのですが。
ところで相変わらず母親の子供にたいする要求のNo.1は外国語のマスターだそうです。これからの必需品と言われて久しいものがあります。最近は英語一辺倒ではなく幅広い外国語が学ばれているようです。私の友達などは11ケ国語をぺらぺらに話すのがいる位です。私から見れば彼は変人か奇人にしか見えませんが(笑)。ただアナウンサーの仕事からすると通訳無しでインタビューできれば、一番の時間の節約になり、ましてやリスナーはカッコイイと思ってくれるなどと、心の中でつぶやいているのですが、今もって通訳さまさまの状況です。生まれ変わったら、数ヶ国語を話せる人になりたいと早くも来世頼りになっています。
ある友人はアメリカ滞在中、口喧嘩は英語で泣くのは日本語がピッタリくると話していましたが、泣くのは英語も日本語も一緒のような気がするのですが、どうなんでしょう。

旅行の楽しみ

2012-03-03 20:38:59 | Weblog
少しずつ春めいて来ています。億劫だった外出にも積極的になれる頃でしょう。ただ受験生をかかえる家庭では、受験生に合わせてただひたすら家の中でじっとしているだけかも知れませんね。
さて旅行、それも国内旅行の楽しみの一つは、列車内で食べる駅弁があげられます。駅弁は出発駅で買ってはいけません。やはり途中駅の名産で作られた駅弁でないと旅行気分を盛り上げることは出来ません。その駅弁を食べる風景を観察すると面白いことに気づきます。それは「駅弁は列車が走っていて、身体が揺れてないと美味しくない。だから列車が途中で停車したりすると、一斉に箸を休める」というものです。なるほどと思える話ですね。
先程言った、その地の名産が美味しいというのも同じことです。旬が大切に繋がります。我々の知恵が進みすぎて欲しいものが季節や場所を問わず手に入るようになりましたが、旬には叶いません。冷凍秋刀魚は旬の秋刀魚にはすべてに負けてしまいます。身体が季節を覚えているからです。
言い換えればナウというエネルギーが一番大切でもあり、忘れてはいけないのですよ。

戸締まり

2012-03-02 22:07:12 | Weblog
毎日毎日、世の中は変化していきます。変わったなあと思うのは、昔はちょっとの外出では玄関の鍵をかけないことがありました。田舎では、夜、休むときでも鍵をかけない家もあった位です。日本は治安がいいと言われた所以かも知れません。ところが最近は物騒極まりないということで、戸締まりはしっかりが合言葉になっています。
最近気づいたことですが、戸を開けた後、キチンと閉める人が少なくなったように思えませんか。和式の生活から洋式へと変化が見られる中、ふすまや障子の部屋が姿を消し、親の方も口やかましく言わなくなったせいかも知れませんし、自動扉のせいかも知れません。
そんな中で、今日は嬉しい光景に出会いました。自動扉ではない扉を押して出入りするのですが、押して出た後、必ず振り返って、後に続く人がいるかどうか確認しているご婦人を見掛けたのです。自分が通った後はどうにでもなれと振り返る人はほとんどいない中でのこの仕草は、やはり美しい仕草です。こうした心配りが大切ですね。
大きなボランティアも大切ですが、小さな心配りの仕草を街中できちんとと出来ることが今、必要ではないでしょうか。