フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

空腹

2012-03-21 23:59:27 | Weblog
新聞の広告欄からですが、「空腹が人を健康にする」という本がベストセラーだそうです。添え書きがびっくりです。一日一食で20才若返るというものです。ええっ!一食!?今の生活は3食キチンと戴いているわけですから一食では私には耐えられるわけがありませんが、こうした健康に関しては気になる方ですから、その本を買うべきかどうか迷うところです。
その本で読んで見たいもう一つの項目があります。「すぐに眠りにつける魔法の呪文」です。自分の一日の動向のビデオを頭の中でぐるぐる回すせいか、中々眠れないことがありますから、そんな呪文があれば是非唱えたいものです。若い頃は徹夜麻雀も平気だったのに、やはり今はとてもとてもの状況で、眠りがしっかり出来た日と出来ない日とでは大いに違いを感じますからね。途中にトイレにたつこともありますし…。とにかく眠りについて朝までぐっすりという日はほとんどありませんしね。
さて一日一食となると、いつ食べるのがベストなんでしょう。この本の著作者は別の項目で「ご飯を食べたらすぐ寝よう」と言っているので、一食は夜なんでしょう。空腹ほど眠れないですからね。

街コン

2012-03-20 23:31:45 | Weblog
お彼岸の中日、休日ですから何処かの街では、街コンが行われていたかも知れませんね。街おこしを兼ねて始まったイベント街コンは大掛かりな男女出会いの場として全国に広がっているようです。多少のルールはあるようですが、その街の飲食店巡りが出来るということで婚活一色だけでなく街おこしに繋がっているのでしょう。前に座った人との相性が良くないと判断したら、次の店に行けばいいのですから気楽なイベントになっています。
とはいってもここでも人みしりをするという消極的な性格の人は、大勢の中で立ち往生することがあると聞いたことがありますが、野次馬的な発言をさせて貰えば、積極的に話をリードする人の側のシャイな人の方がかえって目立つと思いますよ。仲間の中でおしゃべりな友達と連れだって出掛け、その側でニコニコと笑っていればいいですよ。そう笑顔を忘れずに。友達はメッセンジャー、そして貴方が主役になってしまうのです(笑)。
街コンならぬこれが本当の待ちコンです。自分に無理をしないように自然体を心がけて下さいよ。

春だ

2012-03-19 23:55:21 | Weblog
風の強さを除けば、春の日差しになって来ましたね。うれしくなります。春になると物忘れが多くなるというのは本当でしょうか(笑)。たまたま昨日は暖かったせいで、イベント会場へコートを忘れてしまいました。ついうっかりなんですが、これも陽気のせいです。
ところが、春であろうが冬であろうが、忘れることのないのが男性にとってのおふくろの味です。海外の話ではあるのですが、イギリスの男性の半分以上の男性が妻の料理よりも母親の料理が好きだというデータがありました。さらにその内の4人に1人は妻に内緒で母親の家へ料理を食べに行くのですからびっくりです。そしてトラブルになった例は、妻や恋人に向かって「うちの母親から料理のコツを学んだら」といって関係をこじらせた人も10%もあるのだそうです。こうした数字はおふくろの味はいくつになっても忘れることがないという証でしょう。春のお彼岸の牡丹餅などはまさにおふくろの味として記憶に残っています。
こうして記憶に残ることがあるのに物忘れするというのは、おそらくそのことが大したことないからでしょう。と思うほうがかえって忘れないかも知れませんね(笑)。

便利さ

2012-03-18 23:39:51 | Weblog
私が子供の頃の社会の風潮は、つねに便利さの追求でした。交通の発達で地球が小さくなり、外国へ行くにも容易になりました。国外、国内しかりです。交通だけでなく、ドアが自動になり、携帯電話が普及し、キリがない程便利なことが実現してきました。とにかくみんながひたすら便利を求め、それに応じる産業が興り、人はそこで生活する、そうした時代を過ごして来ました。
その一つの象徴が原子力発電でした。この原子力発電の事故によって、日本中の考え方に変化をもたらしました。ほどほどの便利さがあれば、極端な便利さは必要ない、いや、言い変えれば普通の生活を脅かす可能性がある便利さはもう必要ないのです。
我々は今回、普通であることの幸せをいやという程実感しました。その最たるものが、家族が一緒に生活できることです。こうしたベースが崩れてしまう便利さより、きちんと土台を守る姿勢がなにより大切です。これからはその土台作りの時代をしばらく続けながら成長していかなければなりません。
去年の漢字「絆」もその土台を意識して生活せよと啓示しているのです。

ペット

2012-03-17 23:57:03 | Weblog
最近はとくにペットの家族化が顕著です。まずデータでは世帯数の3分1がペットを飼い、その70%以上が室内で飼っているんです。この数字からでもペットが身内だという様子が伺えます。我が家も近くに住む娘が飼っているトイプードルが毎日のように来ていますので、私の意識の中でも家族だと思っています。ましてや家族の中でのそれぞれ立場を理解しているわけでもないので私にも非常に懐いています(笑)。あどけない顔を見ていると本当に癒されます。
ペットで何故癒されるのでしょうか。私見を述べると、ペットは喋らない、これが大きいと思います。まず言葉のいさかいが起きません。言葉で傷つけることがないので、後々まで尾をひくことがないのです。また、ペットは受け身の立場が多いので我々が与えることに素直に喜ぶことで我々に応えてくれます。世話をすることに素直に反応してくれることが世話をする方もどんなに嬉しいことかは、誰もが経験しています。
話が飛ぶかも知れませんが、特養ホームなどに入居している方々が花を世話することでかえって癒されると聞きましたが、同じ作用があるかも知れませんね。喜んで貰う、これは最高の自分にたいするプレゼントです。

頭脳流出

2012-03-16 23:32:21 | Weblog
日本文学の研究者で日本文化を欧米へ紹介して数多くの業績を残しているドナルド・キーンさんは日本に永住する意思を表明して日本国籍を取得しました。日本名はキーン・ドナルドです。
歴史をひもとくと外国から日本に来た外国人で日本名になった人物というと、三浦按針(ウイリアム・アダムス)がいます。慶長5年の今日、日本に流れつき徳川家康に優遇されました。按針が居を構えたところは明治の中頃まで按針町と呼ばれました。地名にまで使われるというのは、非常に好意的に受け入れられたのです。
明治になってやはり日本文化を世界に紹介したのは、小説家の小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)がいます。ギリシャ生まれでイギリス国籍を持っていましたが、日本人の妻をもち日本に帰化しました。日本が魅力ある国と世界に評価されるバロメータはこうした外国人が数多く誕生することですが、現状は逆の状況で日本の頭脳が海外に流出している感じです。将来日本をささえるであろう頭脳の成長を国内でバックアップする政治が必要なのですが、政治の世界での現状把握はなんとも心もとないものです。
日本の素材を活かす、そんな政策を期待します。

確率

2012-03-15 23:38:27 | Weblog
あるデータによると全国の社長さんの苗字の多さベスト3は、鈴木、佐藤、田中だそうです。東の地区は鈴木、佐藤、関ヶ原辺りから西は田中と線引きされていますが、こうしたデータは、まあ当たり前なんですね。元々、この3つの苗字を持つ人々が日本では絶対的に多いのですから。何気なくこの記事を読むと、佐藤、鈴木、田中さん達は凄いと思いがちですが、これは錯覚です。
それと同じような錯覚に陥っているのは宝くじ売り場ですね。私もその錯覚を持っている一人で、名古屋でも数多く当たりくじが出ている売り場で宝くじを買い求めていますが、これは何度も言うようですが錯覚ですね。宝くじの当選確率は何処で買っても同じ確率です。たまたま評判に釣られて賑わう売り場は、販売数が多くなりますから、当たりが出ることが他の売り場に比べて多くなります。しかしそこで買った人々を含めての確率は全く同じです。売った絶対数が違うのですから。それでも店頭に、この売り場から一等が出ましたという貼紙が出ると、この売り場で買いたくなるのが人間の心理です。
こうした錯覚を逆手にとって投げるピッチャーがいます。既に3本ヒットを打っているバッターは、よほどのことがないかぎり4-4はないと思ってズバッと投げ切り凡打に討ち取るのです。この考え方は好きですねぇ。

競争力

2012-03-14 23:18:46 | Weblog
だいたいの予想は的を得ているというデータのお話です。いわば評判どおりということです。それはイギリスの調査部門とアメリカ金融大手シティグループが発表した、世界120都市の競争力リポートで、東京が6位、大阪が47位、名古屋が50位にランクされています。ちなみに1位はニューヨークで金融や経済力のほか文化的な側面も理由になっています。その他、2位はロンドン、3位がシンガポール、そして4位がパリと香港でした。ドイツの首都が入っていないのは気になりますが、それでも都市名をみれば合点がいきます。
特に日本はちゃんと、東京、大阪、そして名古屋の順になっています。つねに日本では何事もこの順番で語られるますが、競争力もこの通りならば、いや、名古屋の方が上だよとは言えなくなります。
話は変わりますが、間もなくプロ野球が開幕します。そのメンバーを決めるに当たって予想外のハプニングがあまり起こらないのは、やはり昨年のデータを含めてちまたの評価が物を言っているのでしょう。例えば岐阜が世界の競争力でトップになったというハプニングがプロ野球の世界で開幕オーダーに現れるかどうか楽しみですが…。

冷え込み

2012-03-13 23:48:03 | Weblog
何もかも冷え込んだ昨日、名古屋の積雪は25年ぶりとか。まだまだ東日本大震災から気持ち的に立ち直れない状況のなかで気候まで冷え込んでしまうと、ああやんぬるかなです。
その気持ちの冷え込みの原因の一つに不毛な国会論戦があります。与野党とも国民に対して恥ずかしい気持ちを持たないのかと呆れるばかりです。それは与党は政権を守る役割、野党は政権に対し攻める役割、それぞれを演じているだけにしか見えません。まさに観客無視のお芝居が行われているのです。観客の人々がどういう状況で劇場に足を運んでくれているのかは全く関係なくお芝居が進むでいきます。おお向こうを唸らせるほどの主役の立ち回りもなく、ただ時間だけが空しく過ぎて行きます。
かみあわない論戦はもう結構です。いちど国会中継の録画を議員さんがじっくりと見て下さい。おそらく恥ずかしくて最後まで見ることが出来ないと思いますよ。それを自分がでていることを喜んで見ているようではおしまいですが、そんな議員さんも多いでしょうね。
ともかく主役は国民であり議員ではないことを肝に命じてください。

出来ることを

2012-03-12 22:05:35 | Weblog
東日本大震災から一年、悲しみを新たにした人々も多いでしょう。そして復旧、復興に喘いでいる人々が報道される度に何かをしなければと焦りさえ覚えます。しかし、その度に無力感さえ感じている自分があります。同じように思う方もあるでしょう。
そこでここでこんな考え方はどうでしょう。私達は出来ることもあれば、出来ないこともあります。その現実を受け入れることが大切で、それを受け入れて必要な部分で手助けが出来れば動けばいいのです。例えば東北産品を優先的に買い求めることも出来ます。津波による被害や原発の事故を子供達に語りつぐことも大切です。極端に言えば復興の為の宝くじを購入するのも一つの手助けになります。こう考えれば少し気が楽になりますね。
地元の皆さんの言葉で記憶に残ったのは、全国の皆さん、地震を、津波を、原発事故を忘れないで欲しいという言葉です。