フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

再発見

2012-03-05 23:37:59 | Weblog
アメリカ生活を経て日本に戻って来て、日本で暮らすことになった人の共通の再発見は人との繋がりだそうです。共に生きる、つまり共生の精神が日本には息づいていると感じるそうです。とくに古都、京都で暮らすと余計それを感じると話します。
その京都では今年も「東山花灯路」が3月10日から20日まで開かれます。この催しは私が住んでいた頃は行われていませんでしたのでどんな内容かは詳しくはわかりませんが、青蓮院から円山公園、八坂神社を通って清水寺までのおよそ5キロの散策路に約2500基の露地行灯と活け花作品が設置されるそうです。行灯の明かりに活け花が浮かび上がる様子はさぞかし幽玄の世界でしょう。
先程の人との繋がりもこの行灯の明かりに似ています。明かりには温かみがあり、明るさが全方向に均一に広がります。こうした伝統の思いやりこそ日本の特徴でもあります。煌々と照らさなくても、ほんの少しの明るさや思いやりが大きな心の支えとなり絆を感じ取ることが出来ます。大いに昼行灯になって小さな明かりを回りの人達に投げかける気持ちを持ちたいです。
気持ちは昼行灯、実践して行きたいと思いますね。