フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

確率

2012-03-15 23:38:27 | Weblog
あるデータによると全国の社長さんの苗字の多さベスト3は、鈴木、佐藤、田中だそうです。東の地区は鈴木、佐藤、関ヶ原辺りから西は田中と線引きされていますが、こうしたデータは、まあ当たり前なんですね。元々、この3つの苗字を持つ人々が日本では絶対的に多いのですから。何気なくこの記事を読むと、佐藤、鈴木、田中さん達は凄いと思いがちですが、これは錯覚です。
それと同じような錯覚に陥っているのは宝くじ売り場ですね。私もその錯覚を持っている一人で、名古屋でも数多く当たりくじが出ている売り場で宝くじを買い求めていますが、これは何度も言うようですが錯覚ですね。宝くじの当選確率は何処で買っても同じ確率です。たまたま評判に釣られて賑わう売り場は、販売数が多くなりますから、当たりが出ることが他の売り場に比べて多くなります。しかしそこで買った人々を含めての確率は全く同じです。売った絶対数が違うのですから。それでも店頭に、この売り場から一等が出ましたという貼紙が出ると、この売り場で買いたくなるのが人間の心理です。
こうした錯覚を逆手にとって投げるピッチャーがいます。既に3本ヒットを打っているバッターは、よほどのことがないかぎり4-4はないと思ってズバッと投げ切り凡打に討ち取るのです。この考え方は好きですねぇ。

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