ふきのとう

2月10日はふきのとうの日だそうです。語呂合わせですね。ふきのとうは雪解けとともに芽吹くわけですから、大雪、豪雪に悩まされている地方の皆さんは一日でも早くふきのとうの姿をみたいと思っていることでしょう。
ともあれ春をイメージさせる力の強い植物です。「春の皿には苦味を盛れ」という諺があります。これは冬の間に貯まった脂肪を流し、味覚を刺激するからだそうで、この春に一番早い山菜のふきのとうがもってこいです。冬眠から目覚めた熊が最初に食べるのもふきのとうだと言われています。
我々人間は、やはりふきのとうの天ぷらがいいですね。ふきのとうにもいろいろあり、雪の中から掘りだした日に当たっていないふきのとうは黄色く苦味が少なく柔らかく食べやすいそうですが、一方暖かくなって解けた雪の中から姿を現したふきのとうは緑色で苦味とコクがあります。ですから天ぷらにするには周りの葉だけにしたほうがいいとも言われますが、むしろ苦味を味わいたい方は、緑色のふきのとうを食べて下さい。
このほろ苦さ、人生をシミジミ味わうにはもってこいの食べ物ですよね。