フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

無理

2012-02-13 23:59:42 | Weblog
山の神というと怖い奥さんをイメージする人もいるかも知れませんが、こちらの山の神は箱根駅伝の山の神のお話。先月の箱根駅伝で総合優勝した東洋大学のエースでキャプテンの柏原竜二選手のことです。その彼が故郷のいわき市にある母校の高校で講演して後輩達を激励しました。
その講演の中で、進路に悩む生徒に対してこんなアドバイスを送りました。『無理だと思ったら無理、少しでも可能性があると思った方がいい』。あきらめることが最大の敵のようです。箱根の峠を走る際にどれだけ途中でリタイアしたいという弱気の虫が顔をだしたことでしょう。その弱気の虫の意向に添っていたら、完走や優勝などの実績を手に入れることは出来ません。無理と思う気持ちを心に宿らせない訓練することが必要です。
柏原選手の今後の目標は「山の神だけでなく平地でも早いところを見せたい」だそうですが、平地では無理だと思わずに走り続けるでしょう。講演を聴いた生徒達の視線もこれから柏原選手に向けられます。今後は言葉から実践に変えて激励を送り続けてほしいものです。
後輩達だけでなく我々も受け止めたい言葉ですね。