フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

居眠り

2010-04-10 22:49:59 | Weblog
日本、アメリカ、中国、韓国の高校生を比較した調査で日本の高校生は4割以上が授業中に居眠りすると回答し、4カ国の中で最も高い割合でした。この状況の分析もありましたが、それによると日本の高校生はゲームや携帯電話のメールで夜更かしをして、授業中に集中力が低下しているそうです。
しかし携帯電話がなかった我々の時代にも居眠りはありましたがね。居眠りといえば通勤、通学途中の電車の中での居眠りには、外国人はびっくりするそうですね。電車という公の場での居眠りが不思議なんですって。
この時期は「春眠暁を覚えず」といい、確かに眠いですよね。春だけでなく、冬は冬眠、夏は昼寝といって年中眠いのかも知れませんが・・・(笑)。どうして春は眠いのでしょうか。
いろいろな説がありそうですが、冬は寒くて身体を動かす機会が少なくて、家に閉じこもっています。春になり、陽気がよくなると、どうしても出歩いたり、身体を動かすことが多くなります。そうすると体力的に疲れて、その疲れの為に、朝起きるのが辛くなるからではないでしょうか。
居眠りを防ぐには仮眠するのが一番です。春先の居眠り運転にならないように仮眠してくださいよ。5分の目安はタバコに火をつけて指にはさみそして仮眠します。燃え尽きて「あちっち」が5分です。

4と9

2010-04-09 23:47:30 | Weblog
今日は4月9日、日本人の数字の意識からすると両方とも忌み嫌う数字の日ですね。4は死、9は苦に繋がるところからでしょう。駐車場のナンバーやホテルの部屋ナンバー等では確かに消えています。むしろ消えていることからその番号の存在が気になることもあります。
かつてハワイのホテルで階段を歩いて部屋へいく時に13階がないことを知りました。しかしこれは本人の考え方ですね。
それぞれの国でも数字にたいする思いが違います。中国では4と9は縁起の良い数字です。4は商売人にとって嬉しい数字で、9は一番大きくまた一番多い数字で人気があります。9月9日は重陽の節句といって大切な日です。中国で余り好まれないのは5と7だそうです。考え方といいましたが4は幸せ、9はグッドだから好きという人もいます。
私もそんな経験があります。忘れもしません。中学の受験番号は444でなんとなくがっかりしていたら、母親が444は(よしよ)と読めるから縁起がいいよと慰めてくれたのがよかったのか見事合格しました。ですから考え方ですよ。
そういえば、成功者として本を沢山出している人も4と9を並べて(よく)なると読めるところから大事にしているそうです。皆さんも潜在意識の中の4と9を変えてみたらいいですよ。

日本の風習

2010-04-08 23:17:54 | Weblog
今日は「花まつり」です。こういうと「それなぁ~に?」という声が聞こえてきそうです。この風習は日本に古くから伝わる伝統的行事で、お釈迦さまが生まれたときを模した像に甘茶をかけて、またその甘茶を飲んで一年間の無病息災を祈ります。
かつてはこの日の放送では必ず取り上げたものですが、最近ではどうでしょうか?というより、ほとんど話題にもしていないでしょうね。この日に限らず日本の風習や習慣が薄れていく傾向にあります。
日本にこうした風習、習慣が生まれたのは四季折々の季節が訪れるとともに自然や人間を思いやる気持ちとして祖先から受け継がれたからです。それだけに多少の変化はあっても消えることがあってはいけないと思うのです。中には昔の人が体験から得た暮らしの知恵があります。習わしやしきたりでも科学的根拠が潜んでいるものもあります。ですから聞き流すだけでなく、実行してみることこそ意味のあることもあります。
日本の風習にたいする意識が希薄になることの私の心配は家庭の中で家族揃って行う儀式が侵食されて仕舞わないかということです。日本人として日本に生まれたよさを味わう大切なことなのです。

手斧(ちょうな)

2010-04-07 21:30:11 | Weblog
暖かくなったせいでもありませんが、お昼時に外食にでる人達の歩き方が活発になってきました。特に新入社員らしき人の笑顔が眩しいくらいです。しかし後1ヶ月もすると五月病にかかっているかも知れません。
その原因の多くは会社生活基本のコミュニケーションにあるでしょうね。言葉のやり取りからコミュニケーション不足を招くことがありますから、会話のテクニックは大切になります。
先日ある本に韓国のこんな言葉が書かれていました。「行く言葉が美しければ来る言葉も美しい」 いい言葉ですよ。実は日本にも同じ意味の言葉があります。手斧言葉を使えば、やはり手斧言葉で返される。江戸の町で暮らす為に、江戸の町衆が作ったルールの江戸しぐさのひとつです。手斧は(ちょうな)と読み、木材の粗削りに使う斧のことで、つまり手斧言葉は荒っぽい言葉のことをいいます。江戸しぐさでは、丁寧な言葉使いには丁寧に、乱暴な言葉にはそれに合わせた言葉を返したといわれます。荒い言葉が返って来たら自分自身のせいなのです。なによりも身分の上下に関係なくこのしぐさが生きているのが素晴らしいですね。
そのほか数々の江戸しぐさがあります。今こそ気配りは江戸しぐさを学び、コミュニケーションの達人になってください。新入社員の皆さん!

ベースボール始まる

2010-04-07 00:14:38 | Weblog
いよいよ今日からアメリカ大リーグが始まりました。久しぶりに大リーグ中継を見ますと相変わらず球場内の広告量が少なくて見やすいですね。
さてよく取り上げられるベースボールと野球の比較をしてみたいと思いますが、今年はベースボールに一歩近づく為に、ストライクとボールのコールの順番を大リーグ風にしました。日本人選手がものすごく増えた現実からもレベル的な違いは少なくなっていますが、全体的ではまだまだスタイルが違うようです。
それがどこから派生しているかというと、やはりパワーでしょう。パワーの違いから実際のゲームでは攻撃を中心にした作戦を大リーグではとっていますが、日本の野球では、ほとんどの監督が投手力を含めた守備力でチームを作っています。攻撃を重視することは、男の子が誕生した時にアメリカでは、バット、日本ではグローブということでもわかります。それとベースボールの中心は観客であり、偉業に対しては観客のフェアネス精神が前に出てきます。相手チームの選手の記録でも惜しみない拍手が贈られます。といっても勝敗にはとことんこだわります。ですから引き分けがありません。どんなに遅くなっても決着が着くまで戦うのです。
さあこうしたフィールドでイチロー選手もスタートしました。期待通りの活躍を祈って見守ります。

仲裁

2010-04-05 23:12:56 | Weblog
今日収録の番組で取り上げた今月の本は「ゴリラ」でした。ゴリラをこよなく愛する著者のゴリラにかける情熱が伝わって来ます。非常に人間に近い存在で中でも気にいったのは、ゴリラは全てB型ということで、私と一緒です。
一緒といえばもうひとつ、ゴリラは4頭身で足が平均66㌢と短いところです。
ゴリラはチームを作って行動しますが、その際にはやはり喧嘩も起きます。そこでゴリラの素晴らしさが発揮されます。「時の氏神」という言葉がありますね。喧嘩をしている二人の間に入って仲裁をする人のことですが、中には仲裁する人が気にいらないときには、喧嘩を煽ってしまうことも有りがちです。仲裁人は余程貫禄がないと務まらないことがあるのが人間社会なのです。しかしゴリラの世界は大人の大きなオスゴリラ同士の喧嘩に小さな子供のゴリラが仲裁に入ったとしても全て仲裁を受け入れるのです。まさに時の氏神の精神がゴリラには行き渡っているのですね。
更に特筆すべきは、コミュニケーションをとるさいにアイコンタクトを取ることが上手なんですね。じっと目を見つめると伝わることがあるそうです。この頃の人間さまはどこか見つめることをせずに目を逸らせていませんか。人間より人間らしいゴリラが全国の動物園にいるので、是非見て下さいよ。

あんパン

2010-04-04 23:06:55 | Weblog
最近は専門店が出来るほど種類が多くなったものにあんパンがあります。あんパンの歴史は東京の木村屋が明治8年の今日売り出したところから始まっています。したがって今日が「あんぱんの日」です。しかしあんぱんとくれば「アンパンマン」のほうが話題は広がるかもしれません。
私はよくイベントで、私のトークショーの前にドラゴンボールなどのキャラクターショーがあり、それが終わるとさあっと人が去って淋しい思いをしただけに、余りいい印象を持っていませんでしたが、孫がアンパンマンの中のばいきんまんが好きだとわかるとちょっと興 -\ラクターか区別がつきません。
それと同じように区別が付かないのはお笑い系のタレントさんの名前です。始末に悪いのはその場で家人に聞いても分からないし、運よくわかったとしても次に出てきても覚えていないのです。やはり気がないのでしょ
。今更どうしようもないのですが、根本の原因はテレビに出ているタレントさんが多過ぎるという結論はいかがでしょう。

インゲン豆

2010-04-03 23:17:35 | Weblog
これから夏にかけて豆類は旬を迎えます。我が家でも豆ご飯が何回となく登場することでしょう。また、毎日の朝食にも納豆は欠かしません。日本は世界有数の長寿国ですが、納豆をはじめとする大豆製品を沢山食べる食生活にも要因があるでしょう。
イソフラボンというカタカナが話題になりました。イソフラボンはマメ科の食べ物に多く含まれて、更年期障害の改善や骨の健康維持に役立つといわれる成分です。
今日4月3日はインゲン豆の日だそうです。このインゲン豆が日本に持ち込まれたのは、1673年で持ち込んだ人が隠元禅師だったところから、インゲン豆と命名されました。もし、弘法大師だったらコウボウ豆になるわけです。その隠元禅師が亡くなっ日が今日なので、今日をインゲン豆の日にしたようです。
私の勘違いをひとつ披露しますと、昔から女性の好きな食べ物に「芋、たこ、なんきん」があります。そのなんきんを豆だと長いこと思っていました。なんきんは、南瓜、カボチャのことで、女性は甘いものが好きだということを、江戸時代の戯作者、井原西鶴が表現したようです。
豆に戻りますと最近の子供達は豆の煮付けが余り好きではないようですが、どうぞマメな人生を送る為にも子供に食べさせてください。

歌手寿命

2010-04-02 23:50:06 | Weblog
今日は天童よしみさんとのインタビューでした。小柄な身体でしたが、最近の活躍度の凄さからオーラがあふれ出ていて大きく感じたものでした。天童さんには、十代でのデビュー時に日産ギャラリーにゲスト出演していただきました。
私もアナウンサー生活が長いのですが、歌手、特に演歌系の歌手の寿命は長いですね。昔はある程度の年齢が来るとほとんど新曲がリリースされず、懐メロ歌手として地方公演をされるのが普通でした。ところが最近は、芸能生活、40年以上の歌手はざらと言っていいほど大勢が活躍されています。北島三郎さん、島倉千代子さんはじめペギー葉山さんなど、バリバリの現役でステージを勤めていらっしゃいます。
幸いなことに私も同じようなキャリアでアナウンサーを勤め続けていますので、昔からの仲間といった感じでインタビューできます。ただ一つ、歌謡曲を楽しむ人達の層が日本国と同じく高齢化していることが心配です。できたら、若いファンが歌謡曲を支える状況が生まれることを期待します。若い男性歌手に対してキャーキャーいうファンがお母さん年令ばかりというのを心配しているのは、私だけでしょうか。

車座

2010-04-01 22:25:47 | Weblog
4月に入りました。おそらく日本全国、各地で花見の宴が行われているでしょうね。花見の魅力は「大勢で集い楽しむ」事です。車座で老いも若きも飲食を楽しみ、一緒の方向に向く時間を共有出来ることです。
こうしたことは年末の忘年会でも同じことがいえます。もともと忘年というのは、中国の「後漢書」に出ている「忘年の交わり」「忘年の友」という年令を超えた親しい付き合い事で、年は年齢を意味しているのです。特に酒を飲む宴会の場では無礼講という言葉があるように、上も下も区別しない、上下を忘れて楽しむのです。同じように楽しむことで一体感が生まれるのです。
また桜の下というのも、日本の年度始めや卒業や入学、入社といった人生の節目と時期的に重なっているだけに一体感も増幅されて行きます。
花見のクライマックスに行くまでには、場所取りや料理、更に人集めに苦労があります。これを面倒だから会社の花見を止めて友達や家族だけの花見にしてしまわないようにして欲しいものです。世代を超えた付き合いのよさを花見の宴から是非、汲み取って欲しいと思います。