フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

花散らし

2010-04-12 23:35:53 | Weblog
今日は一日中雨。この時期、この雨を花散らしの雨といいます。奇麗な表現ですね。でも大好きな桜を散らしてしまうからこの季節の雨を嫌いという人も多いようです。私は桜の花びらが散る姿は美しいと見ているのですが、同じ景色がはかないと思って見る方もいらっしゃいます。
さて今日の暦は「大安」です。ああ縁起がいいと思いますよね。しかしこの六曜といいますが、大安はじめ赤口、先勝、先負、仏滅などはもともと中国の古い天候録だったそうです。つまり大安は一日中良い天気、晴れという意味、先勝は午前中のみ晴れ、先負は午前中天気が悪かったという意味です。そして仏滅は「物滅」が転じた言葉で物が見えなくなるほどの悪天候のことで、大雨や台風を意味するそうです。
この天候録が日本に入って、六曜をどういうわけか旧暦の1月1日から配したのです。ですから、今日は暦からいえば一日中晴れていなければいけないのですが、花散らしになったのです。
こうした歴史をご紹介すれば、今、結婚式の日取りを検討しているカップルも悩まなくてもいいですよね。少し頭に入れておいて下さい。でも結婚式はハレの日といいますから、やっぱり大安ですかねぇ。