フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

手斧(ちょうな)

2010-04-07 21:30:11 | Weblog
暖かくなったせいでもありませんが、お昼時に外食にでる人達の歩き方が活発になってきました。特に新入社員らしき人の笑顔が眩しいくらいです。しかし後1ヶ月もすると五月病にかかっているかも知れません。
その原因の多くは会社生活基本のコミュニケーションにあるでしょうね。言葉のやり取りからコミュニケーション不足を招くことがありますから、会話のテクニックは大切になります。
先日ある本に韓国のこんな言葉が書かれていました。「行く言葉が美しければ来る言葉も美しい」 いい言葉ですよ。実は日本にも同じ意味の言葉があります。手斧言葉を使えば、やはり手斧言葉で返される。江戸の町で暮らす為に、江戸の町衆が作ったルールの江戸しぐさのひとつです。手斧は(ちょうな)と読み、木材の粗削りに使う斧のことで、つまり手斧言葉は荒っぽい言葉のことをいいます。江戸しぐさでは、丁寧な言葉使いには丁寧に、乱暴な言葉にはそれに合わせた言葉を返したといわれます。荒い言葉が返って来たら自分自身のせいなのです。なによりも身分の上下に関係なくこのしぐさが生きているのが素晴らしいですね。
そのほか数々の江戸しぐさがあります。今こそ気配りは江戸しぐさを学び、コミュニケーションの達人になってください。新入社員の皆さん!

ベースボール始まる

2010-04-07 00:14:38 | Weblog
いよいよ今日からアメリカ大リーグが始まりました。久しぶりに大リーグ中継を見ますと相変わらず球場内の広告量が少なくて見やすいですね。
さてよく取り上げられるベースボールと野球の比較をしてみたいと思いますが、今年はベースボールに一歩近づく為に、ストライクとボールのコールの順番を大リーグ風にしました。日本人選手がものすごく増えた現実からもレベル的な違いは少なくなっていますが、全体的ではまだまだスタイルが違うようです。
それがどこから派生しているかというと、やはりパワーでしょう。パワーの違いから実際のゲームでは攻撃を中心にした作戦を大リーグではとっていますが、日本の野球では、ほとんどの監督が投手力を含めた守備力でチームを作っています。攻撃を重視することは、男の子が誕生した時にアメリカでは、バット、日本ではグローブということでもわかります。それとベースボールの中心は観客であり、偉業に対しては観客のフェアネス精神が前に出てきます。相手チームの選手の記録でも惜しみない拍手が贈られます。といっても勝敗にはとことんこだわります。ですから引き分けがありません。どんなに遅くなっても決着が着くまで戦うのです。
さあこうしたフィールドでイチロー選手もスタートしました。期待通りの活躍を祈って見守ります。