フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

スポーツの勝ち負け

2010-04-20 20:47:30 | Weblog
プロ野球のペナントレースが始まり、私はドラゴンズの勝ち負けに一喜一憂していますが、世間では多少野球にたいする意識に変化を感じるのは私だけでしょうか。
というのは、一昔前はタクシーに乗れば運転手さんが「今ドラゴンズ、勝ってますよ」と言ってくれたものですが、最近はタクシーに乗ってすぐ、こちらから「野球どっち勝ってますか?」と尋ねても「ごめんなさい、野球聴いて無かったんです」という返事です。更にその後「野球やっているんですね。」とラジオをつけてくれます。
ちょっといらいらしたあと、またいらいらが続きます。なぜならつけたラジオの実況が中々このゲームの点数を言わないのです。目の前の投手や打者の様子は克明に伝えてくれるのに得点経過が出て来ないのです。アナウンサー心理でしょうね。野球ファンはゲーム開始からずっとラジオを聴いているものだと思い込んでしまっているのです。
タクシーの運転手さんさえ聴いていないことがあるので、アナウンサーさん、どうぞゲームの得点状況を頻繁に入れてくださいよ。
それにしても我々の子供の頃の「野球は娯楽の王様」という雰囲気は薄らいで来たのでしょうかね。
そうそうドラゴンズ平田選手が一軍になりましたか?今年、トークショーの相手をさせて貰いました。頑張ってほしいですね。

継続

2010-04-19 21:40:58 | Weblog
とうとう阪神の金本選手の連続フルイニング出場の記録が途絶えましたね。本人が記録に終止符を打つ決断をしたそうですが辛い決断だったでしょう。勝利の為にということの決断に敬意を表しますが、心配なのは記録が止まったことで気持ちが萎えてしまわないかということです。
次元が違って恐縮ですが、私のだらしがない経験によると一度止まったことで甘えが心の中に芽生えるのです。私は毎日一年以上、朝、一時間以上、健康の為という目的でウォーキングを行ってきましたが(雨の日も風の日も)、たまたま風邪をひいて一日ウォーキングを休んだのが大失敗でした。甘え心が段々大きくなり、つい眠いときや身体がだるいときは、気持ちは休む方に傾いてしまいました。私だけでしょうね。こうした気持ちになってしまうのは。
金本選手は大選手で気力が凄い選手ですから、大丈夫でしょう。ただ若くないので、体力的に右肩上がりにならないだけにより気力を持って臨んでほしいものです。しかし自分で決めたという気持ちの強さは私の心配は杞憂に終わるでしょうが。
プロ野球の宝ですからあたたかく見守りましょう。

スピード時代?

2010-04-18 23:41:14 | Weblog
--------------
今日は東海ラジオの公開録音の司会でした。もちろん歌謡番組ですから、歌手が東京から来ての出演です。新幹線が無かったその昔は、歌手は前のりといって、前日に名古屋に入り、一泊してステージを務めたものです。新幹線が出来てスピード時代を迎え、東京からの仕事は日帰りとなりました。
スピード時代をリードしたのは企業戦争です。「速く情報を集め、速く判断し、速く実行に移せ」とスピード経営を取り入れるのが経営戦略でした。それに呼応して、交通機関もスピード第一となりました。
間もなくゴールデンウィークですが、旅の楽しみ方も変化しました。現地に着くまでのプロセスが省かれてしまう傾向なのです。せめて旅先ではゆっくりとした楽しみ方をしたいと思うのですが、こんなアイデアはどうでしょうか?出来るだけ路面電車に乗るのです。予約もいらないので気楽に乗れます。乗ったら土地の人々の表情に接することが出来ますし、方言を使った会話を楽しめます。そしてなによりも町を路面電車の適度な速度で眺めることが出来ます。
いまこそ「そんなに急いで何処へ行く」の精神が必要ではないでしょうか。

緑の効用

2010-04-17 22:58:38 | Weblog
今日あたりから少し暖かくなるとの予報、緑を楽しみに出かけた人もあるでしょう(あまり暖かくなりませんでしたが)。
日本人の好きな色では、全体では緑は7位ですが、50才以上では第2位に躍進します。緑の持つ安らぎ感のせいでしょう。人間の目と緑はよほど波長が合うと聞きました。それによると人間はもともと目を使って緑を見つけまた、緑を食べる動物として進化しました。したがって人間の目には、自然の緑が最もよく見えるような構造が組み込まれているそうです。ですから緑の量と安らぎ感は正比例するのですね。
安らぎ感といえば鳥の数にも比例します。例えばカモの大群が見えるところにいると安らぎ感が沸き起こって来ますし、同じ場所でも鳥の姿が見えないと安らぎ感が少なくなります。緑の語源はソニドリ(緑色の鳥、カワセミ)という説さえあります。
話は変わりますがテレビニュースで記者さんが政治家に取材しているシーンが出て来ますが、手にしている道具はICレコーダーと言って取材対象の声を録音しているのです。ICレコーダーはこれまではこのようにビジネス利用が中心だったのですが、最近は音質が良くなったので、鳥のさえずりも綺麗に録音出来るようになったそうです。寝る前にもう一度再生して安らぎ感を味わうのもいいですよね。

塩梅

2010-04-16 21:11:33 | Weblog
日常生活に欠かせないのが塩です。総務省の家計調査によると、塩の購入量が最も多いのは青森県、更に山形、秋田、岩手と北国の各県が続いています。雪に閉ざされる冬場の保存食として漬物を多く作る習慣があるからでしょう。
さて人間の味覚には、甘い、辛い、酸っぱい、苦い、そして塩味とありますが、旨味を引き出すのが塩ですね。塩梅(あんばい)という言葉があります。塩ばかりでは意外と塩味がしないのであえて砂糖を加え甘味を入れることで塩味を効かせることをいいます。
この塩梅がきいていないのが今の日本の政治です。全く程のよさがないのです。いや、反省すべきは、我々の報道機関かも知れませんね。日本の首相がアメリカのメディアにあれだけ馬鹿にされても、むしろ一緒になって馬鹿にしている感じさえします。また自分達の代表がこれだけ叩かれても民主党の先生達は我関せずの状態です。代表の旨味を引き出す、塩の役目も果たしていないのです。確かに器は変わったのですが、我々は器だけを食べるわけにはいきません。やはり味を楽しむのが食生活です。
そろそろ政策の味付けには塩梅を効かせて欲しいものです。

童謡・唱歌

2010-04-15 23:42:31 | Weblog
今日も昨日と同じように春とは思えない寒い日でした。テレビからは寒さに輪をかけて景気前線の春は依然として日暮れて道遠しを伝えています。まだ世界の政策不況の影響を受けているのかも知れません。
ところで子供の頃は景気、不景気に関係なく、親子で童謡や唱歌を歌っていました。この時期は「春が来た、春が来た、何処に来た、山に来た里に来た野にも来た~」と歌っていました。童謡の歌詞はシンプルですが、私にとってはいろいろな思い出が詰まった玉手箱みたいなものです。自宅と家業の店がかなり離れていたこともあって、夕方には毎日、母と歩いて帰るわけです。その時に母から沢山の童謡を教わったものです。
童謡は親子で一緒に歌える歌で、季節のイメージを高めてくれます。おそらくもう少し立てば「背くらべ」や「夏も近づく八十八夜~」を歌って歩くのです。そうそう!夕暮れ時でしたから「夕焼けこやけ」や「七つの子」などもよく歌いました。
実は今日は孫の3才の誕生日です。彼に望むのは母さんと童謡などを一緒に歌ったりして、母と一緒に何かをした思い出のある子供に育って欲しいと思うのです。こう書くと母になった娘からは「私には何も歌ってくれなかったのに」とお叱りを受けそうですが・・・。

寒い日

2010-04-14 15:23:12 | Weblog
有名な宮澤賢治の詩に「雨ニモ負ケズ」があります。『雨にも負けず、風にも負けず、雪にも夏の暑さにも負けぬ丈夫なからだを持ち、欲はなく決して怒らずいつも静かに笑っている……』ですが、この4月の半ばだというのにこんなに寒いと静かに笑っている程大人に成り切れません。春は一直線にやってくることは少なくジグザグの道をやってくるとはいいますが、随分と遠回りをしているような気さえします。
私の好きな言葉に、映画監督の大林宣彦さんの言葉があります。『冬は寒いからよい、だから春を待つ楽しみがある。雪は深いからよい。だから春が来てこの雪の下から花達が一斉に咲き始めるのが嬉しい』
ところがようやく嬉しい気分に浸ることが出来たと思った翌日にまた冬に逆戻りです。同じ服装で過ごせる気温差は日本では12度以内と言われますが、冬と春の境目ではとても同じ服装では過ごせませんね。
寒いと地球の温暖化とは関係がないと思いがちですが、あくまでも異常気象とくくれば、やはり地球温暖化の影響が出ているのです。本来ならそろそろ車でも窓を全開にして走る季節、一番いい季節の筈が残念です。一番いい季節と知っている我々はまだしも子供や孫がいい季節を知らずに過ごすことになったら大変です。やはり出来ることからコツコツとですね。

初物

2010-04-13 23:59:46 | Weblog
今の政界の話題は事業仕分けが中心です。政権の支持率がじりじり下がっていますが、なんとかそれを食い止める為の活路にしようという思惑でしょう。
活路になると思うのは昨年初めて公開で行った事業仕分けが評価されたからです。もともと日本人は初物に弱い民族ですから、仕分けを公開でしたことは、今までの政権では出来なかったことを初めてしたと喧伝した結果に拍手をマスコミも含めて送ったのでしょう。
さて、その初物に弱い民族というのは本当でしょうか。身近な例で紹介すると、これから「初ガツオ」の季節でカツオを日本人は持て囃しますが、実はカツオは秋のほうが脂がのっておいしいのです。それを「初」ということで有り難がってしまいます。またワインは熟成されたものがおいしいというのが世界の常識ですが、「ボジョレーヌーボー」解禁となると先を争ってリカーショップに駆け込みます。このように日本人は内容よりも「初めて」ということに価値を見いだしているのです。
新政権になってからはや半年はゆうに過ぎました。これからは政策の内容をじっくりと吟味する時期になってきます。山ではホトトギスの鳴き声も上手になってきましたよ!民主党さん。

花散らし

2010-04-12 23:35:53 | Weblog
今日は一日中雨。この時期、この雨を花散らしの雨といいます。奇麗な表現ですね。でも大好きな桜を散らしてしまうからこの季節の雨を嫌いという人も多いようです。私は桜の花びらが散る姿は美しいと見ているのですが、同じ景色がはかないと思って見る方もいらっしゃいます。
さて今日の暦は「大安」です。ああ縁起がいいと思いますよね。しかしこの六曜といいますが、大安はじめ赤口、先勝、先負、仏滅などはもともと中国の古い天候録だったそうです。つまり大安は一日中良い天気、晴れという意味、先勝は午前中のみ晴れ、先負は午前中天気が悪かったという意味です。そして仏滅は「物滅」が転じた言葉で物が見えなくなるほどの悪天候のことで、大雨や台風を意味するそうです。
この天候録が日本に入って、六曜をどういうわけか旧暦の1月1日から配したのです。ですから、今日は暦からいえば一日中晴れていなければいけないのですが、花散らしになったのです。
こうした歴史をご紹介すれば、今、結婚式の日取りを検討しているカップルも悩まなくてもいいですよね。少し頭に入れておいて下さい。でも結婚式はハレの日といいますから、やっぱり大安ですかねぇ。

小遣い

2010-04-11 23:56:39 | Weblog
サラリーマンの小遣い額がこのところ2年続けて減少しているようです。一番小遣い額が多かったのはもちろんバブル期でそれに比べると月平均3万円程減っています。
あるサラリーマンは小遣いが減るのと比例して、下を見て歩くことが多くなったと笑っていました。そうです。小銭でも落ちていないかなあと下を向くんだそうです(笑)。ところが最近は小銭も全然落ちていないとぼやきます(笑)。
こうなると後は竹やぶでしょうか。というのは1989年に川崎市の竹やぶで1億4500万円入りのバッグが落ちていたからです。最近はそんな夢のようなニュースはありませんが。バブルの頃は現金の落とし物がやはり多かったと思いますが、それだけ現金を雑に扱っていたのでしょう。
雑に扱うといえば、道端に1円が落ちていたとします。貴方は拾いますか?拾わない人が多いそうですね。何故なら拾うエネルギーが1円以上かかるのが理由だそうです。ところがお金の神様は1円を拾ってくれる人を見ててくれて、「この人はお金を大切にしてくれる人だ」ということで大きいお金を回してくれるそうです。ですから1円を馬鹿にせず可愛がってあげることが大切ですよ。
さあ下を向いて歩きましょう(笑)。