フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

噛む

2016-02-25 23:30:06 | Weblog
日本咀嚼学会は「ガムをかみ体を動かす」ことで脳の働きを高めようと言っています。「つゆだく」という牛丼の食べ方や「ハンバーガーをドリンクと一緒に飲み込む」という食べ方は咀嚼足らずの状況を作り出します。モノを噛む作業が大脳機能の活性化やいろんな栄養の吸収促進などに果たす役割は大きいのです。
あるデータでそれぞれの時代の一般的食事を飲み込めるまで噛んだ回数を比べると現代は鎌倉時代の約4分の1だそうです。お米のご飯からパン食、麺食へ。また加工食品やスナック菓子の普及などの現代人の食生活の急速な変化が咀嚼の必要性を減らしているのです。このように咀嚼が人間の健全な生活を営む上で想像以上に重要な役割を果たしていることは間違いありません。普段でもガムをカム習慣を取り入れることは大切です。
ただ、のべつまくなしガムを噛んでいては、マナー違反になることがありますから注意が必要です。子供達には食事を良く噛むように指導するようにしましょう。